磯の湯

忘帰洞 午後男性

洞窟外の海が目の前の3番目の風呂。

開口部に近い風呂。小さく見えるが10人くらいが一度に入れる。

反対側から撮影。乳白色

地元のめはり寿司やサバ寿司も。

料理は、高級食材を使わない定番のものが殆ど。

平日だったせいか、意外と空いていた本館レストラン。

施設名 : ホテル浦島 (入浴日:2005.1.18 宿泊日:2012.5.17)

翌朝に入浴。もう一方よりかなり広い午前男性の洞窟。洞窟は左右に分かれていて左側に2ヶ所右側に3ヵ所の風呂がある。よく登場するのはこちら側の洞窟だ。5ヶ所とも飛び出すような熱い風呂は無く、どちらかと言うと温めだ。

南紀勝浦温泉 ホテル浦島 (和歌山県)

ショッピングモールと呼ぶ巨大な売店。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住  所 東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165−2
電  話 0735−52−1011
交通機関 阪和自動車道南紀田辺ICCから国道42号線で120km
五條から国道168・42号線で約160km

JRきのくに線紀伊勝浦駅からすぐの勝浦港から渡船利用
施  設(立ち寄り 食事処、喫茶、湯上り処、ラウンジ、ロビー、売店 (駐車場300台)
宿  泊 約800室 (1泊2食税サ別)10,000円前後から
割安な企画プランもあるので、詳しくは下記ホテルHP参照ください
外来入浴時間 9時〜19時(予約不要)
定休日 無休
泉 質 含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉他
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 1,000円
入浴施設 宿泊者:内風呂男女各5、男女交代制1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー
観光スポット 那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺、紀の松島(観光船)熊野本宮大社、熊野速玉大社、瀞峡(ウォータージェット船)、北山川筏下り、くじらの博物館、鯨ウオッチング
お土産・食事 館内に大きな土産売り場がある。
食事は港・駅周辺、館内
近くの温泉 めざめ温泉湯川温泉、太地温泉、串本温泉、夏山温泉、錦温泉雲取温泉、湯の峰温泉渡瀬温泉川湯温泉
那智勝浦町内:天然温泉公衆浴場はまゆ、さくら湯、ゆりの山温泉、那智天然温泉
那智勝浦町HP
ホテル浦島HP
http://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/index.html
http://www.hotelurashima.co.jp/
雑記帳 このホテルの評価はインターネットで見る限り、評価にバラつきが多い。評価が低い方は、どうやら夕朝食をバイキングで召し上がったようだ。
温泉名 : 南紀勝浦温泉 

マグロの刺身、兜焼き、皮湯引き、角煮が並ぶ

滝の湯

本館に戻り、最後の滝の湯に向かう(女性はハマユウの湯)。

風 呂

玄関の床に目的地別に色分けした案内路が描かれていて、これに沿って忘帰洞など行きたいところに向かう。

山上館へは、前方が霞むような長いエスカレーターを乗り継いで10分かかる。他に直行のエレベーターがある。

昭和31年に開業したホテル浦島は、当初の本館に山上館、日昇館、なぎさ館と次々増築し、海上から見ると、まるで鶴が翼を広げたような壮大な景観を見せている。

4館合わせた客室数はなんと795室(洋室296・和室489・和洋室10ー じゃらん基本情報)、多過ぎて把握できないのかホテル浦島のHPでは805室となっている。

一日の最大収容人員は3,000人、この部屋・人員数は、単独温泉旅館としては日本一の規模だろう。

旅館・ホテルの数は、同じ南紀の白浜温泉の方が遥かに多いが、ホテル浦島があるために収容人員はほぼ同数となっている。

宿泊客は勝浦港の一角から出迎えの船に乗船して海上から宿に向かうので、ホテル浦島は島にあると思う人も多い。
しかし、勝浦漁港を囲む岬にあり、従業員や業者などは陸路で通っていると思われる。

車で来た客は、かなり離れた大きな駐車場に車を止め、そこからバスで桟橋まで運ばれる。

温暖な気候、日本一の落差を誇る那智の滝や紀伊松島をはじめとする自然、世界遺産の熊野古道・熊野三山の熊野那智大社・西国三十三所の一番札所・青岸渡寺などの信仰、そして延縄漁法によるマグロ水揚げ日本一、これらを背景に湯煙を上げる南紀勝浦温泉。温泉旅館としてNo1の客室数800、忘帰洞・玄武洞の2ヶ所の有名洞窟風呂を持つホテル浦島に連泊した。

山上館から本館経由で日昇館まで延々と歩く。

本館フロントから長い廊下を歩き、行き当った「忘帰洞」とある扉を開けると、幅25m、奥行50m、高さ15mの巨大な洞窟内部に入る。午後は右側が男性用、奥が女性用入り口となる。
従って日帰り入浴の場合、正午前に来ないと両方の風呂には入れない。、

大正時代に紀州徳川家の末裔が名前を付けたという「忘帰洞」は、おそらく日本で最も知名度が高い風呂だろう。
東京に戻った時、親戚・知人などに関西の温泉宿で知っているところを聞くと、「ほら あの洞窟の風呂がある所」と旅館名・忘帰洞は答えられなくても「洞窟の風呂」と帰ってくることが多い。


正確にはホテル浦島には2つの洞窟風呂がある。
もうひとつの玄武洞は、岬の反対側に建つ日昇館側にあって、男女別に仕切られ、玄武洞の半分ほどのスケールである。
忘帰洞とは別の源泉が使われており、五感の鋭い方は、泉質は忘帰洞の方が良い、いや玄武洞の方が上質と、源泉の違いを肌で感じておられる。

本館には忘帰洞の他に男女別の内湯(滝の湯・ハマユウの湯)、日昇館側に玄武洞の他に磯の湯、山上館には近くに勝浦湾と那智山を遠望する遥峰の湯、茫洋たる太平洋を眼下に見る天海の湯がある。
この他に有料の貸切風呂が3カ所ある(1時間3,500円、2,500円、1,000円)


源泉は複数所有し、代表的な泉質は、「含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉」、「含硫黄ーナトリムムー塩化物温泉」である。

カロリーオーバー、食べてはいけない天ぷらは、揚げ立てだったのでまらずに・・

数値がぎりぎりなのに(果)糖をまたも補給、ライチはもう一度取りに行った。

甘味のデザートは小さいものを控えめにと言い訳しつつ・・・。

夕食に懲りず朝食もこんなに・・・

玄武洞から見た風景。フランス・エトルタ4の海岸を思い出した馬が水を飲んでいるような岬。

続いて近くの磯の湯へ

玄武洞到着、左側が男性用(清掃12:00〜16:00)。

山上館を除き、食事は夕食・朝食ともバイキングで、本館または各館にあるレストランで取る。
バイキングの売り物は毎日行われるマグロの解体ショーで、さばいたばかりの刺身がカウンターに並ぶ。勝浦漁港に揚がったまぐろは刺身以外に、漬けまぐろ、まぐろ角煮、かぶと焼き等に調理されて供される。
天ぷら、焼き肉は目の前で調理され、この他に和洋中約40品が並ぶ。和洋バイキングの朝食もかなり充実している。
バイキングはかなり混み合うと覚悟していたが、平日ということもあってか、席を心配する必要は全く無かった。

2日目は串本観光等の帰りでコンビニで買ったお弁当で済ませた。
ホテル浦島を利用しやすいポイントの一つが、多くの宿泊者が当然のように夕食無プランにして、館内の居酒屋や勝浦漁港に多数ある食事処を利用する点だ。
ここでは、夕食無プランを予約する遠慮とか肩身の狭さは全く感じなくてよい。

33階にあり、内湯のみだが、「遥峰(ようほう)の湯」の名に相応しく、手前に勝浦湾、前方に那智の山々が見えた。

ホテル浦島の本館と丘の上の山上館。

那智勝浦町の産業構成比を見ると、第三次産業が8割近くを占め、観光で生きる町であることが分かる。

那智勝浦町にある源泉数は、南紀勝浦温泉と南紀湯川温泉などを合わせて176本で県下の4割近くに達し、温泉旅館・ホテル・民宿などは全部で54施設、1日当たり7,000人を収容できる大きな温泉地であり、同じ和歌山県下の白浜温泉にほぼ匹敵する規模である。

南紀勝浦温泉と頭に「南紀」と入れるのは、千葉県に同名の地名があるため、瞬時にどこに所在するかをイメージさせるため、温暖な気候をアピールするため、こんな目的を持っているのだろうが、いずれにしても語感がよくなって魅力度を増すネーミングであることは間違いない。

湯量が豊富なこともあって、ここには温泉・旅館ガイドブックによく取り上げられる名物風呂が多い。

ホテル浦島の「忘帰洞」、次いでホテル中の島の「紀州潮聞之湯」、越の湯の「らくだの湯」等がそれだ。
忘帰洞の桁違いの大きな脱衣場。
延縄漁法による生マグロ水揚げ日本一勝浦漁港。左側背後はホテル浦島。

樽風呂2個を含めて4槽の露天風呂。

露天風呂からは遮るものが無い太平洋を望み「天空の湯」を納得。

第二の洞窟、忘帰洞では一番圧迫感のある風呂だ。因みにすべての床が洞窟と一体となった石畳になっていてとても美しい。

忘帰洞 午前男性

勢いよく温泉を注ぐ湯口。口に含むとわずかな塩味、泉質は、含硫黄ーナトリウムー塩化物温泉。白濁するのは含有される硫黄分のせいだろう。白い湯の花が舞っていた。
忘帰洞と違って岩をコンクリートで固めいないのでより荒々しく、かつ狭いので圧迫感が強く、ここで入浴せず光の方に向かってしまった。

所在地 : 東牟婁郡(ひがしむろぐん)那智勝浦町

那智勝浦町は那智山(熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝)の門前町である那智と温泉・漁業の町である勝浦が合併した町だ。

紀伊半島のほぼ南端に位置し、気候温暖、海・山・森・滝と自然に恵まれ、そのシンボルが日本一の落差を誇る那智の滝である。

また、神武東征の上陸地、熊野三山の一つ熊野那智大社、西国33所第一番札所の青岸渡寺そして世界遺産に登録された熊野古道(大門坂)が所在する歴史・信仰の地でもある。

さらに町域には豊富な温泉が湧出し(町域に176本の源泉)、また勝浦港は延縄漁法による生マグロ水揚げ日本一である。

和歌山県の高速道路は西側に阪和自動車道南紀田辺ICまで延伸されてきたが、そこから勝浦までは42号線を約100kmほど走らねばならない。

それでも宿泊・日帰り観光客の年間合計が150万人(平成21年)を超えるのは、上述の通り自然・歴史・温泉・海の幸の4拍子が揃い、多くの人々を魅了するからだろう。

那智の滝は落差は133mあり、総合落差では日本12位だが、一段の滝としては落差日本1位を誇る。華厳の滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。また、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録された

タイル張り、コの字型の内湯(清掃13:00〜15:00)。

天海の湯

「浦島」に因んで亀の連絡船が迎えに来る。

桟橋を出て5分、間もなく到着。左側になぎさ館

ホテル浦島本館玄関前に到着。

部屋は本館の648号室。いたってシンプルな10畳和室にBT(シャワートイレ)付)

平日に1室2人、1日目は2食付消費税・入湯税込で1人10、335円、2泊目は朝食付で同6,660円とお得感がある2連泊となった。

通年でこの料金程度で宿泊でき、ここで最もハイグレードな山上館でも17、000円前後で泊まれる。
(詳細はホテル浦島のHP参照)

平均的な旅館のサービス・気配りは無くほったらかしされるが、逆にこれが低料金と相俟ってリピータが多い理由かもしれない。

廊下の途中にあるたこ焼きのスタンド。他に居酒屋・ラーメン店などが5ヶ所、庶民的な雰囲気が漂う。

海から見たホテル浦島の本館となぎさ館、丘の上に山上館。もう一つの日昇館は丘の反対側にあって見えない。、部屋総数は約800室。すべて廊下やエレベーター、エスカレーター、トンネル等で繋がっていて、館内の床面積は中規模の温泉街と同等の広さがあるのではないか。

         かくして、こんな意地汚い皿が一度に並んだ。

       さらにこんなものが・・・だからバイキングはいけない。

ロビーすぐ横にある滝の湯。ホテル浦島創建時の風呂だろうか? 他の風呂よりずっと古く見えた。(清掃12:00〜15:00)

上が吹き抜けか確認しなかったので断定できないが、メイン浴室の外にあり、露天風呂と思って入浴していた。ホテル浦島にもこんな風情ある風呂があるのかと嬉しかった。

2槽に仕切られた風呂。前方は透明、奥は白濁。前の方が新鮮なためだろうか、それとも源泉に浴室名と同じ磯の湯1号泉から3号泉まで利用されているので、源泉の違いだろうか。

いずれにしても、これまで入浴してきた風呂の湯が全部白濁していたので、透明な温泉が新鮮だった。(清掃:9:00〜12:00)

午後男性用の忘帰洞。洞窟の半分ほどはセメントで塗り固められているが、赤茶色の岩が剥き出しの部分も多く、凄い迫力だ。中央の柱状の役割を考えてしまうが、まさか天井を支えているのではないだろう。
前方には海に向かった開口部があり、これによって波が内部に押し寄せって洞窟を造ったのだろう。
湯に浸かりながら、地震が来たら、津波が襲ってきたら、と考えてしまうのは自分だけではないようだ。(清掃10:00〜13:00)

もう一つの洞窟に抜けるトンネルが洗い場になっている。

抜けた先の開口部の眺望風呂。ここの風呂も温めだった。

海が目の前、海風が心地よい。4つ目のこの風呂が一番温い。

反対側から見る。右側にかなり大きな浴槽、正面にシャワー・カランががずらりと並ぶ。一番奥の風呂が修理中で入れなかった。

洞窟の開口部。この先に磯辺の露天風呂がある温泉は5本の源泉の混合泉pH7.3 53.8℃、乳白色でわずかな硫化水素臭。

和洋決めかねて、両方を盛ってしまったのでこの有様に。これに牛乳とジュース・コーヒー。
2日目の朝食の写真は撮影忘れ

2泊目のは夕食無のプラン。外で食べた記録・写真も無いので、串本観光の帰りにコンビ二でお弁当を買って夕食としたらしい(夫婦とも記憶無し)

盛り沢山のフルーツ、甘味のデザートもまあまあのラインアップ。

マグロの解体ショー

水色を辿っていくと間もなくなぎさ館へ。その先はオレンジ色を進むと日昇館へ。

玄武洞の先端の小さめの露天風呂からの景観は素晴らしい。圧迫感のある洞窟からここに出た時の開放感は抜群だ。

開口部から逆方向に撮影左側が女性用洞窟。1年中、湯気に当てられて岩が脆くなり、落石しないのか不思議だ。

料金が高い山上館に入ると、本館とはがらっと変わって高級感が漂う。

チェックイン・アウトに7〜8人が対応できる長いカウンター。

800室分のキーが保管できるボックス、壮観だ。

山上館の二つの風呂へは、10分以上かけてエレベーターを乗り次ぐ、か直通のエレベータで標高80mの山頂へ1分足らずで。

遥峰の湯

食 事

玄武洞