施設名 : 佐藤旅館 (入浴日:2007.5.9)
所在地 : 栗原市  (旧)栗原郡花山村)
   温湯温泉 佐藤旅館 (宮城県)   
国道からほんの少し外れて下って行き、迫川を跨ぐ橋を渡った先に佐藤旅館がある。
大正末期から昭和にかけて造られた旧館は、我々の世代には懐かしい木造校舎のように見える。
気候が厳しいこの地で、風雪に耐えてよくぞ頑張って残ってくれた、と声をかけたくなってしまう。


館内に入ると赤・青・黄色といった三原色はまったく見られず、古色蒼然、雑然としたフロント・ロビーに親しみを感じる。
ここで入浴代金500円を支払う。
長い年月で磨きこまれた廊下やいまどき珍しい木枠の窓。
2つの建物を繋ぐ空中廊下を歩くとぎしぎしと音がする。目の下の道は、旧街道だったそうだ。

似たような景色をどこかで見た・・・思い出した、
法師温泉長寿館(群馬県)の館内にそっくりだ。(長寿館の空中廊下は川を跨いでいたが)。
2005年4月、旧栗原郡の築館町、若柳町、栗駒町・花山村他10町村が大合併して栗原市が発足した。
この結果、栗原市は、約800平方キロメートルと宮城県内で最も広い面積を誇る自治体となった。

栗原市は宮城県の内陸北部に位置し、面積の8割近くを森林や原野が占め、岩手・秋田両県に接して、田畑がわずかにあるのみである。

市内北部には標高1,627メートル、奥羽山脈に属する栗駒山がそびえ、東西には迫川が貫流している。
栗駒山は秋田・岩手・宮城の3県の県境を成し、一帯は国定公園に指定されている。

秘湯の花山温泉・温湯温泉・湯浜温泉・湯の倉温泉などの花山温泉郷がある花山地区(旧花山村))は、北西部、栗駒山の南麓にる山村で、国道393号線がほぼ南北に走っている。。
3県に跨る栗駒山は複式コニーデ型の活火山で、まだ雪が多く残っていた。須川岳・酢川岳・大日岳・駒ヶ岳等とも呼ばれる。
これぞ秘湯の宿の雰囲気。
大小の岩を積み上げた大きな混浴大浴場。風呂の縁から静かに湯が流れ出していた。
岩壁の向こうが女性専用内風呂。無防備に前に立つと、下から見えてしまうとのこと。(相互リンクのまぐぞーさんの話)
男女別の露天風呂は別の場所にある。暖簾には「番所風呂」と書いてあった。
小さな石で縁取った中規模の露天風呂。前に迫川、上方に谷間を繋ぐ国道の赤い橋が見えた。
住 所 宮城県栗原市花山本沢温湯8−1
電 話 0228−56−2251
交通機関 東北自動車道築館ICから約35km
JR東北新幹線くりこま高原駅駅から宮城交通栗原バス築館行きで15分、築館営業所から花山行きに乗り換え40分、花山小学校で大湯行きに乗り換えて30分、御番所下車すぐ
施 設(日帰り) 売店、ロビー、駐車場(30台)
宿 泊 20室(和室BT無し) 宿泊料金は1万円前後(詳しくは電話で照会)
泉 質 ナトリウムー塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 10時〜17時(休前日は15時迄) 予約不要
定休日 無休
入浴料金 大人 500円
入浴施設 混浴内湯1 内湯男女各1 露天風呂男女各1 貸切1
浴室備品 シャンプー類は内湯にあり、ロッカーはフロント前
観光スポット 近くに国史跡「寒湯御番所跡」、栗駒山(但し冬季は林道閉鎖で行けない)、小安峡、川原毛地獄(日本3霊地)花山湖(道の駅有り)
お土産・食事 周囲に無し、土産は館内で可
近くの温泉 花山温泉・湯の倉温泉・湯浜温泉・泥湯温泉(追って掲載)・大湯温泉・小安峡温泉・須川高原温泉(夏季のみ行ける)
栗原市HP http://www.kuriharacity.jp/
雑記帳 国道398号線沿いには、花山・温湯・湯の倉・湯浜・泥湯・小安峡と秘湯が続く。
どこに入浴しようか散々迷った。
特に泥湯の先、河原毛地獄から徒歩15分先に、有名な温泉の滝、川原毛大湯滝で豪快な入浴をしたかった。しかし、家内を1時間近く待たせることになり、これを断念した。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
秘湯が連なる国道398号線沿い、その中で1000年の歴史を誇る山間の鄙びた温湯温泉の一軒宿、佐藤旅館に立ち寄った。
「日本秘湯を守る会」の会員旅館。大正時代から昭和にかけて造られた旧館はなんとも風情がある。
宮城県花巻市から秋田県由里本荘市に至る山間道路・国道398号線は花山湖沿いを過ぎると間もなく、右手に栗駒山を見ながら、U字カーブを繰り返し、秋田県との県境・湯浜峠に向かう。
その途中、幾多のヘアピンカーブが続く真っ只中に、秘湯・温湯温泉がひっそりと湯煙を上げている。

温湯温泉は1280年(弘安7年)、鎌倉の政争で不遇の身となり、奥羽に移り住んだ三浦一族が開湯。その経営は大正時代まで25代も続き、その後、現在の佐藤家に引き継がれたという。
秘湯であると同時に由緒ある古湯でもあるわけだ。

この日、前日宿泊した鳴子温泉郷の1つ、中山平温泉琢e(後日掲載)を出発。今夜の宿、岩手県大沢温泉に向かう道を大回りして、ここ温湯温泉と秋田県側のこれまた秘湯「泥湯温泉」で入浴するために、国道47号線から国道398号線に乗って北進した。

3桁台の国道であり、かなりの「酷道」を覚悟したが、片側1車線の整備された道には驚いた。ワインディングが多いものの、途中から現れる栗駒山の雄姿を右手に見ながら、気持ちよいドライブを楽しんだ。
温泉名 : 温湯(ぬるゆ)温泉 
日本秘湯を守る会の提灯が下がる。
佐藤旅館の近くに国史跡「寒湯御番所」がある。
かって佐藤家が所有していたそうで、これに因んで、番所の表門を模して造ったのが露天風呂の脱衣所と屋根を兼ねる「番所風呂」の湯屋だ。

堂々たる建築物で、宿泊棟の簡素さとのアンバランスが面白い。
何十代にも渡って大事に湯を守り続けてきた証だろうか。

内湯と露天風呂では源泉が異なるが、泉質は同じナトリウムー塩化物泉で、弱い塩味が感じられる。

それぞれ50℃、60℃を超える透明な高温泉だが、内湯は許容範囲の熱め、露天風呂は適温になっていた。

手元のガイドブックでは、加水・加温無しの完全かけ流しのマークがついている。