町域には、日本一の人気温泉である乳頭温泉郷と全国から湯治のためにやって来る玉川温泉がある。

乳頭温泉郷は、駒ヶ岳・乳頭山に抱かれた標高1千メートルの高地にあってブナの原生林に囲まれ、そこを流れる先達川とその支流沿いに、鶴の湯をはじめ七つの温泉が湯煙を上げている。

田沢湖は秋田県の中東部に位置し、最大深度は423.4mで日本第一位の深さである。

かつて、田沢湖は摩周湖に迫る透明度を誇っていた。

しかし、1940年に発電所の建設と農業振興のために、別の水系である玉川温泉からpH1.1に達する強酸性の水(玉川毒水)を引き入れた結果、田沢湖は急速に酸性化し、そのため固有種であったクニマスが絶滅した。

(しかし、つい先日、卵が放流されていた山梨県の西湖での生存が確認され、大々的に報道された)。

仙北市は秋田県の東部中央に位置し、岩手県と接している。
市のほぼ中央に田沢湖があり、東に活火山の秋田駒ケ岳(1637m)、北に八幡平(1613m)、南は仙北平野へと開けている。
市域の8割が森林地帯で、冬季には全地域で平均気温が氷点下を下回る厳しい寒さとなる。

観光資源に恵まれ、大きくは「八幡平・玉川(温泉)エリア」「乳頭(温泉)エリア」「田沢湖高原・水沢・駒ケ岳エリア」「田沢湖エリア」「抱返り・神代・白岩エリア」「角館エリア」などに分けられる。

角館は城下町として栄え、最後は佐竹義隣(佐竹北家)が支配し明治維新まで11代200年余り続いた。

城下町の町並みは380年を経た今でもほとんど変わらず、みちのくの小京都して年間200万人が訪れる大観光地となっている。
特に春の季節、家屋敷周辺の枝垂桜を観光するために大変な賑わいとなる。

旅館の朝食の玉子料理は圧倒的に玉子焼きが多いが、珍しいことにベーコンエッグ。

朝にコーヒーが付のは嬉しい。

見晴らしの良いレストランは朝食が楽しみ。

浸かった時の視角はこんな風。

ボディソープとリンスインシャンプーのみ。

広々とした脱衣所。

最初に入浴した時は、温泉を張った直後だったのだろう、青味がかってはいるが透明だった。

石材で造った内湯。カラン・シャワーは2個のみで、混み合うときは足りなくなるのでは?、

15人位が一度に入れる露天風呂。前方で女湯と繋がっている。奥に行くほど深くなって1mほどになる。硫黄の臭い、口に含むと形容し難い渋み(?)のある味だった。

洒落た家具・調度の類はなくいたってシンプルな造りの館内。

床の間などないシンプルな8畳。部屋のトイレはシャワー付きでペーパーはダブル使用。お茶・菓子無し、冷蔵庫無し。
部屋は全部で10室しかない。

角館・武家屋敷の枝垂れ桜。

水沢温泉郷 水沢山荘 (秋田県)
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 秋田県仙北市田沢湖生保内字下高野73-10
電 話 0187-46-2341 
交通機関 東北自動車道盛岡ICから国道46号線等で約1時間
JR秋田新幹線田沢湖駅から乳頭・温泉行バスで約25分、水沢温泉郷バス停下車すぐ
施設(日帰り用) 日帰り不可
宿 泊 10室(シャワートイレ付き 8畳)
5月~11月 税込9,915円 12月~4月 税込9,390円(2011年1月現在・・・詳細・最新情報は下記のHP参照)
泉 質 硫黄泉(58.6℃ pH6.6) 詳しい表示は下記の通り。
含む硫黄ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩・塩化物温泉(パンフレット記載・・・浴室表示では含む硫黄ーカルシウム・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉とあった。どちらが正しいか不明)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
(日帰り)入浴時間 不可 隣の水沢温泉露天風呂で入浴
定休日 ---
入浴料金 ---
入浴施設 内湯:男女各1、露天風呂:男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット カラ吹き湿原、周辺ブナ二次林、千沼ヶ原、田沢湖、角館、八幡平抱返り渓谷
お土産・食事 館内で食事不可
近くの温泉 乳頭温泉郷温泉(鶴の湯妙乃湯大釜温泉孫六温泉黒湯温泉、乳頭温泉(休暇村))、田沢湖高原温泉、玉川温泉国見温泉後生掛温泉など多数
仙北市HP
田沢湖観光協会
乳頭温泉郷
水沢山荘HP
http://www.city.semboku.akita.jp/
http://www.tazawako.org/
http://www.nyuto-onsenkyo.com/
http://www.tsukamoto-sogyo.co.jp/mizusawa/

スキー客や山登りの人も利用する水沢山荘。土・日以外は1人宿泊も可能。冬季料金(12月~4月は税込2食9,390円、夏季(5月~11月)同9,915円 2011年1月現在 詳細は下記のHP参照。

田沢湖湖畔のレストラン「ORAE」で昼食。隣の席が韓国ドラマ「IRIS」の主役男女が座ったテーブルだった。

泊まってみたい宿、予約が取りにくい宿No1の乳頭温泉郷・鶴の湯。

黒湯への美しいブナの森。


田沢湖から田沢湖高原温泉郷・乳頭温泉郷に向かう途中、秋田駒ケ岳の西麓に広がる水沢温泉郷の掛け流し日帰り温泉施設・露天風呂水沢温泉に立ち寄った。
食事は夕食・朝食とも田沢湖高原を展望するレストランで食べる。
足腰に支障がある我々が最も好むスタイルで、これも水沢山荘に予約を入れた理由の一つだった。
夕食は1500円増しですき焼き(久しく食べていなかったので)プランで予約していたが、調度良いボリュームで、日頃はなかなか買えない上質の霜降り牛肉が供されて満足した。
この他、ちょうど山菜のシーズンだったので、お馴染みの根曲がり竹

食 事

宿泊者は、宿の男女別の内湯と露天風呂の他に、同一敷地内にある日帰り施設(湯治・自炊可能)の「水沢温泉露天風呂」に無料で入浴出来る。

水沢山荘は日帰り入浴は受け付けていないが、同じ源泉が使われている後者で手軽に入浴出来る。

源泉は2kmほど離れた秋田駒ケ岳に自然湧出、その湯量は1分間に800リットル(1000リットル等他の数字も有り)と豊富なので、上記の2か所の大きくて深い露天風呂等に掛け流しで落されている。

泉質はいかにも東北の温泉らしい白濁した硫黄泉(含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩・塩化物温泉・・・パンフレット記載)で、源泉温度は59℃。
2km以上の引き湯だが高温なので加温はしておらず、清掃時のみ加水している。
勿論、循環はしておらず消毒剤も使用していない。

十和田八幡平国立公園の南端、活火山である秋田駒ケ岳(標高1,637m)の西麓、眼下に田沢湖を見下ろす田沢湖高原にある水沢温泉郷。

温泉名 : 水沢温泉郷

施設名 : 元湯 水沢山荘 (入浴日:2010.6.9) 

温泉が掛け流し、愛犬の散歩に適した高原にあって、低料金、家内の条件であるシャワー付トイレの宿。
これを条件に乳頭温泉郷周辺で探した結果、行き当たったのがここ水沢山荘だった。

宿名からも推察できるように湯量豊富な自家源泉を持ち、その上、ここが経営する日帰り入浴施設(但し湯治・自炊可)の「露天風呂水沢温泉」に無料で入浴出来る特典が付くのも魅力だった。

口コミを見ると、温泉に満足して高評価と食事が悪くて低い評価に2分されていた。
料金を考えると食事や部屋に期待をしてはいけないのでこれは無視、この料金でシャワートイレは珍しい、妙乃湯に泊まるが(鶴の湯は例によって満室)、乳頭温泉郷の温泉に立ち寄るのに便利という訳で、じゃらんのポイントも利用してここに予約を入れた。

選択したプランはすき焼きプラン、2人1室税込1人11,500円で、通常料金の10,000円弱より若干高かったが、じゃらんポイント2,300円を使ったので、ほぼ1万円となった。

所在地 : 仙北市田沢湖 

ほとんどの料理が事前に並ぶのは、宿泊料金からして止むをえない。

宿泊したのが6月、東北ではお馴染みの根曲がり竹をはじめ、多くの山菜が並んだ。

風 呂

田沢湖のシンボル、伝説上の辰子像。さゆえに真冬でも湖面が凍結せず、湖水に差し込んだ太陽光は水深に応じて湖水を明るい翡翠色から濃い藍色にまで彩る。

田沢湖から田沢湖高原温泉郷・乳頭温泉郷に向かう途中、秋田駒ケ岳の西麓に広がる水沢温泉郷。

眼下には高原、その向こうには碧い田沢湖が霧にかすんで見えた。
ペンションなど温泉を引いていない宿を含めて20軒ほどの宿泊施設が点在しているが、温泉街は形成されておらず、浴衣姿は全く似合わない高原の温泉だ。

冬は県内で最大規模を誇るスキー場やスノーボード用のスキー場もあり、ウインタースポーツの基地として絶好のロケーションにある。

また、田沢湖や角館に一番近い温泉なので、温泉宿に泊まりたい観光客には大変便利な温泉地だ。

温泉郷の多くの宿は、温泉を乳頭温泉郷から引いているが、今回宿泊した水沢山荘などの宿は独自の源泉を有している。