4万5千坪の広大な敷地を誇る山のホテル。
丘陵の特性を生かして造られた庭園は、ツツジ・バラ・シャクナゲ等が四季折々に咲き誇る。
庭園には遊歩道が通じ、眺望台をはじめ、いたるところから深いブルーの芦ノ湖と霊峰・富士を展望出来る。
箱根一の景観を持つ、との記事を見かけたが、これは決して誇大ではない。
庭園を散歩。
ツツジ庭園越しに富士山。
部屋の広さの割には大きなキャビネット
30㎡のツイン
窓からのツツジ庭園。5月になれば赤・ピンク・白のツツジが咲き誇る。
ランが置いてある客室を見るのは初めてだった。
全面鏡の洗面所
大きな液晶TV
母の米寿の祝いの1泊旅行は、始めから家から近い箱根に決めていた。
母のために、当初は寝起き・行動が楽なベッドと応接セット、それに露天風呂付きの客室がある宿を条件に探していた。
しかし待てよ、泊まるのは12月中旬の箱根、露天風呂は寒いなと気がついて、温泉の内風呂がある所を探して行き当たったのがここ、小田急 山のホテルだった。
母と妹のために予約した部屋は、4階に4室ある「プレミアムツインー源泉掛け流しビューバス付きー58.5㎡」、料金(2食付き)は1人30,000円、我々夫婦の「スタンダードツイン」は30.4㎡、1人20,000円だった。
何れの部屋からも前方に芦ノ湖と富士山、眼下には売り物のツツジ庭園が見下ろせた。
母・妹・妻の記念写真
部屋数は89室、その内の大部分が洋室ツインで、その他に和洋室1室・トリップル1室、室内に掛け流しの眺望バスを有する部屋4室等がある。
外観を観る限り、全室が芦ノ湖、富士山を眺望できると思われる。
宿泊料金は、季節や曜日等によって変化するが、最低料金は2食付きで18、000円前後と思われるが、プランが余りにも多いのでチェック仕切れない。
最新・詳細情報は、下記のホテルHPを参照ください。
部 屋 | 4.5 | 夕 食 | 4.6 |
風 呂 | 4.1 | 接客・サービス | 4.5 |
朝 食 | 4.3 | 清潔感 | 4.6 |
芦ノ湖温泉の地元である「元箱根」周辺で観光・食事・喫茶・ショッピング
カフェで昼食(2日目)
観光海賊船も眼下の桟橋から出港する。
展望ラウンジからの眺望、目の前に芦ノ湖、中央奥に富士山。
箱根には、沢山の美術館がある。箱根彫刻の森美術館、ポーラ美術館、成川美術館、箱根ラリック美術館、箱根写真美術館、箱根美術館などがそれだ。中でも元箱根の高台にある成川美術館は、展望ラウンジやカフェからの眺望が素晴らしいことで知られている。
目の前で作ってくれるデザートやケーキと紅茶でチェックイン前のティータイム。
箱根温泉郷 芦ノ湖温泉 小田急 山のホテル(神奈川県)
箱根関所は、跡地近くに江戸時代の箱根の関所を、近年発見された資料に基づき正確に復元した観光スポット。
当時は、旅人が関所を通るには、様ざまな検査が行われた。
とくに、人質として江戸に住まわせていた大名の奥方が国元に逃げ帰ることによって、幕府に対する謀反が起こらないようにすること。
ならびに大量の武器が無断で江戸へ持ち込まれないようにすることに、厳しい監視の目を光らせていた。
これを俗に「入鉄砲と出女」と言い、時代小説にはよく登場する言葉だ。
箱根関所では、江戸から関西方面へ向かう「出女」の場合は、幕府の御留守居役が発行した証文(女通行手形)を必ず所持し、手形に記載された内容と持参した女性の特徴が一致しなければ、関所を通ることはできなかった。
成川美術館からの芦の湖と富士山。
宿泊した小田急 山のホテルが経営するデザートレストランがホテル手前の湖畔に立つ。1階がサロン・ド・テ ロザージュ、2階が30種類の紅茶や輸入雑貨を販売するプレミアムショップ ロザージュ。
箱根八里
作詞:鳥居忱、作曲:滝 廉太郎
洒落た脱衣所の洗面台
風 呂
大きなツインベッド
畳は不可なので、リビングセットが条件だった。
源泉かけ流し、入浴しながら芦ノ湖が見下ろせる広めのバスタブ。
シティホテル+リゾートホテルの雰囲気が漂う洗練されたフロント・ラウンジ風景。
寄木細工の往路優勝杯
第一回箱根駅伝が開催されたのは1920年(大正9)、早稲田・慶応・明治・東京高師(現筑波大)が参加した。
母・妹の希望で訪れ、その後、駅伝コースの宮の下・冨士屋ホテル前も帰路に通過した。
箱根駅伝ミュージアムは往路ゴールの右側にある。往路108km(復路109.9km)のテープを切ったのは妹。
ランナーが倒れ込む前方スペース、普段は駐車場になっている。2013年1月2日スタートが第89回となる。
布引せいろ(1,050円)
かきあげうどん(1,150円)
● 鈴広 かまぼこの里(鈴広蒲鉾本店・かまぼこ博物館・レストラン等)
食 事
食事処は、芦ノ湖を眺めながら食事出来るフランス料理の「ヴェル・ボワ(1階)」と日本料理の「つつじの茶屋(2階)」があり、宿泊客はどちらにするか選択できる。
宿泊客でなくても、ランチ・夕食を取ることが出来る。
喫茶であれば、ホテル内のラウンジ・バーや上掲した別館のプレミアムショップ&サロン・ド・テ ロザージュで一休み出来る。
母の希望で夕食は日本食の方を選んだ。料理は一品毎に供される。
高級食材をままごとの様に小さく刻んだ手の込んだ品々が6品。量が控え目で薄味、我々にはぴったりの料理だったが、若い人には物足りないかもしれない。
それとも我々の年齢を考えてのメニュー?とも考えたが、、予め平均年齢を告げた覚えはなかった。
タイル張り、いたってシンプルな浴槽。ガラスの仕切りで右側が露天風呂。部屋付きの源泉かけ流し風呂の方はかなりのぬめり感があったが、こちらはそれが弱い。
ジャグジー付きの露天風呂。高い壁に囲まれ見晴らしは無い。女性用の方が、内湯・露天とも幾らか開放感があるようだ。
日帰り入浴は不可
(義)母の米寿の祝いに、同居している(義)妹とともに、箱根一の景観(芦ノ湖&富士山)とつつじ庭園で知られた芦ノ湖温泉 小田急 山のホテルに招待した。
いつもととは違い、観光スポット・昼食喫茶の店・土産物屋など、十分に事前調査をして出かけたので、結果としてとても充実した楽しい旅となった。
江戸時代、箱根には上記の通り「箱根七湯」と呼ばれる温泉があった。
その後、鉄道・道路などの整備により数が増え、明治から昭和にかけて「大平台」「小涌谷」「強羅」「宮城野」「二ノ平」「仙石原」「姥子」「湯ノ花沢」「蛸川」「芦の湖」が加わり「箱根十七湯」と呼ばれた。
最近では、さらに「早雲山」「大涌谷」「湖尻」を入れて箱根二十湯とも呼ばれている。
温泉地によって、周囲の自然・風景、温泉街の規模・雰囲気、宿泊料金・温泉の泉質などが異なり、バラエティに富んだ温泉・宿選びを出来るのが箱根温泉郷の特色だ。
箱根旅館組合のホームページによれば、加盟旅館だけで103軒に達している。
これ以外に公共の宿・ペンション・企業・自治体の保養所等を含めると宿泊施設は一体どの位になるのだろうか。
芦ノ湖温泉は湯ノ花温泉からの引き湯して誕生した温泉地だが、ここの売り物はなんと言っても数多い箱根の温泉地で、もっとも優れた景観を有すると言うことだ。
すべての旅館が芦ノ湖に面し、その奥には霊峰富士の姿がくっきりと浮かぶ。
また、近くには「箱根駒ケ岳ロープウエイ」の他に、元箱根周辺に「箱根神社」「箱根関所」「「成川美術館」「箱根駅伝ミュージアム」「箱根やすらぎの森」「「箱根旧道石畳」「寄木細工の里・畑宿」「道の駅箱根峠」などの観光スポットや箱根寄木造りの店、人気の蕎麦・うどん店などが点在している。
東海道の要所にあり、関所が設けられた箱根は、一方では江戸時代から温泉地として栄えてきた。
険しい峠道が続く山深い土地柄なので、大きな温泉地は育たず、早川沿いに湯本、塔之沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀に芦の湯を加えた箱根七湯が生まれ、多くの庶民が湯治にやって来た。
現在の箱根は富士箱根伊豆国立公園の中にあり、箱根山のいたる所で泉質の異なった温泉が湧き、数え切れないほどの旅館・ホテル・日帰り温泉施設・ペンション・土産物屋・レストラン・食事処等が観光客・入浴客を迎え入れている。
また、富士山を借景として、芦ノ湖・大湧谷・湿生花園・ススキ野・トレッキングコースなどの自然、それに数多くの美術館やテーマ館が箱根の魅力をさらに高めている。
国内外から箱根にやって来る観光客は年間2000万人弱、宿泊客だけでも500万人に上る。
京都と並んで我が国最大の観光地であり、「町」という単位で見れば、比較するところがないダントツの日本一である。
・・・二日目の観光・・・
芦ノ湖温泉は湯ノ花温泉の引き湯だが、唯一、山のホテルだけは、(箱根では)富士山が見える所からは温泉が出ないというジンクスに挑戦、地下1000mで温泉を引き当てた。
泉質はアルカリ性単純温泉(28℃)、ホテルのHPでは湯量豊富と謳ってるが、大浴場は加温・循環の温泉を落している。
唯一、プレミアムフォース(1室)、温泉付き和洋室(1室)及びプレミアムツイン(4室)のバスだけには加温した源泉を掛け流しにしている。
風呂は内湯と露天風呂が男女別にあるが、格別風情があるわけでなく、露天風呂も眺望が無い。ここは温泉・風呂をメインにして宿泊すると期待外れになる。
箱根観光をメインに据え、その夜は洗練されたリゾートホテルに宿泊して、フレンチか和食を味わい、そこにたまたまあった温泉に就寝前に入浴する、といった感覚でやって来るべきだろう。
● 箱根駅伝ミュージアム
● デザートレストラン
施設名 : 小田急 山のホテル (宿泊日:2011.12.14).
● 箱根関所・・・箱根八里を連想した。
元箱根から出港する遊覧船。
寄木の里・畑宿も近い。
前方に富士山が見える小田急 山のホテルの有名なつつじ庭園。季節になるとこれだけを目当てにしてやって来る観光客も多い。
・プレミアムツイン
館内からの箱根一と言われる風景、芦ノ湖と富士山(右手奥)にツツジ庭園
小田急 山のホテル じゃらん口コミ 総合4.7
● 箱根寄木細工
母の希望で箱根寄木細工の茶筒を求めて何軒かの店を周った。
実物をつくづく見るのは初めて、精緻な細工物だった。
箱根寄木細工は、数多い天然木材の豊かな色彩と木目を活かしながら寄せあわせ、精緻な幾何学文様を作りだした木工芸品だ。
箱根町畑宿にて、江戸時代末期に始った伝統技法で、約200年の歴史がある。
朝食は洋食を選択、4人分が写ってます。目玉焼が2個、カリカリのベーコンが嬉しかった。
・スタンダードツイン
手前正面のお盆を購入(14,000円)
母が購入した茶筒(左の盆の代金をかなり上回る)。
● 朝食
囲いがある洗い場
シャンプー類はポーラ製
大小タオル、浴室は手ぶらでOK
因みに、部屋に置かれている浴衣は浴場に行くときのみOKで、それ以外の食事や庭園散策等では禁止されている。
旅程の最後は、母の希望により小田原の鈴広 かまぼこの里で買い物。
宿泊者70人平均(2012.5.31平均)
合肴:丸スープ玉地蒸し 焼葱・焼餅・椎茸・百合根・芽葱・露生姜
焼物:蟹甲羅焼 蟹・帆立・シメジ・揚げ牛蒡・黒豆松葉刺し
炊き合わせ:海老芋けしの実揚げ・共地餡・京人参・湯葉・芹・松葉柚子
造り:季節のお造り・妻物一式
吸物:初霜仕立て・雲子豆腐・網茸・木の葉人参・芽蕪・摺柚子
前菜:落花生豆腐・くこの実・花穂・山山葵・鯛の昆布〆イクラ霙和え・菊菜・焼シメジ・出汁ジュレ・車海老と安肝の酢味噌掛け・鯖小袖寿司・蛤雲丹焼・百合根最中・揚げ慈姑・
吸物の御椀の蓋の裏側は「大磯」「小田原」「箱根」「三島」。
大涌谷の源泉風景。名物の温泉黒玉子を作っている。
「米寿おねでとうございます」と書かれたデザート。もう少し洒落た祝意を示してくれると思ってたが・・・。
住 所 | 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80 |
電 話 | 0460-83-6321 |
交通機関 | ・東名高速御殿場ICから約40分 ・小田原厚木道路ー箱根新道芦ノ湖大観ICから約10分 ・小田原駅・箱根湯本駅から「箱根町」又は「元箱根港」行き箱根登山バスで「元箱根湊」下車 元箱根湊より送迎バス有り ・新宿駅西口より小田急箱根高速バスで「箱根小田急山のホテル」下車(終点) |
日帰り利用施設 | 日帰り入浴不可 |
宿 泊 | 89室、大部分が洋室ツイン、他に和洋室1室・トリップル1室、室内に掛け流しの眺望バスを有する部屋4室。 宿泊料金は、季節や曜日等によって変化するが、最低料金は2食付きで18、000円前後と思われるが、プランが余りにも多いのでチェック仕切れない。 詳細・最新情報は、下記山のホテルのHP参照のこと |
泉 質 | アルカリ性単純温泉(pH8.6 28℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴施設 | 内湯男女各1 露天風呂男女各1 |
観光スポット | 芦ノ湖、箱根神社、箱根関所、箱根駅伝ミュージアム、成川美術館、旧街道杉並木、畑宿(箱根寄木細工)、恩賜箱根公園、観光船、大涌谷、仙石原、駒ケ岳、多数の美術館、テーマ館各所での富士山観望、富士五湖、 |
お土産・食事 | 芦ノ湖温泉の地元、元箱根に土産物屋・食事処多数 土産の筆頭は箱根寄木細工 |
近くの温泉 | 湯本、塔之沢、宮ノ下、強羅、小湧谷、芦の湯など箱根20湯、七沢温泉、広沢寺温泉、飯山温泉、鶴巻温泉、中川温泉 |
箱根町HP 観光協会HP 旅館組合HP 山のホテルHP |
http://www.town.hakone.kanagawa.jp/ http://www.hakone.or.jp/ http://www.hakone-ryokan.or.jp/ http://www.odakyu-hotel.co.jp/yama-hotel/ |
雑記帳 | 箱根の楽しみは数多くある美術館巡りである。 「箱根彫刻の森美術館」「箱根美術館」「「箱根芦ノ湖美術館」「成川美術館」「ポーラ美術館」「リ・カーブ箱根美術館」「箱根ラリック美術館」等だ。 中でも芦ノ湖を真下に臨む素晴らしい眺望を持つ成川美術館は平山郁夫をはじめとする現代日本画家の作品を多数展示しており、箱根に行かれた際は是非お立ち寄りください。 また、仙石原にある「ポーラ美術館」は、ガラスを多用したモダンな建物で、ルノワール・ドガ・セザンヌ他の印象派のコレクションが充実している。 |
小田原方面から箱根関所を通行手形無しで無事通過した出女3人。