温泉名 :湯宿(ゆじゅく)温泉
所在地 : 利根郡みなかみ町湯宿温泉 
湯宿温泉 湯本館 (群馬県)
群馬県の北部に位置するみなかみ町は、2005年に3つの町村(利根郡月夜野町・水上町・新治村)が合併し誕生した町で、群馬県でもっとも広い町域を持つ。

「利根川源流の町」と謳っているとおり、首都圏3000万人の生活を支え、日本一の流域面積を持つ「坂東太郎・利根川」の上流部が町の中央を流れ沼田盆地に下っていく。
冬の気候は厳しく、町域は関東地方で唯一、日本海側気候に分類されている。

また町は山岳人のメッカ、「一の倉沢・マチガ沢」に代表される谷川岳の登山口がある。

谷川岳(最高標高1977m)は群馬・新潟の県境にある三国山脈の山であり日本百名山の一つである。
標高は2000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて天候の変化も激しく、遭難者の数は群を抜いて多い。1931年から2007年までに781名の死者が出ている。
因みにこの数字は、日本のみならず世界のワースト記録である。(エベレストのそれは178人)

同じみなかみ町(旧新治村)にある法師温泉長寿館に宿泊した翌日、湯宿温泉に立ち寄った。
住 所 群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉甲2381
電 話 0278-64-0011
交通機関 関越自動車道月夜野ICから国道17号線等で約12km
上越新幹線上毛高原駅から関越交通バス猿ヶ京温泉行きで18分
施 設(日帰り) ロビー、売店、駐車場(20台)
宿 泊 14室 1泊2食付8,000円〜11,000円程度、素泊まりプランも有り(2010年5月現在・・・最新・詳細情報は下記HP参照) 
泉 質 ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉 源泉温度62.7℃
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 11時〜18時 予約不要 
定休日 不定休
入浴料金 大人600円 貸切風呂(1人1500円 2人以上3000円・・・1時間)
入浴施設 内湯:混浴1 女1、貸切風呂1(宿泊者無料) 露天風呂無し
浴室備品(日帰り) シャンプー・ボデイソープ・ドライヤー・ロッカー
観光スポット 赤谷川遊歩道、ホタル生息地、谷川岳、たくみの里、まゆの家、ビードロパーク、三国桐下駄
お土産・食事 土産は館内で可能
温泉街に食事処あり
近くの温泉 猿ヶ京温泉、赤岩温泉、法師温泉、奥平温泉、川古温泉
日帰入浴施設はまんてん星の湯、猿ヶ京温泉センター、奥平温泉に1ヵ所(遊神館)
みなかみ町HP
観光協会HP
湯本館HP
http://www.town.minakami.gunma.jp/
http://www.enjoy-minakami.jp/
http://www.yujuku-yumotokan.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

施設名 : 湯本館 (入浴日:2009年10月20日)

町域には、水上・法師・谷川・湯檜曽・向山・宝川・上の原・湯の小屋・上牧・猿ヶ京・湯宿温泉など大小の温泉地がある。

湯宿温泉は上信越高原国立公園内にあって、環境省の国民保養温泉地に指定されている。

湯宿は三国峠の入口、かっての三国街道のにあった宿場町で、国道17号線沿いの石畳の旧街道を挟むようにして、7軒の小さくて素朴な温泉宿があって、家庭的なもてなしで客を迎え入れている。

古くから湯治場として親しまれてきたが、今もその雰囲気が残されており、この小さな温泉地に、なんと4ヶ所の共同浴場「竹の湯」「松の湯」「窪湯」「小滝の湯」があり、一部の浴場は時間指定で地元以外の人も入浴出来る。

湯宿温泉の裏山には、薬師堂を中心にしたハイキングコースがあって、初夏の新緑や秋の紅葉シーズンには、絶好の散策が楽しめる。

共同浴場の窪湯。ここは観光客も入浴出来るが、来訪時間が早すぎてまだ開いていなかった。
旅館には珍しく、門柱に個人名の表札。館主は代々「湯本作太夫」を名乗るそうだ。
ピンクの絨毯と色々なものが所狭しと掛けられたフロント
脱衣場から見える源泉。毎年2月8日、ここで湯宿温泉開湯式が行われる。
円形の混浴浴槽。宿では30人が一度に入浴出来るとしているが、それはムリだ。とにかく熱いので、ホースで水を入れて温度を下げた。
温泉溜り、ここで温度を下げているのだろうか。白い物は石に温泉成分が付着したもの。
女湯
貸切風呂
前日に宿泊した法師温泉長寿館を発って国道17号線を南下、猿ヶ京温泉を通過して間もなく、かっては三国街道の宿場町で、初代沼田城主の真田信之が関ヶ原の戦い後に湯治したと言う湯宿温泉の湯元・湯本館に立ち寄った。
湯本館は小さな温泉街の中ほど、石畳の旧道を進んだ先、共同浴場・窪湯の隣にある。
鉄筋3階建て、部屋はTB無しの和室が14室、宿泊料金は2食付で8、000円〜11,000円程度、素泊まりも可能である(2010年5月現在・・・詳細は下記のHP参照)。
チェックインが午後1時からなのが嬉しいシステムだ。

館内は濃いピンク色のカーペットが敷かれ、フロント・ロビーは雑然としていて、お馴染みの懐かしい雰囲気が漂う。
風呂は混浴の大浴場1、小型の女性用内風呂1、それに貸切風呂(宿泊者は無料)が1ヶ所ある。

旅館名が示すように自家源泉を持ち、62.7℃のナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉が浴室のすぐ近くから湧き出ていて、それがそのまま風呂に注がれる。
石畳の旧道沿いに旅館7軒が佇む。