改訂版

住 所 岐阜県下呂市幸田
電 話 下呂市観光課 0576-24-2222
交通機関 JR高山本線下呂駅下車、下呂大橋方面へ徒歩3分 
中央自動車道/中津川ICから国道257、41号を経由して約52km
東海環状自動車道/富加関ICから県道58号を経由して約35km。井尻交差点を左折し国道41号を経由して約28km
泉 質 アルカリ性単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 通年24時間(清掃時・河川増水時は入浴不可)
平成22年2月から男女とも水着着用が義務付けられた
定休日 不定期
入浴料金 無料
駐車場 市営駐車場(70台)1時間無料
観光スポット 下呂合掌村、旧大戸家住宅(重要文化財)、民芸の郷、悲太陶房、中山七里、高山
お土産・食事 大きな温泉街内に多数の食事処、店舗在り
近くの温泉 湯屋温泉、下島温泉、濁河温泉、乗政温泉(廃業)、飛騨金山温泉、南飛騨馬瀬川温泉、白川温泉、萩原温泉
下呂市HP
観光協会HP
旅館組合HP
http://www.city.gero.lg.jp/HP/index.cfm
http://www.gero-spa.com/
http://www.gero-spa.or.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)
下呂温泉 噴泉池 (岐阜県)

徳川家康以下四代の将軍に仕えた儒学者・林羅山は、その著書で「諸州多有温泉、其最著者、摂津之有馬、下野之草津、飛騨之湯島(下呂)是三処也」と記述している。これが日本三名湯の有馬温泉・草津温泉・下呂温泉だ。
その下呂温泉の真ん中を流れる飛騨川の右岸河原にある混浴露天風呂、噴泉池(ふんせんち)に久しぶりに立ち寄ったが、前回同様、温泉を給湯中で深さがまだ10cm程度、入浴は諦めて足湯で済ませた。

2004年3月、益田郡の下呂町・小坂町等5町村が合併して下呂市が誕生した。

県の中東部に位置し、標高3067mの御嶽山系の山並みが迫り、中央を乗鞍岳を源とする木曽川水系の飛騨川が流れる。
飛騨川に沿って国道41号やJR高山線が通り、横断する形で国道256号、257号が通じている。

奈良時代後期、この地には、宿駅として下留(しもつとまり)が置かれていた。
これが室町時代には、音読みとなって「ゲロ」と読まれていたことを明かす古文書が残っている。


周辺は飛騨木曽川国定公園や県立自然公園に指定されており、県内有数の自然豊かな地域である。また、日本三名泉の大型温泉地である下呂温泉や小坂温泉郷(濁河温泉、下島温泉、湯屋温泉)があって、年間300万人の観光客を集めている。

因みに濁河(にごりご)温泉は、長野県と岐阜県の県境に在り、日本百名山の御嶽山(標高3067m)の北西山麓、標高1800mにあり、通年営業では日本で最も高い所にある温泉だ。

温泉名 : 下呂(げろ)温泉

入浴時間は、通年24時間だが、清掃時と飛騨川が増水時は入浴出来ない。この日は宿這した旅館をチェックアウト後にやってきたが、前回同様、温泉を給湯中で10cm程度にしか達していなかったので、今回も入浴はせず足湯で済ませた。

下呂温泉の中を流れる飛騨川は、木曽川水系の支流で、の乗鞍岳(3026m)南麓に発し、岐阜県北部から南部にかけて流れる
施設名 : 噴泉池(ふんせんち)(2回目入浴:2019年9月18日)

長野県側から見た日本百名山の御岳山の雄大な山容。

所在地 : 下呂市

飛騨山地の山々に囲まれた下呂温泉の中心街に「林羅山」の銅像が立っている。
下呂温泉を日本三名泉(他に有馬温泉・草津温泉)として、日本全国に知らしめてくれた恩人だからだ。徳川家康以下4代の将軍に仕えた儒学者・林羅山は、摂津・有馬温泉にて作った詩文集第三に「諸州多有温泉、其最著者、摂津之有馬、下野之草津、飛騨之湯島(下呂)是三処也」と記述している。

現代の下呂温泉は、飛騨川の両岸から山の中腹まで大小さまざまの旅館・ホテルが40軒(旅館組合HPから)ほどが建ち並ぶ大温泉地だ。
土産物や飲食店も多く、歓楽的雰囲気も漂わせている。


もともと4km離れた山で発見された源泉は鎌倉時代に一度涸れたが、現在の飛騨川の河原で再び発見され、今も、河原には源泉塔が立っている。下呂と呼ばれるようになったのは、高山本線下呂駅が昭和に入っ開通してからで、それまでは湯之島温泉だった。

その河原には下呂温泉のシンボル、囲いがなく周囲から丸見えの露天風呂(噴泉池)がある。この他に3軒の共同浴場(白鷺の湯、クアガーデン露天風呂、幸乃湯)があり、それ以外にも、近年増設された足湯が温泉街のあちこちに点在している。
下呂温泉では1300円の湯巡り手形を購入すると、加盟している3ヶ所の旅館で入浴出来る(新型コロナで現在休止中)。

御嶽山の6合目、標高1800mある濁河温泉(写真は市営露天風呂)。万座温泉と共に、複数の旅館がある温泉として、最も高所にある。

下呂温泉を右岸・左岸に分ける飛騨川。2020年7月の豪雨で氾濫したが、温泉街は被害が無かった。

大型温泉地を流れる川の河川敷に在って、無料・混浴・周囲から丸見えの露天風呂と言えば、鳥取県三朝温泉の河原風呂が思い浮かぶ。こちらには簡単な脱衣所と目隠しの仕切りがつくが、、噴泉地は脱衣所も仕切りも無い。
しかしながら、平成22年2月から、男女とも水着着用が義務付けられた。とは言え、脱衣所は無いので、どこで着替えるのだろうか。

噴泉池は温泉街の中央にあって飛騨川を跨ぐいで湯大橋(下呂大橋)から間近に見れる河原にある。写真の様に、河川敷の一帯に丸石を敷き詰めて歩きやすくして、その中央部に大小の河原石を配置して細長い露天風呂を造り上げている。
両岸に立つホテル・旅館群がこの露天風呂を見下ろしている。