施設名 : 藤島旅館 (入浴日:2007.5.8)
所在地 : 大崎市鳴子温泉
温泉名 : 鳴子温泉郷 川渡(かわたび)温泉 
  川渡温泉 藤島旅館 (宮城県)   
住 所 宮城県大崎市鳴子温泉川渡84
電 話 0229−84−7412
交通機関 東北自動車道古川ICから国道47号線経由で約24km
JR陸羽東線川渡温泉湯駅からタクシーで5分
施設(日帰り用) 湯上り処 駐車場30 
宿 泊 部屋は全部で14室(T付4室・T無8室、BT付2室)、宿泊料金は平日・休前日に関係なく8,550円〜12,750円に設定されている。 詳しくは下記ホームページ参照
泉 質 含む硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩泉(単純硫化水素泉)他
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 7時〜24時(予約不要)
定休日 無休
入浴料金 大人 200円
入浴施設 内湯男女各2 貸切風呂1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー
観光スポット 鳴子峡、潟沼、日本こけし館、吹上高原(間欠泉他)、鳴子熱帯植物園、鳴子温泉ブルワリー、ブルーベリー観光農園
お土産・食事 食事処は鳴子駅周辺に多数。土産は鳴子こけし、鳴子漆器
近くの温泉 鳴子温泉東鳴子温泉、中山平温泉(後日掲載)、吹上温泉、鬼首温泉、轟温泉、宮沢温泉    
大崎市
観光協会HP
藤島旅館HP
http://www.city.osaki.miyagi.jp/
http://www.naruko.gr.jp/

http://www.naruko.gr.jp/ryokan-fujishima/fujishimaryokan-1.htm
雑記帳 鳴子温泉郷にはもう一つ行きたい温泉がある。鬼首温泉峯雲閣だ。ここの夏季限定の滝の温泉の露天風呂が目当てだが、果たしてその機会がやってくるだろうか・・・。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
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大崎市は宮城県北西部にあり、北は秋田県、西は山形県と接している。
馴染みのない市名だが、2006年3月、古川市を中心に遠田郡田尻町や玉造郡鳴子町など1市6町が合併して出来た新しい市で、人口では仙台市・石巻市に続く県下3番目になった。

鳴子地区(旧鳴子町)は人口は9,000人余、就労人口の70%が第三次産業に従事する。

泉質・湯量ともに豊富な温泉と、紅葉が美しい鳴子峡、日本一の強酸性湖・潟沼、本州最大・鬼首のカルデラ地形など観光資源に恵まれている。

特に大谷川が刻んだ深さ100mの鳴子峡は、東北を代表する紅葉の景勝地で、秋には県外からも押し寄せる観光客で混雑する。

また鳴子は、有名な鳴子こけしや鳴子漆器などの工芸品の産地でもあり、年間200万人の観光客が訪れる東北有数の大温泉地だ。
秋には紅葉に被われる鳴子峡。川沿いに約2.5kmを1時間かけて歩く遊歩道がある。
国道47号線沿い、鳴子温泉郷の一番奥・中山平温泉のすぐ手前にあり、大きな駐車場があるが、紅葉の季節はなかなか車が停められない。
1000年余の歴史があり、古くから湯治場として栄えてきた鳴子温泉郷は、鳴子温泉を中心に川渡・東鳴子・中山平・鬼首(おにこうべ)の5つの温泉の総称である。
日本国内にある11種類の泉質の内、9種類がここに集まり、源泉も400本近くある。


東北道古川ICから国道47号線に乗って西に進むと、鳴子温泉郷の一番手前に川渡温泉が現れてくる。
国道から横を流れる江合川を渡った山里にあることから「川渡」の名が付いた。
川渡には平安時代後期に編纂された続日本後紀に登場する温泉石神社があり、鳴子温泉郷の中で最も古い温泉である。温泉郷の中心が川渡温泉から鳴子温泉に移ったのは江戸後期の文化文政期のことらしい。

現在の川渡温泉は、木造の小さな宿が10軒ほどの鄙びた温泉地で、いまでも自炊する湯治客を受け入れる宿が多い。
国道側からこのゲートをくぐって橋を渡るとすぐに川渡温泉だ。
のどかな山里、高層の建造は視界になく、木造低層の家々は、どれが旅館か民家か一見しただけでは区別がつかない。

平日・日中のためもあってか、通りには人影はなく、時の流れが昭和20年代、30年代で止まったような佇まいだ。


温泉街に入ってすぐに「日本庭園のある宿 藤島旅館」の看板を見つけた。赤茶色の瓦屋根の建物は、周囲に溶け込んで鄙びた雰囲気を漂わせている。

唯一、建物の規模にそぐわない立派な玄関が、旅館であることを示している。
藤島旅館は1596年(慶長元年)の創業で、川渡温泉きっての老舗旅館だ。

やや古い資料によれば、自炊部もあるように記述されているが、ここのホームページや最新のガイドブックではこの記述が無い。
廃止したのだろうか、それとも湯治は常連客だけに限定しているために公開していないのだろうか、定かでない。

部屋は全部で14室(T付4室・T無8室、BT付2室)、宿泊料金は平日・休前日に関係なく8,550円〜12,750円に設定されている。T又はBT付きは和室2間の広い間取りのようだ(2007年8月現在、詳しくは下記宿HP参照)。

館内に入ると、今どき珍しい土間(コンクリートが打ってあるが)、その先の板の間は磨きこまれていて、天井からは紅白の提灯がぶら下がっている。
我々の年代にはなんとも懐かしい雰囲気だ。
帳場で入浴料金を聞いて驚いた。なんと銭湯より安い200円だ。。
土間のある玄関先
湯治場の雰囲気を残す廊下を歩いて、日帰りに開放されている「真癒の湯」に向かう。

浴室に入って驚いた。旅館の規模・館内の雰囲気、そして入浴料金からしてとても想像し得ない20人は一度に入れる大きな風呂。加えて風呂には鶯色の美しい湯が満たされ、掛け流しになっていたからだ。
湯面の一部は、外光に反射して黄金色に見える。
湯はやや高めだが飛び出す熱さではなく、しっとりとして、わずかに硫黄臭がある。

温泉は「含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩泉・硫酸塩泉」
(左下の日本温泉協会の天然温泉の証に記載)とあったが、宿のホームページでは「含む硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩泉(単純硫化水素泉)」と掲載されていた。
どうやら混合泉のようだが、100%源泉で加水無し、但し冬季には加温だけはしている。
美しい鶯色の温泉がたっぷりと満たされている。硫黄が含まれているためこの色になるのだろうか。
この風呂・温泉が銭湯代より安いたったの200円とは驚きだ。

今まで数々の温泉ガイドブックの中で藤島旅館の紹介記事を見たことがなかったので、日本にはまだまだ自分が知らない名湯がたくさんあるのだ、と実感させられた。

尚、ここには2千坪の日本庭園があるが、入浴時点ではこれを知らず見ることなく去った。
日本温泉協会の100%源泉掛け流しの証
風呂はこの他に、男女別の内湯と貸切風呂が1つある。
私が中山平温泉琢eに宿泊すると知って、ここを紹介してくださった「あびびび」さん、有り難うございました。本当にいい風呂・温泉でした。