2013年5月31日UP

レア物! 茨城県の掛け流し温泉宿へ

2012年11月27〜28日

● 六角堂

岡倉天心の住居敷地、太平洋に張り出した岩盤の上に天心自身の設計により建てられた六角堂。津波で流されたが2012年4月に再建された。

岡倉天心は創設した日本美術院の一部を五浦に移し、写真の中の横山大観・下村観山・菱田春草らがここで創作活動を行った。

対岸に周り、茨城大学五浦美術文化研究所に入館。展示品を見て岬の先端に行き、再建された六角堂を見学。

しおりさんまぐぞーさんとともに南々社が出版する「まっとうな温泉 東日本版」に参画したが、3人とも温泉貧乏県の茨城県では宿泊・入浴しておらず、推薦出来る宿・施設が手元にない。
そこで、急遽、私がかねがねマークしておいた源泉かけ流しの宿・五浦温泉五浦観光ホテルに宿泊することにした。

野口雨情 1882年(明治15年) - 1945年(昭和20年)
北原白秋・西條八十とともに童謡界の三大詩人と謳われる。

主な作品に「十五夜お月さん」「七つの子「赤い靴」「青い眼の人形」「シャボン玉」「こがね虫」「あの町この町」「証城寺の狸囃子」「青い目の人形」「あの町この町」「波浮の港」「船頭小唄」など多数。

地元が生んだ偉大な作詞家の記念館へ移動。

東京の長女夫婦の自宅から出発。途中、常磐自動車道から北関東自動車道に乗り換えてすぐ、焼き物で知られる笠間市(茨城県)に立ち寄った。

北茨城市は福島県いわき市と接している。五浦温泉から北へ10kmほど、奥州三関(所)に向かった。ここもろとさんからの推薦だ。

五浦観光ホテルから5kmほど、温泉仲間のろとさんに教えてもらった湯の網温泉に向かう。
時間がゆっくり流れる里山の素朴な旅館、大正・昭和初期を思わせる内湯が素晴らしく、こちらも既述の「まっとうな温泉 東日本版」に推薦・掲載された。

館名にホテルがつくが、これぞ日本の旅館の朝食の典型。ジュースかミルク、野菜が欲しい。

2日目

1日目

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● 野口雨情記念館
  

平日2人1室1人16、950円→温泉は○、部屋は△、食事は△。

6年前、いわき湯本温泉に行く途中に立ち寄った五浦岬公園で見た岡倉天心ゆかりの六角堂が、2011年3月の津波で流されたと聞いたので同じ地に向かった。
ところが以前と同じように六角堂が岬の先端に立っていたのでビックリ。聞けばつい最近再建されたとのこと。

再び常磐自動車道に乗って五浦温泉へ

● 笠間焼

銀座の日動画廊の創設者・長谷川仁氏が出身地の笠間市に創設した美術館。
日本を代表する画商の系列美術館だけに、地方にある美術館としては、セザンヌ・ルノワール・ゴッホ・ボナール・ドガ・ボナール・マチス・ブラックなどの充実したコレクションを有する。

勿来関跡に立つ八幡太郎義家の騎馬像

畳は焼けて壁には震災の爪跡。古臭いが、10畳の広さとオーシャンビューで相殺。

海と一体となった露天風呂。本館の和の雰囲気の風呂にも入れる。風呂は加温・加水・循環無しの掛け流し。

一品毎に見れば美味しい料理もあったが、全体的ば構成は見映えが悪く野暮ったい。朝夕とももっと野菜を!

● 笠間日動美術館

笠間焼は関東地方では、益子と並ぶ大きな窯業産地として知られている。
江戸中期、近江信楽の陶工長右衛門を招聘して窯を築き陶器を焼いたのが起こりとされている。

五浦温泉 五浦観光ホテル

近くの益子焼(栃木県)と風合いが似ていた。ショッピングというには気が引けるが、マグカップなど数点を購入。

そば切り 一兵衛で昼食。

サービスエリアで名物の水戸納豆を購入して帰路へ。

再び常磐自動車道に乗って東京へ

● いわき市勿来関文学歴史館

手前は「シャボン玉」の像。記念館は北茨城市歴史民族資料館内にある。

野口雨情 茨城県多賀郡磯原町(現・北茨城市)に生まれる

のどかな里山、日本の原風景。奥の建物が鹿の湯松屋。

鉄分を含む赤い湯。ガラス窓が素敵だ。

館名に因む鹿のタイル画、上部にステンドガラス。

湯の網温泉 鹿の湯松屋

本館・新館合計で100室の大型温泉旅館。

太平洋を一望する岬の上に立つ天心記念五浦美術館を観光

● 茨城県天心記念五浦美術館