村岡温泉 (兵庫県)

香美町の旧香住町地区には、民宿・民宿旅館を中心にした温泉がある。
JR山陰本線香住駅下車または佐津駅で下車する香住・柴山・佐津等の温泉、これらの総称である香住温泉郷がそれで、冬のカニシーズンには松葉ガニ料理で大変賑わう。

一方村岡地区周辺には日帰り温泉施設が数件あり、その内の一軒が村岡温泉である(温泉名と施設名が同じ)

国道9号線から、案内板に従ってほんの少し入った所にある。
周辺のスキー場や鉢伏高原から15分〜30分の距離にあり、銭湯並みの料金で温泉に浸かれる。

温泉は地下1000mまでボーリングして当てたもので、泉質は弱アルカリ性(pH8.14)の単純温泉、無色透明で僅かに硫化水素臭がする。
当時の湧出量は250リットル/分、泉温は41.5℃だったが、現在も同じ水準を保っているか定かでない。
ガイドブックでは季節によって加温の上で掛け流しのマークがついていたが、厳密に言えば浴槽の温度を維持するため循環併用をしているようだ。


神戸ビーフ・松坂牛の素牛(下記)である但馬牛の産地、村岡地区の湯量豊富な日帰り施設に立ち寄った。

データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
香美町は、2005年4月に日本海側の香住町と内陸の美方町・村岡町が合併して誕生した。
町名は香住と美方、それぞれの一文字を取ったものだろうか。
旧香住町は、海岸線が山陰海岸国立公園に指定されている。

毎年11月6日から解禁される松葉ガニ(ずわいがにのオス)の漁獲量では日本一である。
香住と言えば「カニ」、この名が消失したのは少々勿体ない。
この地区には温泉民宿が数多くあり(香住温泉郷)、シーズンになると、関西圏からカニを目当てに目の色を変えた観光客が押し寄せてくる。

大理石が敷かれた浴槽は、10人位が一度に入れる大きさで、温泉は41℃程度。ガラス越しになだらかな山並みと庭園が見える。

所在地 : 美方郡香美町(かみちょう)

住  所 兵庫県美方郡香美町村岡区鹿田51
電  話 0796−98−1512
交通機関 北近畿豊岡道・播但連絡道路和田山ICから国道312号・9号を村岡へ39km
JR山陰本線八鹿駅から全但バスー村岡・湯村行きで50分、鹿田下車徒歩3分
施  設 休憩コーナー 駐車場(50台)
宿  泊 無し
外来入浴時間 9〜22時(最終受付21時45分)
定休日 無休
泉 質 弱アルカリ性単純温泉 (泉温41.5℃ 250リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 大人 500円 小人(5歳〜小学生以下)300円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット ハチ北高原(スキー場)、神鍋高原、余部鉄橋、但馬海岸巡り(旭洞門・但馬御火浦・浦富海岸)、鳥取砂丘、出石町
お土産・食事 冬のズワイガニ(松葉カニ)、但馬ビーフ
近くの温泉 湯村温泉、香住温泉郷、浜坂温泉郷(浜坂・二日市・七釜)、岩井温泉出石温泉
香美町HP
観光協会HP
http://www.town.mikata-kami.lg.jp/
http://www.kamichou-muraokakanko.org/

松葉ガニ(ズワイガニのオス)

一方、内陸部は1000m級の山々が連なる豪雪地帯である。
鉢伏山(1,221m)の北斜面に拡がるハチ北高原は、隣接するハチ高原と併せると近畿圏では最も広いゲレンデを持つスキー場になる。

また旧村岡町周辺は、最高級の和牛である但馬牛の産地である。

あまり知られていないが、但馬牛は神戸ビーフ・松阪牛・近江牛の素牛なのだ。
素牛とは肥育開始前、または繁殖牛として育成する前の子牛のことを言う。


但馬牛は、国道9号線沿いの道の駅「村岡ファームガーデン」で手軽に食べられる。

半端でない注入量。湯船からは湯が溢れだしていた。

露天風呂は無く内湯のみ。

年中無休で、営業時間は午前9時〜午後10時まで(受け付けは午後9時45分)。

料金は大人500円、小人(5歳〜小学生)は300円。

館内に休憩コーナーと売店があるが、喫茶・食事は出来ない。

町域にある道の駅「村岡ファームガーデン」。
ここでは生産者が書かれたステーキ等が食べられるが、我々が注文したのは牛丼。もちろん但馬牛でなくで輸入牛だ。



国道から200mほど入った先にある。

温泉名・施設名 :村岡温泉 (入浴日:2009.3.4)