先付は鮟鱇の肝
前菜
鯉の洗い
蕎麦・山芋・カニ
牛肉蒸し
じゃらん口コミ評価 総合:4.2 (16件平均 2013.9.2現在)
本来は部屋食のようだが、テーブル席を予め依頼してたので、写真の様な和室スタイルのテーブルが用意されていた。
着席時には、先付けと前菜のみ、その後は一品毎に供された。
山川海の食材をフルに使って9品、格別に手の込んだ見映えの良い料理が並んだわけではないが、量的にかなりヘビーで、ようやく食べきった。
因みに、下の写真のように小鯛・鯉の洗い・アマゴのような海・川の魚の取り合わせは珍しい。
朝食は品数は多いが、佃煮・漬物をはじめ出来合いのものがほとんどで、温もりある朝食とは言えなかった。
風 呂
温泉に恵まれない愛知県だが、上述の鳳来寺の開祖・利修仙人が開湯したと伝わり、1300年の歴史を誇る湯谷温泉が市域の渓谷沿いに湯煙を上げている。愛知県では数少ない情緒ある温泉地で、松田忠則温泉教授の日本百名湯にも選考されている。
温泉街の中を流れる宇連川は、川底が板状の岩盤のために板敷川と呼ばれ、断崖や奇岩が鳳来峡と呼ばれる美しい渓谷を造り上げている。その渓谷沿いに旅館が8軒、多くはJR飯田線湯谷温泉駅側にあるが、吊り橋を渡った対岸にもある。
8館中、「はづグループ」が旅館4館(はづ合掌・はづ木・湯の風はづ・はづ別館)を経営している。
この内、はづ別館は、宿泊した客自身が満足度によって、自分が決めた料金を宿に支払うというユニークさで知られている。
湯谷温泉は湯量が豊富なようで、駅の南側の駐車場の一角には温泉スタンドがあって、100リットル/100円という格安料金で販売している。
日帰り入浴施設としては、「ゆ〜ゆありいな」と「お食事処 ゆかわ」がある。
泉山閣は飯田線湯谷温泉駅から徒歩5分、美しい流れの板敷川に面する和風ホテルで、部屋数は23室だ。
館内は一昔前の観光ホテルそのもので、畳敷きの客室(BT又はT付き トイレはシャワー付き)を含めてやや古びているものの、清掃はそこそこ行き届いている。
全ての部屋から、前を流れる板敷川の清流を眺めることが出来る。
標準料金は2人1室で16,000円〜26,000円程度だが(2013年9月現在)、時期に応じて割安プランがあるので、これを利用すればかなりお得だ(最新・詳細情報はホテルのHPを参照ください)。
風呂は夜8時で男女が交代する大きな内湯が2ヶ所、これに付属して小さいが露天風呂が付いていて、真下を清流が流れている。
この他に宿泊客が無料で入浴出来て、風情が異なる3ヶ所の貸切風呂がある。
温泉は平成19年に新城市が掘削した7号源泉で、各旅館にパイプで配湯されているが、一部の風呂には旧来の源泉も使われている。
新城市は愛知県の東部、東三河の中央に位置し、東は静岡県に接している。
市域の84%が山間部を形成し、緑豊かな森林に覆われ、東三河一帯の水源地となっている。
市域には幾つかの観光スポットがある。
紅葉の名所であり、仏法僧(コノハズク)の棲む山として全国的に知られ(下記雑記帳参照)、国の名勝に指定されている鳳来寺山が有名だ。
標高695mの山頂近くにあって、麓から1425段の階段を上って来る宝来寺は真言宗の寺院で、徳川家光によって建てられた仁王門は国の重要文化財である。
また、日本戦史で有名な「長篠の戦い」の地となった長篠城跡がある。
長篠の戦いは三河国長篠城をめぐり、織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で勃発した戦い。連合軍は3000丁の鉄砲を以て、武田軍が誇る騎馬軍を壊滅させた。
天ぷら
小鯛の煮付け
アマゴの塩焼
カラフルなデザート
施設名 : 湯谷観光ホテル 泉山閣 (宿泊日:2013.1.23)
宿の名物、トビの餌付けは、毎朝8時40分、ロビー前のベランダで行われる。
最大200羽が舞うそうで壮観だ。右側に人間を怖がらないカラスが一羽。「ちょうだい」と言わせる訓練をしているが、まだ発しないそうだ。
住 所 | 愛知県新城市豊岡字滝上26 |
電 話 | 0536−32−1535 |
交通機関 | 東名高速豊川ICから国道151号経由で25km JR飯田線湯谷温泉駅下車徒歩4分 |
施 設(日帰り) | 昼食付き入浴(客室利用 要予約) |
宿 泊 | 23室(BT又はT付き) 詳細は下記HP参照ください。 |
泉 質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(35.9℃ 淡黄色 pH8.1) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
日帰り入浴時間 | 11時〜14時 |
定休日(日帰り) | 不定休 |
日帰り入浴料金 | 大人1000円 |
入浴施設 | 内風呂2(男女交代) 露天風呂2(男女交代) 貸切風呂3ヶ所(宿泊者無料) |
浴室備品 | シャンプー・ボディソープ・ロッカー・ドライヤー |
観光スポット | 下記の観光協会HP参照 |
お土産・食事 | 温泉街に食事処・土産屋有り |
近くの温泉 | 三ケ日温泉、奥浜名湖温泉、舘山寺温泉 |
新城市HP 観光協会HP 湯谷温泉HP 泉山閣HP |
http://www.city.shinshiro.lg.jp/ http://shinshirokankou.com/ http://www.yuya-spa.com/ http://www.senzankaku.com/ |
雑記帳 | 1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)は愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥の鳴き声の実況中継を全国放送で行った。その放送を聞き、鳴き声の主を探した者が、同年6月12日に山梨県神座山で、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を撃ち落としたところ、声の主がコノハズクであることが分かった。時を同じくし、放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声をする」という人がでてきた。6月10日にその飼っている鳥を鳥類学者黒田長禮が借り受け見せてもらうとその鳥はコノハズクであり、山梨県神座山で撃ち落とされたのと同日である6月12日の早朝に、この鳥が「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くところを確認した。そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたもので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。この二つの事柄がその後に行われた日本鳥学会で発表され、長年の謎だった鳴き声「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが初めて判明した(ウイキペディアより引用)。 |
部屋 | 4.0 | 風呂 | 4.6 |
朝食 | 3.8 | 夕食 | 4.3 |
接客・サービス | 4.4 | 清潔感 | 3.7 |
早起きして作ったという皿がせめて一品が欲しかった。
鳳来峡を造り、湯谷温泉を流れる宇連川は、川底が写真のように赤茶色の板状の岩なので板敷川と呼ばれる。
山間の風景に見えるが、ここは標高がわずか100m、地元では冬季でも車にスタッドレスタイヤを装着しないそうだ。
23室に対して、男女交代の2ヶ所の内湯と露天風呂の合計4ヶ所、それに無料の貸切風呂が3ヶ所もあり贅沢だ。
この内、内湯の1ヶ所と貸切風呂が掛け流しのようだが(宿に確認)、循環併用かもしれない。
源泉は平成19年に新城市が掘削した7号源泉が平成20年2月から供給されている。
泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物温泉、源泉温度は35.9℃とあるから加温、僅かに黄色味がかって、時間の経過とともに鶯色に変化していく。
旧来の源泉も使用されているようで、混合しているのか単独利用か不明。
食事後に男性用になった「しんのこの湯」は贅沢な檜造りの掛け流しで、まったりした緑茶色の温泉が満々と張られ、身を沈めるとざ〜と勢いよく湯がこぼれ出した。
かけ流しの「しんのこの湯」。
夜8時から男性用となったかけ流しの「しんのこの湯」。10人以上が一度に入れる大きさ。床一面がこぼれた湯で光っていた。
木材をふんだんに使用した一の湯。デッキも有り、最も立派な貸切風呂。
「湯浴中」の札をかける。二の湯の樽風呂は湯が張られていなかった。
三の湯は伊豆石で造られている。目の前に板敷川が流れる。。
手作り感があり寛げる談話室。ここからも板敷川を望める。
103号室(鞍掛)はシンプルな8畳+広縁+トイレ(シャワー)、料金は平日2人1室1人15,000円。
ロビー・客室・浴室の全てから、川底が名前の由来となっているフローリングの様な岩盤である板敷川を眺めることが出来る。
飯田線の踏切。僅かだが食事処や土産物屋もある。
各旅館へはJR東海・飯田線湯谷温泉駅から徒歩10分以内だ。
温泉スタンドの傍には足湯もある。
温泉街の入口。左手に温泉スタンド。100リットル100円は格安だ。
これ以外に歓迎アーチもある。
宇連川(板敷川)の両岸に宿が点在する。
この評価は妥当、風呂への満足度が高いことも納得できる。
料 理
しんのこの湯で朝風呂。前方の仕切りガラスの向こうに半露天風呂。
総檜の豪華なしんのこの湯全景。
鉄筋3階建の建物で、ロビーは2階、エレベーターは無い。昭和42年築で、館内外とも古さは否めない。
市域にある国史跡・長篠城跡。武田勝頼が1万5千の兵を率いて、徳川側の奥平信昌が500名の手勢で守る長篠城を攻め囲み、長篠の戦いが始まる。
もう一つの内湯・ほのくにの湯
しんのこの湯の半露天風呂。
ほのくにの湯の露天風呂。
一部
天竜奥三河国定公園内に在って、仏法相(コノハズク)が棲む山として知られる国の名勝、宝来寺山にほど近い湯谷(ゆや)温泉は、温泉に恵まれない愛知県にあって数少ない風情ある温泉地であり、「松田忠則温泉教授」の日本百名湯にも選ばれている。
美しい流れの宇連川(板敷川)に臨む湯谷観光ホテル 泉山閣は男女別の内湯・露天風呂の他に3ヶ所の貸切風呂を持ち、ゆったりとした湯浴みを楽しめる。毎朝行う200羽の鳶(トビ)の餌付けが名物になっている。