薬研温泉の横を流れる大畑川

下北半島は、青森県の北東部にある半島である。
半島全体が下北半島国定公園になっており、本州最北端の地である大間崎(大間のマグロでも有名)や日本三大霊場の恐山などがある。

半島が鉞(まさかり)の形に似ているので鉞半島とも呼ばれる。鉞の刃に当たる部分には、恐山山地が広がり、平地はほとんど見られない。
下北半島の接合部には田名部低地が広がり、半島の中心都市であるむつ市がここにある。


むつ市は三方を海に面しており、北は津軽海峡を隔てて北海道を望み、西に平舘海峡、南に陸奥湾を抱えている。
恐山山系の外輪山を形成する釜臥山を中心とし、東部は平野など比較的なだらかな地形が広がり、北部・西部は自然に溢れ、山地や台地が海岸近くまで迫る山岳地形となっている。

観光資源としては、「恐山」、「川内川渓流」などの他に、「湯野川」、「薬研」などの温泉、「陸奥湾のホタテ」、「津軽海峡のイカ」などの海の食材が豊富にある。

奥薬研温泉は旅館数軒の秘湯・薬研温泉の奥にあって、旅館は無く、温泉好きに知られたかっぱの湯や夫婦かっぱの湯など、日帰りの露天風呂のみの温泉だ。

施設名 : 夫婦(めおと)かっぱの湯 (入浴日:2010年6月7日) 

吹き抜けの脱衣所

石の壁に置かれた夫婦かっぱの像。

上と反対側から見た風呂。

食事処もあるレストハウス。

ここにはかっぱ伝説が残る。

恐山から北へ大畑方面に向かって10km、ゆるやかな流れの清流・大畑川沿いに旅館3軒のみの小さな薬研温泉に到着する。

薬研温泉はマサカリ型をした下北半島のほぼ中央にあり、一帯はブナ・白樺・青森ヒバの原生林が生い茂っている。
因みに薬研とは、温泉の湧き口が漢方薬を作る薬研という道具に似ていることから名づけられた。

この日はここの古畑旅館に宿泊、チェックインしてすぐに車で数分の奥薬研温泉に向かった。

奥薬研温泉には旅館が無く、下北半島の温泉群の中で最も有名な混浴露天風呂「かっぱの湯」「隠れかっぱの湯」と修景公園レストハウス内にある「夫婦かっぱの湯」の3ヶ所の日帰り温泉施設がある。

しかし訪れた時期、前者の2か所の風呂が混浴であることや囲いが無いなどにより、国や県の法令に違反するとして閉鎖されていた。
所在地 : むつ市大畑町 

奥薬研温泉の3つの露天風呂の内、かっぱの湯は改装されて再開されるが、隠れかっぱの湯は、本日(2011年2月16日)のインターネットで、取り壊されることが決定したと報道されていた。

夫婦かっぱの湯は、奥薬研修景公園のレストハウス内にあり、以前は他の2か所と同じく無料だったが、今は大人200円になっている。

風呂は男女別の露天風呂のみで、館内から階段を下った先、大畑川の清流を眼前に見る絶好のロケーションにある。
風呂は川石を積んだ長くてかなり大きなもので、横を流れる大畑川と一体になっている。

温泉はさっぱりした単純温泉、源泉温度は67℃、ガイドブックでは掛け流しのマークはついていない。


営業時間は季節によって異なっていて、詳細は下記に記載する。

日本三大霊場の恐山。敷地内にある恐山温泉で入浴した。

住 所 青森県むつ市大畑町赤滝山1−3
電 話 0175−34−2008
交通機関 (薬研温泉まで)
青森自動車道青森東ICから県道123号・国道4・279号・県道4号で120km
JR大湊線下北駅から下北交通バス大畑駅行きで45分、大畑駅下車、車20分
施 設(日帰り) 食事処、駐車場(30台)
宿 泊 不可
泉 質 単純温泉(源泉温度67℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 8時30分〜18時(4月1日〜4月30日、9月1日〜11月10日)
8時30分〜19時(5月1日〜8月31日)
10時〜17時(11月11日〜3月31日)
定休日 12月30日〜1月3日、1月〜3月の毎週火曜日
入浴料金 大人200円、小中学生100円
入浴施設 男女別露天風呂各1
浴室備品 特に無し
観光スポット 恐山・下北半島の各観光スポット(下記観光協会等のHP参照)
お土産・食事 館内に食事処有り
近くの温泉 薬研温泉、下風呂温泉、恐山温泉、大間温泉、斗南温泉、湯野川温泉、桑畑温泉
むつ市HP
観光協会HP
下北観光HP
http://www.city.mutsu.lg.jp/
http://www.mutsu-kanko.jp/
http://www.shimokita-kanko.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

大畑川と一体になった風呂は爽快。

温泉名 : 奥薬研温泉(おくやげんおんせん)
奥薬研温泉 夫婦かっぱの湯 (青森県