温泉名 : 猿ヶ京温泉 
施設名 : 猿ヶ京ホテル (入浴日:2006.6.11)
所在地 : 利根郡みなかみ町(旧新治村) 
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
猿ヶ京温泉・猿ヶ京ホテル (群馬県)
住 所 利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1171
電 話 0278−66−1101
交通機関 関越自動車道月夜野ICから国道17号線等で約17km
上越新幹線上毛高原駅から関越交通バスで猿ヶ京温泉行きで35分
施 設(日帰り) ロビー・売店、駐車場(約80台)
宿 泊 52室 平日・1泊2食付14,700円〜 (手ごろな企画もあるので詳細は下記HP参照)
泉 質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉 源泉温度55.5℃、無色透明
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 13時〜16時 要問い合わせ 
定休日 不定休
入浴料金 大人1000円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、貸切風呂2(有料)
浴室備品(日帰り) シャンプー・ボデイソープ・ドライヤー・ロッカー
観光スポット たくみの里、フルーツ公園桃李館、与謝野晶子紀行文学館(猿ヶ京ホテル併設)、旧街道ハイキング
お土産・食事 土産は館内で可能
食事・軽食・喫茶は温泉街で。尚、食事付入浴は予約すれば可能。
近くの温泉 湯宿温泉、赤岩温泉法師温泉、奥平温泉、川古温泉
日帰入浴施設は
まんてん星の湯、猿ヶ京温泉センターなど。
奥平温泉に1ヵ所(遊神館)
みなかみ町HP
観光協会HP
旅館組合HP
猿ヶ京ホテルHP
http://www.town.minakami.gunma.jp/
http://www3.wind.ne.jp/n_kankoukyoukai/
http://www.tabijozu.ne.jp/~sarugakyo/
http://www.sarugakyo.net/
雑記帳 猿ヶ京温泉は下記の施設を有している。
・絵馬堂「馬頭観音」
・ホテルズベーカリー
・豆腐工場「順坊」
・味噌蔵
・三国路与謝野晶子紀行文学館
・猿ヶ京関所資料館
旧・新治村は、平成17年10月、水上町・月夜野町と合併し、みなかみ町となった。
町は新潟県と境を接する群馬県北部に位置する。
急峻な一ノ倉沢・マチガ沢等で有名な谷川岳等の山岳地帯から流れ出て、首都圏2,900万人の生活を支える坂東太郎(利根川・・・流域面積日本一)の源流にあり、「水と森林の防人」を宣言している。

また、今般の合併により、水上温泉・谷川温泉・奥利根温泉郷・猿ヶ京三国温泉郷など個性が異なる数多くの温泉地を持つことになった。


旧新治村地区は三国街道筋にあり、多くの旅館がある猿ヶ京温泉の他に、山深い温泉谷間にある法師温泉・川古温泉など、温泉好きなら一度訪れてみたい秘湯が点在している。
温泉好き憧れの法師温泉
新潟県との県境、江戸と越後を結ぶ三国街道(現在の国道17号線)沿いには、一軒宿を含めて6つの温泉があり、総称して猿ヶ京(三国)温泉郷という。

猿ヶ京温泉はその中心にあって、谷川岳をはじめとする山々を背後に置き、赤谷湖を前に20軒あまりの旅館・ホテルが点在している。
開湯は江戸時代初期だが、昭和33年のダム建設により当時の宿は湖底に沈み、そのときに現在の国道17号線沿いに移り、温泉名も改められて猿ヶ京温泉となった。

湯量が豊富で露天風呂を持つ旅館が多く、また浴槽数が多い大きな旅館でも、掛け流しのところが多い。
近くには、三国路自然歩道が通り、
三国峠から永井宿までの約7キロ、太平洋側と日本海側を最短距離で結ぶ旧三国街道の一部を歩くことが出来る。
赤谷湖の前に旅館・ホテルが点在する。
猿ヶ京温泉は、25軒の旅館・ホテルがあるとガイドブックでは記されているが、旅館組合のホームページでは17軒が紹介されている。(2006年8月現在)
あるいは近くの赤岩温泉や湯宿温泉の旅館も含まれている数字かもしれない。

旅館は、赤谷湖の北と東に点在しているが、猿ヶ京ホテルは温泉街の一番奥(北)にある。
湖とは道一筋隔てた小高い所にあるが、部屋からは眼前に赤谷湖が望み、背後に谷川岳が控えている。(部屋に入ったわけではなく、パンフレットから)

入り口は純和風の門構え、中庭の小道を伝って玄関に入る。
ロビーは広々としていて豪華、外観を含めて、ガイドブックで表示された宿泊料金18、000円〜に相応しい佇まいだ。(ホームページで見ると、企画もので平日2人1室で12,000円程度〜から宿泊可能)

部屋は全部で52室、和洋室や露天風呂付の部屋もある(詳細は下記HP参照)。
夕食は、自家製造の豆腐を使った懐石料理が売り物のようだ。
風呂は文句なく素晴らしい。
ここの源泉について当ホテルの記事を引用する。

「かつて現在の猿ヶ京温泉は湯島河原にあり、桑原館(現在の猿ヶ京ホテル)、長生館、見晴館の三軒からなる湯島温泉と生井林の相生館1軒からなる笹の湯温泉の四軒二つの温泉からなっていました。 四軒それぞれに自家源泉を持っていました。

 昭和30年に相俣ダム、赤谷湖が一応の完成を見て、この四軒(以下旧四軒)の旅館のそれぞれの土地建物、源泉は赤谷湖に沈むことになりました。この時、ダムの建設者である群馬県と旧四軒は温泉源の補償協定を結びました。その結果、旧四軒はそれぞれの源泉の代替として湯島に一本の源泉を掘削し、四軒それぞれが4分の一づつの所有権を持つことになりました
その源泉からは毎分約660リッターのカルシウムナトリウム硫酸塩温泉が供給されております。当ホテルはそのうちの約150リッター〜165リッターの温泉を所有し浴場でかけ流しで使用しております。その湯量は大浴場、露天風呂、貸切家族風呂を満たしております。」

内湯は広々として、黒い梁に支えられた高い天井、壁は日本古来の伝統色である紅柄、床は規則正しく穴があけられた板敷きで、初めて見る構造だ。
風呂は2つ(一方はジャグジー)、檜の縁、底は石板が敷かれていて、品が良く格調高い。

内湯から続く庭園式露天風呂は、手前に東屋、その向こうに大きな岩石で縁取られたかなり大きな露天風呂が2つあり、温度に高低が設けられている。
庭園の周囲の樹木と相俟って、なんとも趣ある味わいを見せている。

見えないが、手前にジャグジー風呂(薬草湯)がある。木箱から湯が注がれているが、これは温度を下げる工夫だろうか。
日本温泉協会の「天然温泉」の証。同時に「温泉遺産」設定の宿でもある。
穴のあいた床が珍しい。
畳敷きの湯上り処
やや熱めと温めの2つの風呂があるのが嬉しい。泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉。300m先の源泉の温度は55.5℃、無色透明。
立ち寄り湯なので、サービス、部屋の様子や自家製の豆腐や引き上げ湯葉を使った懐石料理の様子は分からない。
また、女将の民話語りも聞いておらず、自家パン工房で作った豆腐を練りこんだパンをはじめとする朝食バイキングも食していない。
しかし、フロントの応対、ロビーや風呂・温泉の状況からして、泊まって損は無い宿と判断した。
近所にはもう一度宿泊したい法師温泉・長寿館や秘湯の趣深い川古温泉・浜屋旅館(追って掲載)があり、どうしてもそちらに目が向いてしまうが、「是非泊まりたい宿」として記録に留めた。
国道157号線(三国街道)でこの日の宿泊地、貝掛温泉(新潟県)に向かう途中、前から入浴したかった猿ヶ京温泉に立ち寄った。利用したのは内湯・露天風呂とも掛け流しの猿ヶ京ホテル。
猿ヶ京ホテル