仙人岩乃湯
(男性露天風呂)
古代檜風呂(男)
(樹齢2000年の檜が更に数百年地中深くに埋もれていたー宿のHPの既述)古代檜を使用している内湯は、木の温もりをたっぷり漂わす品格ある浴槽だ。浴槽周囲の床にも古代檜の枝を輪切りにしたものが埋め込まれている。
自家源泉かどうかは定かではないが、当館は3本(不動の湯・鶴の湯・亀の湯)の源泉を使用している。
3本とも無色透明無味無臭、pH8.3~8.6の弱アルカリ性単純温泉である。
源泉温度(31.8℃~54.4℃)に差があるので、季節・気温に応じて3本の源泉のブレンド割合を変えて、加温・加水することなくかけ流しで風呂に落している。
弱アルカリ性なので、僅かだがしっとり感がある。
風呂は内湯・露天風呂が男女別に各1ヶ所、他に貸切風呂が2ヶ所あり、一方は有料、もう一方は無料で入浴出来る。
有料は40分2500円と高額なのでパス、無料の方は宿泊中に気が付かず、入りそびれてしまった。
確認したわけではないが、館名に「檜の宿」とつくのは、館内に檜がふんだんに使われているとは思えないので、男女の内湯に、地中に埋もれていたという古代檜が用いられていることに由来すると推測する。
風 呂
部屋は2階の和洋室「千草」 1人20,100円(税込)。12畳程度の洋室にツインベッド、隣に炬燵が置かれた6畳和室、テレビも2台ある。客室を含めた館内は想像していた以上に年季が入っていたが、隅々まで清掃されていて清潔感がたっぷりと家内が称賛していた。
水上温泉郷の一つ、谷川岳を望む山峡にたった4軒の宿がひっそりと佇む谷川温泉。
檜の宿 水上山荘は谷川温泉の最奥にあり、加水加温無しの源泉が古代檜の風呂にかけ流しで注がれる。
温泉に加えて料理もなかなかで、口コミ評価が高い宿だ。
● 朝食
部 屋 | 4.6 | 風 呂 | 5.0 |
料理(夕食) | 4.6 | 料理(朝食) | 4.5 |
接客・サービス | 4.6 | 清潔感 | 4.6 |
みなかみ町は、2005年10月、同じ利根郡の月夜野町・水上町・新治村が合併した町で、群馬県で最も広い町域を有する。
群馬県の最北部、谷川連峰を境に新潟県と接し、町の大部分は山林原野である。
その中央を日本有数の大河、関東地方の水瓶である利根川の最上流部が流れている。
谷川連峰は、群馬県・新潟県の県境を成す三国山脈の山であり、日本百名山の一つ谷川岳(1977m)を主峰に、周辺の万太郎山・仙ノ倉山などを含めた総称である。
何れの山も標高が2000mに満たないが、急峻な岩壁(剣岳・穂高岳とともに日本三大岩壁)、複雑な地形、中央分水嶺のための急変する天候等が相乗して、遭難者の数が、8000m級14座の合計を上回り、登山死のワースト記録としてギネスブックに登録されている。
町域には、利根川に沿って数多くの温泉が湧出し、これを総称した水上温泉郷の他に、秘湯の一軒宿を含む猿ヶ京温泉郷が湯煙を上げている。
施設名 : 檜の宿 水上山荘 (宿泊日:2012.3.14)
美しい白と黒の方形の皿に「箸割・前菜・酢の物」が並ぶ。
・箸割:柚子豆腐・天山葵
・前菜:穴子八幡巻き・青味大根諸味噌添え・下仁田葱餅・芽 キャベツ素焼き
・酢の物:水雲酢
料 理
上州三名湯の草津は別格として、伊香保・四万温泉に匹敵する規模を持つ水上温泉郷に宿泊することが前々からの願望だった。
今回、東京滞在中に珍しくも列車で行くことにし(法師温泉と銀山温泉/東鳴子温泉に続く3回目で、何れも降雪がありうる冬季から初春)、8温泉地から宿泊候補の宿5軒を候補に挙げた。
第1候補の宿は満室、残る4軒の中からかけ流し、口コミ評価の高い宿、家内の条件である機能付きトイレ等で絞った結果、徒歩で行ける日帰り温泉施設もある「谷川温泉」 加水加温無しのかけ流しが魅力の「檜の宿 水上山荘」に予約を入れた。
谷川温泉の最奥にあり、部屋数は17室、その内8室が露天風呂付で、料金も平日2人1室で税込19,950円~31,500円(休前日は3,000円前後プラス)と、先ずは高級旅館の範疇に入る宿だ。
当然のことながら露天風呂付き客室は無理、一番安いCタイプで予約したが、それでも消費税・入湯税込で1人20,100円となった。
水上温泉郷はかっては奥利根温泉郷と呼ばれていたことから分かるように、利根川上流やその支流である湯檜曽(ゆびそ)川、谷川沿いに湧出する水上、谷川、うのせ、湯檜曽、向山、宝川、上の原、湯ノ小屋の8ヶ所の温泉の総称である。
谷川岳の南麓から東麓にかけて点在し、どの温泉からも渓谷と谷川連峰の山々が見晴らせる。
谷川温泉は谷川岳の南麓、水上温泉から北西へ4kmほど入った山峡にある。
4軒の旅館と10数軒のペンション・民宿のみで、温泉街は形成されておらず、水上温泉と異なって歓楽的雰囲気が皆無の静かな温泉地だ。
正面には、谷川岳から南に連なる爼嵓(まないたぐら1,890m)がどっしりした山稜を見せて迫って来る。
小さな温泉地だが、眺望が素晴らしい露天風呂を持つ日帰り温泉施設「湯テルメ谷川」があり、登山やスキーの後に気楽に入浴出来る。
台の物:特選和牛のしゃぶしゃぶ
お食事:虎豆御飯・赤だし・漬物3種
デザート:胡麻のブラマンジェ
温泉クイズ
古代檜風呂(女)
スタッフが作った押し花が添付された賞状と景品。
クイズが置いてありました。
朝食は和・洋から選択できる。選択出来る場合は必ず洋を頼む。
充実、パンも美味しい朝食、食後のコーヒーも美しいカップ&ソーサーで。
女性用の古代檜風呂。前方にもう一つ風呂がある。
女性用露天風呂にも2つの浴槽がある。
館内いたる所に、作法に適った小品の活け花がいけられている。
典型的な観光ホテルの絨毯。
到着直後の部屋からの風景。
R上越線水上駅到着寸前の列車からの風景。前方に残雪の谷川連峰を見渡す。
お刺身:鰤銀皮造り・甘海老・帆立殻盛り
煮物:里芋饅頭・菊菜梅麩・蓮根煎餅・独活白煮
焼き物:目鯛西京焼き・酢取り生姜・葉付き金柑
● 夕食
夕食・朝食とも食事処又はレストランで取る。
この日は宿泊者が少なかったこともあって、レストランは使用されず、掘り炬燵式の食事処だった。着席時のテーブルには食前酒だけ、その後に一品ごとに間合い良く供された。
子供が読めるように、お品書きが漢字書きと平仮名だけの2種類がセットされており、このきめ細やかな配慮に感心した。
以前は夕食を和食とフレンチから選べたようだが、現在(2012年9月)は和食のみ、朝食は和洋からチョイス出来る。
夕食は地元食材に拘らず各地の旬のものを使用して、オーソドックスだが一手間かけた料理を供してくれた。
サーブしてくれた仲居さんが抜群の物知り、当意即妙の応答に拍手!
湯巡り3回目の列車の旅。トキ319号東京発11時12分で高崎へ。
滅多にない列車の旅、旅情を味わいたくて高崎から各停に乗り換えて水上へ。
水上駅前
谷川温泉からは、谷川連峰の南西に連なる爼嵓が真正面に見える。
住 所 | 群馬県利根郡みなかみ町谷川556 |
電 話 | 0278-72-3250 |
交通機関 | 関越自動車道水上ICから約10分 上越新幹線上毛高原駅からタクシーで約20分 上越線水上駅からタクシーで約5分(水上駅まで14:00~17:00の間、送迎有り) |
施設(日帰り用) | 売店、ロビー、駐車場(30台)、 |
宿 泊 | 17室(和室15-内露天風呂付き8室 和洋室2室) 宿泊料金:平日2人1室で税込19,950円~31,500円(2012年9月現在 休前日は3,000円前後プラス)詳細・最新情報は下記のHP参照のこと。 |
泉 質 | 使用している源泉3本とも弱アルカリ性単純温泉(pH8.3~pH8.6) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 14時~15時 18時~20時(ガイドブックに拠る。 これを現地で確認していないので事前に照会ください) |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人 900円 |
入浴施設 | 内湯 男女各1、露天風呂 男女各1 貸切風呂(有料1 無料1) |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 諏訪峡、水紀行館、谷川岳ロープウエィ、照葉峡、ならまた湖、一の倉沢、ホワイトバレースキー場、天一美術館(徒歩3分) |
お土産・食事 | 食事・土産は当施設内で可 |
近くの温泉 | 水上温泉・うのせ温泉・湯檜曽温泉・向山温泉・宝川温泉、上の原温泉、湯ノ小屋温泉、猿ヶ京温泉、湯宿温泉、法師温泉 |
みなかみ町HP 観光協会HP 水上旅館組合HP 谷川温泉HP 水上山荘HP |
http://www.town.minakami.gunma.jp/ http://www.minakami-onsen.com/ http://www.minakamionsen.com/ http://www12.wind.ne.jp/tanigawa-onsen/ http://www.minakamisansou.co.jp/ |
食前酒(山桃酒)
男性用露天風呂の仙人岩乃湯には浴槽が2つ。前夜に降雪があったので、雪見の露天風呂が実現した。手前の露天風呂は湯温が35℃位で、長時間入浴が可能だった。、
シャボン玉が置いてあり、大人も楽しんでくださいと書いてあったので早速トライ。前日は、このシャボン玉の先に谷川岳(爼嵓)が見えていた。
赤い暖簾だったので女湯かと思って混乱した。
水上駅から4kmの谷川温泉。深夜に降雪があって、前日と打って変わった銀世界に。
就寝時の細やかな気配り。左は就寝用寝巻(ロングシャツタイプ)、右は夢一輪と書かれたメッセージと共にバラ一輪が枕元に。