この札を下げる。

湯上がり処

ここも4〜5人入れる風呂を独り占めできる。


露天風呂2つは似たような設計。源泉は共同源泉で、湯にやや元気が感じられなかった。


さして大きくない浴槽に、これだけの温泉が注がれるので、贅沢な掛け流しとなる。

貸切内湯2 基本的に1と似た設計だ。2ヶ所とも敷地内で湧出する自家源泉が使われている。

華厳の滝

日光には四十八滝といわれるくらい滝が多いが、最も有名なのが華厳ノ滝である。
高さ97メートルをほぼ一気に落下する豪快さと、自然が作り出す華麗な造形美の両方をあわせ持つ。
和歌山県の那智ノ滝、茨城県の袋田ノ滝とともに「日本の三大名瀑」と呼ばれる。

この3つの滝をすべて観光したが、那智の滝は高さが華厳の滝を上回るものの、水量は華厳の滝のほうがはるかに多いので、豪快さではこちらが勝る。
エレベーターで100mを下りた観瀑台から、音を立てて豪快に流れ落ちる華厳の滝を目前に見ることが出来る。
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食事は畳の上のテーブルで取る。夕食は凝った料理ではないが、地元の食材を使った滋味豊かなもので、特に日光名物の湯葉を使った料理が2皿あった。
口コミでは、地元の栃木和牛が美味とあったが、最低料金のためか、代わりに伊達鶏を石板で焼く料理がメインだった。

中禅寺湖畔にかって親戚がホテルを経営していたこともあって、日光は観光・キャンプ・スケートなどで幾度となく滞在した馴染みある地である。
前回は湯元板屋に宿泊したが、4年半ぶりの今回は明治時代に遡る歴史を持つ、部屋数わず6室の小さな湯宿・美や川に宿泊した。

所在地 : 日光市

美や川は、明治時代に湯治客向けの湯屋として創業、昭和4年に宿となった老舗である。

温泉街の入口にあり、細長い敷地に白壁2階建て、部屋数僅か6室の小さな和の宿だ。
じゃらんの口コミでは、総合4.7と高い評価を得ている。

女将によれば、満室(といっても6室)を避け、きめ細かなサービスに心がけているそうだ。
宿泊料金は部屋ごとのプランがあって、凡そ15,000円〜27,000円(特別室)の料金帯になっている(2010年1月9日現在)。


かって、私の親戚がここ湯元の温泉を引いて、中禅寺湖畔で観光ホテルを営業していたが廃業した。
このことを彼女に話したら、親戚をよくご存じで「中禅寺ホテルさんが廃業されてショックでした
親しくしてましたから。南間ホテルさんも廃業されましたね。ウチのようなほそぼそとやってきた宿が生き延びて・・・」と感慨深く話された。

●2004年10月
翌朝、すぐ近くの湯ノ湖を散策した。濃紺の湖面に早朝の光が輝く湖、キリッとした冷涼な空気、色づき始めた木々、ここが高原の温泉地であることを実感する風景だった。
チェックアウト後、国道120号線を群馬県側に向って進んだ。目的は、群馬県との県境にある金精峠を通過すること。金精峠は標高は2024メートル、昭和40(1965)年に峠の下部、1850メートル付近に金精トンネルが完成し、国道120号にあたる金精道路で湯元温泉と群馬県菅沼を結んだ(冬期間閉鎖)。ここを通過して、これで国道上で標高の高い峠ベスト3(麦草峠・渋峠・金精峠)を走破、ついでに群馬県側の菅沼・丸沼を観光して、今日の目的地、福島県・土湯温泉郷に向った。


●2009年5月
前回同様、愛犬とともに湯の湖湖畔を散策してから朝食、チェックアウト後、前回同様に金精峠を越えた。
今回は金精峠を越えて群馬県を進み、日本の滝100選の吹割の滝を観光・老神温泉で入浴後、関越道に乗って一路北信濃の野沢温泉に向かった。



観光スポット

風 呂

充実していた朝食

東回廊潜門に掘られた左甚五郎の作と伝えられる「眠り猫」。

三代将軍家光公の墓所・大猷院

中禅寺湖
周囲約25キロ、最大水深163メートルの中禅寺湖は、日光を代表する湖である。水面の海抜高度1269メートルは、日本一の高さを誇る(ただし、人工湖を除く)。この湖畔に親戚がホテルを経営していたが廃業、更地になっていて時代の流れを実感した。

東照宮・陽明門

野沢温泉(長野県) 村のホテル 住吉屋

翌朝出発直前に、今日の泊まりは「野沢温泉・住吉屋」と女将に行ったら、「えっ本当ですか!」と驚いた。

聞けば、お互いに昔から古い付き合いだそうで、先般、住吉屋の何方かが亡くなった時、葬儀に出られなかったとのこと。
ついては、これを住吉屋に届けてくれないか、と地酒の託送依頼があった。

もちろん引き受け、夕方4時には住吉屋の大女将に手渡した。

● エピローグ

内湯・露天風呂の4ヶ所はすべて貸切(無料)で、白濁した硫黄泉を満喫した。日帰り入浴は受け付けていない。

風呂は内湯2ヶ所・露天風呂2ヶ所あるがすべて貸切(無料)で、空いていれば入浴中の札をかけて内から鍵を閉めておけばよい。

開放感がない露天風呂より、内湯の方が風情があり温泉も新鮮に思えた。
部屋数が6室、しかも当日は満室前で締め切ったそうで、いつ行っても風呂は空いていた。


温泉は、敷地内で自噴する2本の源泉を内湯に、露天風呂は共有の源泉を掛け流しにして注いでいる。

自家源泉の泉質は、泉温48.7度の含硫黄ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉という濃厚なものだが、pH6.4と中性に近いので、思っていたよりもまったりしたやさしい感触だ。

白濁・硫黄臭はいかにも温泉らしい温泉で、温泉そのものにこだわる方にはたまらないだろう。

温泉街の入口にある美や川。

秋の湯の湖湖畔
白樺の林
金精峠からの男体山と湯ノ湖
菅沼

湯の湖

温泉街

板を踏まないと歩けない。

日本で有数の高地温泉。

大きな足湯

日光市は栃木県の北西部に位置し、北は福島県、西は群馬県に接していて、県土の4分の1という広大な面積を占めている。

県庁所在地の宇都宮市から西へ約30km、日光国立公園の中心として国内外から多くの観光客を集めている。

市域には、1999年12月に世界遺産に登録された東照宮をはじめとする「日光の社寺」、標高1,269mにある中禅寺湖、そこに影を落とす2,484mの男体山、日本三名瀑の一つである華厳の滝をはじめとする日光47滝など、数多くの観光スポットを有している。

冬には氷点下20度を超え、春から夏にかけてはさまざまな高山植物が可憐な花を咲かせる戦場ヶ原や霧降高原、中禅寺湖・湯ノ湖をはじめとすする大小さまざまな湖沼がある。
まさに国立公園に相応しく、華麗で変化に富んだ自然をいたる所で見ることが出来る。

国道の峠として日本で三番目に高い金精峠から、男体山(2、484m)と湯の湖を望む。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 栃木県日光市湯元2514−1
電 話 0288−62−2139
交通機関 東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路(有料)清滝ICから国道120号線。清滝ICから27km(紅葉のシーズンは「イロハ坂」が極度に込み合うので要注意)
JR日光線日光駅または東武鉄道東武日光駅から湯元温泉行きバスで1時間20分、終点下車
宿 泊 6室(和室・和洋室)
15,000円〜27,000円程度 2010年1月現在 詳しく下記HPを参照。
泉 質 含硫黄ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(泉温48.7℃、Ph6.4)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 日帰り不可
定休日(日帰り) ---
入浴料金 ---
入浴施設 内湯: 貸切2  露天風呂:貸切2
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤ
観光スポット 東照宮、中禅寺湖、霧降高原、戦場ヶ原、華厳の滝、霧降の滝、竜頭の滝、湯滝、光徳牧場
お土産・食事 温泉街にも若干あるが、中禅寺湖畔に店舗多い。
土産としては湯葉、しそ巻き唐辛子が特産
近くの温泉 光徳温泉、日光温泉、中善寺温泉、鬼怒川温泉、川俣温泉、川治温泉、塩原温泉郷
日光市HP
日光観光協会HP
旅館組合HP
ゆ宿美や川HP

http://www.city.nikko.lg.jp/
http://www.nikko-jp.org/index.shtml
http://www.nikkoyumoto.com/
http://www.okunikko-miyakawa.com/

雑記帳 いつ行っても日光の自然は素晴らしい。特に滝がいい。
家内ともどももう一度、あの優雅な霧降の滝を見たいと思うが、アプローチのアップダウンが激しいので、おそらく再訪は出来ないだろう。
食 事

施設名 : 湯やど 美や川 (宿泊日:2009.5.14)(宿泊料金:平日2人1室1人15,000円 消費税別)

戦場ヶ原
標高約1,400mに広がる戦場ヶ時は冬の寒さが有名で、零下20度を記録することもある。
6月から8月にかけてクロミノウグイスカグラ、ワタスゲ、イブキトラノオ、ノハナショウブ、ホザキシモツケなどの花を楽しめ、多くのハイカーが訪れる。
竜頭の滝
湯ノ湖から流れ出た湯川が、中禅寺湖に注ぐ手前にある滝。男体山の噴火による溶岩の上を210mに渡って豪快に流れ落ちる。
中学生時代に来たとき、この滝の途中の岩の間を、飛沫を浴びながら飛び歩いた思い出がある。
湯滝
湯ノ湖の南端にある高さ70メートルの滝。
まるで天空から流れ落ちてくるような感じで、水量の多さも半端でない。
神厩舎の「見ざる言わざる聞かざる」の彫刻

館内ロビーと廊下。すべて畳が敷いてあり、スリッパは無い。料金1人15,000円のわたすげは8畳和室で、広縁がないので狭く感じられた。ユニットBTなので、バス・トイレ・洗面所一体型でたいそう窮屈。だが、この宿最低のプランなのでと止むを得ないだろう。

温泉寺すぐ近くの源泉風景。温泉が至る所でしみ出て沼地状態になっている。
これだけの源泉風景をまじかに見られる温泉はそう多くない。

日光国立公園内の標高1,487m、湯の湖湖畔にあって白樺や唐松で囲まれた一帯に20数軒の旅館やホテルが点在している。
浴衣姿は似合わない自然に恵まれた高原温泉地だ。

温泉の発見は延暦7年(788年)と言われ、近くには開湯の祖・勝道上人を祭った温泉寺がある。
ここは温泉を備えた全国でも珍しい寺で、行事がないときは入浴することができる。
当日、私も出掛けたが、この日はあいにく開放されていなかった。

そこから歩いて2分の所に、湯本温泉の湯量の豊富さを実感できる源泉がある。
硫黄の匂いを強く漂わせ、湯煙をあげる源泉小屋が幾つかあり、周囲は滲み出た温泉で沼みたくなっている。

湯量が多いため、遠く中禅寺湖畔の旅館(中善寺温泉)にまで温泉を供給している。
源泉がどこにあるか分からないような大温泉地と違い、まさに正真正銘の温泉が湧き出ているさまを目の前で見ることが出来る。

世界遺産に登録された「日光の社寺」の一つ、東照宮は徳川家康の霊廟として元和3年(1617年)に創建された。

現在の主要社殿は三代将軍徳川家光によって造営されたが、これにより日本の代表的な神社建築様式である「権現造」が完成した。

また彫刻や彩色などの建築装飾についても、当時の最高水準の技術が用いられた。本殿・拝殿・陽明門などの8棟が国宝、34棟が重要文化財に指定されている。

総工費は金56万8000両、銀100貫匁、米1000石。今の400億円に相当する。使った材木が14万本、工期は1年5か月、延ベ454万人が携わった。35棟を建て替え・新築した大工事は寛永13(1636)年に完成して今に至る。


写真の
陽明門の名称は、宮中(現・京都御所)十二門のうちの東の正門が陽明門で、その名をいただいたと伝えられる。
江戸時代初期の彫刻・錺金具(かざりかなぐ)・彩色といった工芸・装飾技術のすべてが陽明門に集約され、その出来栄えは一日中ながめていてもあきないので日暮らし門とも呼ばれる。
近づいて仰ぎ見ると、500を超える彫刻の数と巧みさにはあらためて驚かされる。

檜の貸切内湯1 手前が寝湯になっている。湯船は5,6人が入れる大きさ。浴室の設計と硫黄泉の青みがかった白濁がマッチして美しい。

東照宮

日光湯元温泉 ゆ宿 美や川 (栃木県)

温泉名 : 日光湯元温泉