新潟県との県境、江戸と越後を結ぶ三国街道(国道17号線)沿いには、一軒宿の秘湯を含めて6つの温泉があり、これらを総称して猿ヶ京温泉郷という。
猿ヶ京温泉はその中心にあって、谷川連峰を背後に、赤谷湖を前に10数軒軒の旅館・ホテルが点在している。ガイドブックでは紹介されていない、地元集落の住民の方々によって運営されている共同浴場・いこいの湯に立ち寄った。
施設名 : いこいの湯 (入浴日:2013.5.13)
みなかみ町は、2005年10月、同じ利根郡の月夜野町・水上町・新治村が合併した町で、群馬県で最も広い町域を有する。
群馬県の最北部、谷川連峰を境に新潟県と接し、町の大部分は山林原野である。
その中央を関東地方の水瓶であり、流域面積日本一の大河、利根川の最上流部が流れている。
谷川連峰は、群馬県・新潟県の県境を成す三国山脈の山であり、日本百名山の一つ谷川岳(1977m)を主峰に、周辺の万太郎山・仙ノ倉山などを含めた総称である。
何れの山も標高が2000mに満たないが、急峻な岩壁(剣岳・穂高岳とともに日本三大岩壁)、複雑な地形、中央分水嶺のための急変する天候等が相乗して、遭難者の数が、8000m級14座の合計を上回り、登山死のワースト記録としてギネスブックに登録されている。
町域には、利根川に沿って数多くの温泉が湧出し、これを総称した水上温泉郷の他に、秘湯の一軒宿を含む猿ヶ京温泉郷が湯煙を上げている。
市販の温泉ガイドブックに紹介されていないが、この地区の集落の人たちが管理する共同浴場で、一般の人も300円を払えば入浴出来る。
温泉街の中心から小さな集落がある山里の脇道に入って500mほど先の左手奥にある。
広い駐車場の先に、湯気抜きが設けられたなかなか立派な木造の湯屋である。無人で管理人はおらず、館内に入ると正面に入浴券の自動販売機があり、これで買った券を所定の箱に投げ入れる。
ちょっとした座敷の湯上り処や飲料・、髭そり・ヘアセット自動販売機、貴重品を入れられるロッカーやトイレもあって、設備は充実している。
風呂も左の写真の様な立派なもので、シャワーも左右に7ヶ所設けられている。
源泉名が「猿ヶ京温泉村有(かっての新治村)1号とあり、泉質は無色透明なナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉、泉温は57.7℃、肌触りはキュキュ感があった。
新潟県との県境、江戸と越後を結ぶ三国街道(現在の国道17号線)沿いには、法師温泉・川古温泉などの秘湯の一軒宿を含めて6つの温泉が点在していて、これらを総称して猿ヶ京(三国)温泉郷という。
猿ヶ京温泉はその中心にあって、谷川連峰の山々を背後に、赤谷湖を前に10数軒の旅館・ホテルの他に民宿が点在している。
開湯は江戸時代初期だが、昭和33年のダム建設により当時の温泉宿は湖底に沈み、そのときに現在の国道17号線沿いに移り、湯島温泉という名前も改められて猿ヶ京温泉となった。
湯量が豊富で露天風呂を持つ旅館が多く、また浴槽数が多い大きな旅館でも、掛け流しのところが多い。
日帰り温泉施設としては、「まんてん星の湯」と「猿ヶ京温泉センター」がある。これ以外に余り知られていないが、共同浴場の「いこいの湯」がある。
住 所 | 利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉 |
電 話 | 0278-66-0186(猿ヶ京温泉旅館協同組合) |
交通機関 | 関越自動車道月夜野ICから国道17号線等で約17km 上越新幹線上毛高原駅から関越交通バスで猿ヶ京温泉行きで35分 |
施 設 | (無人)休憩所、トイレ、飲料・髭そり・ヘアセット自動販売機、ロッカー、駐車場 |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | 猿ヶ京温泉村有1号ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉 (源泉温度57.7℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 午前10時~午後10時 |
定休日 | 不明 |
入浴料金 | 大人300円 子供(小学生)100円 |
入浴施設 | 内湯男女各1 |
浴室備品(日帰り) | シャンプー類無し(自販機で購入可) |
観光スポット | たくみの里、フルーツ公園桃李館、与謝野晶子紀行文学館(猿ヶ京ホテル併設)、旧街道ハイキング |
お土産・食事 | 土産は館内で可能 食事・軽食・喫茶は温泉街で。尚、食事付入浴は予約すれば可能。 |
近くの温泉 | 湯宿温泉、赤岩温泉、法師温泉、奥平温泉、川古温泉 猿ヶ京温泉日帰入浴施設:まんてん星の湯、猿ヶ京温泉センター |
みなかみ町HP 観光協会HP 旅館組合HP |
http://www.town.minakami.gunma.jp/ http://www.enjoy-minakami.jp/ http://www.sarugakyo-ryokan.com/index.html |
背後には谷川連峰が聳えている。
温泉街の周辺はのどかな山里
温泉街から離れ、ぽつんとあるいこいの湯。
水上温泉郷・谷川温泉から見る谷川連峰・爼嵓((まないたぐら1,890m)。関東地方で唯一、日本海側気候に分類され雪が多い。
2m50cm四方、木の縁、伊豆石の浴槽、なかなか立派な風呂だ。45~46℃で熱くて入れず、加水させてもらって浸かった。
湯上り処。ここで飲食・ごろんとするのも可能だ。貴重品用ロッカーもある。
温泉街の中心から小さな集落を500mほど進んだ先の左手奥にある。広い駐車場が手前にある。
館内に入ると目の前に立派な入浴券(大人300円)の自動販売機が置いてあった。
浴槽から床に温泉が流れ出てる。いつ見ても嬉しい風景だ。
風呂に浸かりながら見た浴室。シャワーがずらっと並んでるのに驚く。
反対側から見た浴室。シャンプー類は置いてない。