施設名 : 魚友幸泉閣 (宿泊日2008.1.4) 
南知多温泉郷 魚友幸泉閣 (愛知県)
   
所在地 : 知多郡南知多町 
温泉名 : 南知多温泉郷 
住 所 愛知県知多郡南知多町大字内海字口揚4−6
電 話 0569−62−2111
交通機関 知多道路・南知多道路南知多ICから約6km
名鉄名古屋駅から知多新線特急で1時間、内海駅下車(内海駅から送迎バスで5分)
施 設(日帰り) 食事処(昼食付き入浴で利用)、喫茶、売店、ロビー休憩 駐車場(200台)、 
宿 泊 28室(全てBT) 宿泊料金 2人1室 平日13,800円(税込)、土曜日・休前日15,900円
泉 質 ナトリウムー塩化物泉 (源泉温度50℃ 514リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 日帰り不可  昼食付き入浴のみ可能2,625円
定休日 無休(宿泊)
入浴料金 日帰り不可
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、
浴室備品 (宿泊)タオル、バスタオル、浴衣、シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 海水浴、唐人お吉像、内海郷土資料館、尾州廻船内海船船主内田佐七家、テルメ・ウツミ白砂の湯(日帰り温泉施設ー内海温泉の源泉)、常滑焼
お土産・食事 昼食付入浴可、館内に売店あり
近くの温泉 内海地区以外の南知多温泉郷
南知多町HP
観光協会HP
知多半島観光HP
魚友幸泉閣HP
http://www.town.minamichita.lg.jp/main/
http://www.town.minamichita.lg.jp/kankou/
http://www.chi-ta.com/
http://www.uotomo.co.jp/
雑記帳 産業・経済では成長著しい愛知県だが、こと温泉に関しては貧乏県。一生同県での宿泊はないと思っていたが、思いがけずの「源泉掛け流しの宿発見」により一泊することになった。
敢えてもう一泊あるとすれば、上京の際の中継地点として、(温泉には目を瞑って)西浦温泉又は三谷温泉あたりになるだろう。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

南知多温泉郷(みなみちたおんせんごう)は、知多郡南知多町にあり、内海温泉を中心に、山海、豊浜、師崎の計4地区の総称。内海温泉を独立させ、残る三地区の温泉を南知多温泉と呼ぶこともある。

一帯は知多半島の南西端、三河湾国定公園に属する風光明媚な海岸地帯にあり、温泉街は内海地区と山海地区に形成され、20軒足らずの宿泊施設が建ち並んでいる。

温泉郷の発祥、内海温泉の歴史は浅く1988年の開湯であり、地下1300mのボーリングによって湧出した。

現在は日帰り施設の『テルメ・ウツミ・白砂の湯』)が元湯になって、旅館に配湯されているが、その後独自でボーリングを行い、自家源泉を持つ旅館も登場してきている。

経済好調の中京地区にあるため、年間を通して観光客が訪れ、旅館の料金も高額に設定されている宿が多い。

愛知県南部 太平洋に向かって2つの半島がまるでカニの爪のようにせり出し、三河湾を囲んでいる。地図上の西側にあって南北に伸びるのが知多半島、東側、東西に伸びるのが渥美半島である。

南知多町は、その知多半島南部に位置し、半島の先端と沖合いに浮かぶ島々から構成されている。
三方が海で東に三河湾、南西は伊勢湾に面している。町域一帯は三河湾国定公園と南知多県立自然公園に指定されていて、自然を利用したレクリエーションの基地として整備が進み、また近年開発された南知多温泉郷とともに、四季型観光地として発展している。

ご記憶がある方もおられようが、この町は平成の市町村合併の際に話題を呼び全国的に報道された。2006年3月、北に隣接する美浜町と合併し、合併後の名称を中部国際空港の愛称である「セントレア」に因んで「南セントレア市」とすることが発表された。
しかし町内はもとより全国から抗議が殺到、合併と新市名を問う住民投票の結果、過半数が合併拒否となり、合併は中止されてしまった。
          
内海地区の夕日。知多温泉郷は西側の伊勢湾に面しているので日没が美しい、
温泉郷は渚百選「千鳥ヶ浜」などの砂浜に面している。
浜辺から見た魚友幸泉閣。目の前が海岸なので愛犬を放ち思いっきりランさせることが出来た。
東京・奈良の冬季の往復は、雪を避けて(中央道でなく)東名・名神を利用する。
途中の一泊、これまで箱根・伊豆(東名沿いとは言えないが)に数多く泊まってきたが、帰途の場合、翌日の走行距離が長くなるのが難点だ。

以前、奈良・東京間の中間にある浜名湖畔の舘山寺温泉に泊まったので、今回は温泉には目を瞑って愛知県の湯宿に泊まろうと思った。
愛知県は温泉が少なく、温泉街を形成する有名な温泉はない、と言っていいだろう。
そんな状況なので、今まで愛知県には、加水・加温なし、完全源泉掛け流しの風呂を持つ宿は存在していないと思っていた。

ところが期待しないで東海地区の温泉ガイドブックをパラパラめくっていたところ、完全掛け流しのマークがついた旅館を見つけた。
まさか!?と再度見直したところ間違いない。
さっそく予約を入れたのが、南知多温泉郷の魚友幸泉閣だった。
東名高速、冬は富士山が見えることが多い。1月4日、富士川SA、愛犬アルの背後に霊峰・富士の美しい姿があった。
東名・名古屋南JCTから知多半島道路(有料)に乗り換えて南下、南知多ICで下りて西側・伊勢湾に向かい6knほど進んだ先、国道247号線沿いの内海地区に魚友幸泉閣(うおともこうせんかく)が建つ。
鉄筋、一部5階建ての建物は南北に伸びてかなりの大きさだが、部屋数は28室に過ぎない。高楼風の5階の屋根には名古屋城をもじったのだろうか、鯱(しゃちほこ)が踊っている。
オーナーの趣味だろうが、少々鼻につく。
とは言うものの、それなりの堂々たる外観だが、館内は目の前の海の開放感を生かせず、配してある家具・装飾品の趣味も今ひとつだ。
しかし、ここの宿泊料金からすれば、気楽に宿泊できる宿であり不満は残らない。

一ついただけなかったのが、部屋に案内してくれた男性が、我々に荷物を持たせたままですたすた歩いていったこと。女性スタッフには自分の荷物を持たせないが、膝の悪い家内の分はいつも運んでいただいている。
スタッフが部屋まで案内するシステムの宿で、「持ちます」の一声も無いケースは今回が初めて、大きなマイナスポイントと成った。
BTつきの10畳和室。畳が焼けていた。
黒くて大きなソファがロビーを占拠するので窮屈、開放感がまったくない。
堂々たる(?)正面玄関
風 呂
宿のスタッフから「愛知県には掛け流しの風呂が2つしかない」と聞いたが、その内の1つがここ魚友幸泉閣だ。

果たして2つしかないのか定かではないが、私の手持ちのガイドブックでは、愛知県の湯宿の中で掛け流しはここ1つしか見つからなかった。

泉質はナトリウムー塩化物泉(泉温は50℃、pH7.8)、湧出量は1分当たり500リットルを超える豊富さだ。

これが加水・加温することなく大き目の内湯・露天風呂に注がれる。
風呂には湯の華が舞い、湯舟の片隅が緑色になっているが、これはクロレラが繁殖しているためだそうだ。

立ち寄り入浴は不可だが、食事付き入浴が2,625円からある。
温泉は露天風呂からそのまま海に流れ出る。
20人が一度に入れるタイル張りの風呂。湧出時透明な温泉は、緑がかった茶色に変化する。口に含むと昆布出し汁の味がした。
内湯より大きい露天風呂。竹垣は必要なのだろうか。視界が閉ざされ海が見えないのが残念だ。温泉の温度は、両方とも41℃前後と思えた。
ぶらっと観光
夕食は部屋食、朝食は見晴らしがいい食事処で取る。
宿は魚仲買人の資格を持ち、近くに水揚げ量が多い豊浜漁港があることから、夕食は当然のことながら海の幸中心だ。

ただ、洗練された料理とは言えない。
これは料理の盛り付けが今ひとつ、食器が小さすぎて料理が映えない、刺身の醤油がたまりに代表されるように味付けが濃い、出さなくてもいい天麩羅と茶碗蒸し(写真には載っていない)が冷たかった、等など注文が多くつく。
朝 食
料 理
敷地内にある源泉塔からは、湯煙が舞い上がっていた。高温泉の証拠だ。
宿泊料金は正月料金の15,900円(税込)だったが、通常は平日が2人1室で13,800円、土曜・休前日は同じく15,900円となっている。
温泉が愛知県では貴重な掛け流しということが、少々のサービスの悪さ、料理が今ひとつを相殺させて、ほぼ妥当な料金設定だろう。

チェックアウト後、少し南下して知多半島の南端、豊浜(港)に向かい日帰り温泉施設(追って掲載)で入浴
漁業組合が経営する大きな魚市場「魚ひろば」で買い物をした。

それから名神高速に向かって国道を北上、途中、焼物の里・常滑に立ち寄ってから帰途についた。
日本六古窯の一つ常滑(他に瀬戸・信楽・越前・丹波・備前)。320坪の大きな店を持つ「ヤマタネ(0569−35−3233)」立ち寄った。信楽のタヌキに対し、ここはマネキ猫のオンパレードだった。勿論、マネキ猫と急須だけではありません。食器・花器・壺なども豊富だった。
豊浜漁港にある「魚ひろば」