夕食・朝食とも部屋食。
夕食は女性に喜ばれそうな工夫も若干見かけたが、先ずはオーソドックスなメニューと言っていいだろう。
残念なことに牛肉に筋があって、噛みきれなかった。
部屋はあまり風呂に遠くない部屋を予め頼んでいたが、これを勘案してくれていて、離れ家風の22号室(右上の渡り廊下先に見える建物)。
平日2人1室で、1人18,900円(税・サ込)。
内庭に面し、8畳の落ち着いた和室+2畳の踏み込み+4畳程度の絨毯・ソファが置かれた小部屋+シャワートイレ・洗面所。
部屋には炬燵が置いてあった。
相互リンクさせていただいている「温泉たまこ」さんが、ここに宿泊されて館内や部屋の様子を詳しく写真で紹介されていたので、私もチェックアウト前に仲居さんに頼んでいくつかの部屋を見学させてもらった。詳しくは温泉たまこさんのHPでご覧下さい。
別所温泉は数多くの寺院があるため、、昔から宮大工が多くいたので、彼らの技術を活かして花屋の建物の普請から修理まで手掛けた。
4代目の社長は、鉄筋コンクリート建築を勧められたが頑として拒絶したという。
「宿と職人は持ちつ持たれつ」の伝統的な精神に基づき、花屋には今でも大工が常駐している。
宿泊してみて、なるほどこれだけの木造建築だと、年がら年中の修理や、維持管理作業があるだろうと実感した。
花屋旅館は、蚕種製造業を営み衆議院議員も勤めた南条吉左衛門を長とし(初代社長)、これに「みすず飴」の飯島新三郎らが参画して大正6年に開業した、別所温泉にあっては老舗の一つである。
現在の5代目の社長は飯島家からで、、上田市にあって「みすす飴」を製造販売する飯島商店と同一経営である。
因みに花屋は、文化庁指定の登録有形文化財であるが、飯島商店の洋館も同様の指定を受けている。
花屋旅館は、上田電鉄・別所温泉駅から温泉街へ向かく途中の一番東寄りにあり、6,500坪の広大な敷地に、宿泊棟や離れ14棟(合計43室)などが中庭を囲むようにして建ち、それらを情緒たっぷりの吹き抜けの木造渡り廊下が繋いでいる。
当館はネット上の各種「口コミ」の人気度・満足度は高く、特に女性の支持を得ているようだ。
宿泊料金は、2009年12月現在のプランを見ると、格安の11,500円から30,000円前後と幅広く、季節・時期を選んで丹念にプランを探すと以外に低料金で宿泊できる。
住 所 | 長野県上田市別所温泉169 |
電 話 | 0268−38−3131 |
交通機関 | 上信越自動車道上田上田菅平ICから約17km 上田電鉄別所線別所温泉駅から徒歩5分 |
施 設(日帰り用) | 日帰り受け付けていない。 |
宿 泊 | 43室(和室T29室 離れ14室BT) 2009年12月現在 11、500円〜30,000円位迄 (年度・季節・曜日・人数・企画などによって異なるので、予約の際は花屋HPを参照してください) |
泉 質 | 単純硫黄泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
立ち寄り入浴時間 | 不可 |
定休日 | 宿泊は無休 |
入浴料金(日帰り) | ー |
入浴施設 | 宿泊者のみ 内湯男女交代制2ヶ所、露天風呂男女交代制2ヶ所 |
浴室備品 | 宿泊者 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー、各種アメニティ |
観光スポット | 別所温泉周辺は「信州の鎌倉」と言われ国宝・重文の多数の寺社仏閣がある。安楽寺八角三重塔(国宝)、中禅寺薬師堂(重文)、常楽寺の多宝塔重文)、長福寺の夢殿観音(重文)、前山寺の三重塔(重文)、無言館、善光寺、美ヶ原高原、蓼科高原、白樺湖、ビーナスライン、 |
お土産・食事 | 宿泊者のみ売店利用可 昼食付き入浴不可 |
近くの温泉 | 田沢温泉・沓掛温泉・鹿教湯温泉・霊泉寺温泉・大塩温泉 |
上田市HP 観光公式HP 旅館組合HP 花屋HP |
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/index.html http://www.bessho-spa.jp/ http://www.bessyo.or.jp/ http://hanaya.naganoken.jp/ |
雑記帳 | 別所の地名の由来は、寺が多く集まった地域を別所と言う、あるいは、かっての国主が別荘をこの地に建てたので別所となった、などの説がある。 因みに、別所という地名は、日本全国で400ヶ所に達するそうだ。 |
露天風呂への道筋、湯上がりに一休み
2つの露天風呂、温度はかなり温かった。
展望風呂。広々としたスペースにここも大理石造りの大きな浴槽。ガラス張りの窓から木々を望み開放感たっぷり。ここも男女交代制。
温泉の泉質は50.9℃の単純硫黄泉で、pH8.8、無色透明で僅かに卵臭がする。
すべての風呂がかけ流しで循環はしていないが、一部の風呂の温泉は加水・加温している。
大理石風呂は交代制で、チェックインから午後9時45分までは男性、午後10時から翌朝10時まで女性用となる。
美しくい硬質の大理石に加えて、色鮮やかなステンドグラスが浴室を彩る。
先付(春野菜と貝をかげん酢
前菜(穴子寿司・鶏村雨他)
椀物(蓬豆腐・タラの芽・椎茸他)
造り
揚物(地場産山菜天ぷら)
強肴(古代米うどん)
長野市善光寺と向かい合うように本堂が北を向いている事から北向観音と呼ばれる。善光寺と合せてお参りするとさらにご利益があるといわれている。
煮物(竹の子、長芋・魚子炊き合わせ)
鍋物(上田産餅豚と山菜鍋)
焼物(地の野菜と牛肉の陶板焼き)
上田産コシヒカリ・止め椀・香の物(これだけの漬物がついたのは初めて)
水菓子(旅館にしては綺麗なデザート)
4つある共同浴場の筆頭・大湯
別所温泉ー真田一族ゆかりの共同浴場「石湯」