下呂温泉 紗々羅 (岐阜県)

有馬・草津と並ぶ日本三名泉の一つで、中部地方有数の大温泉地である下呂温泉は周囲を飛騨の山々に囲まれ、乗鞍岳を源とする飛騨川が温泉街を右岸左岸に分けて貫く。大小40軒ほどの旅館、4ヶ所ある共同浴場が点在するが、その中から小高い丘の上にあって、44室中20室が露天風呂付、女性が好みそうな造りの宿紗々羅(ささら)に立ち寄った。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

露天風呂は内湯の三分の一位の大きさがだが、檜造りで温もりが感じられる。ここからは温泉街越しに飛騨の山々連なる風景が望める。pHの値が高いアルカリ性単純温泉のため、木が滑りやすくなっているので注意。
風呂は他に宿泊者専用の貸切風呂が2ヶ所ある。

江戸時代の儒学者、林羅山が草津温泉、有馬温泉とともに日本三名泉と称えた下呂温泉は飛騨の山々に囲まれ、飛騨川の両岸に大小40軒ほどの旅館・ホテルが立ち並ぶ大温泉地だ。

2004年3月、益田郡の下呂町・小坂町等5町村が合併して下呂市が誕生した。

県の中東部に位置し、標高3067mの御嶽山系の山並みが迫り、中央を乗鞍岳を源とする木曽川水系の飛騨川が流れる。
飛騨川に沿って国道41号やJR高山線が通り、横断する形で国道256号、257号が通じている。

奈良時代後期、この地には、宿駅として下留(しもつとまり)が置かれていた。
これが室町時代には、音読みとなって「ゲロ」と読まれていたことを明かす古文書が残っている。


周辺は飛騨木曽川国定公園や県立自然公園に指定されており、日本三名泉の大型温泉地である下呂温泉や小坂温泉郷(濁河温泉、下島温泉、湯屋温泉)があって、年間300万人の観光客を集めている。

因みに濁河(にごりご)温泉は、長野県と岐阜県の県境に在り、日本百名山の御嶽山(標高3067m)の北西山麓、標高1800mにあり、通年営業では日本で最も高い所にある温泉だ。

飛騨川の左岸、下呂温泉のほぼ中央の小高い丘に堂々と聳える紗々羅。部屋や風呂からは下呂温泉と中を流れる飛騨川を一望出来る。

部屋数は44室、内20室に露天風呂が付く。
料金は概ね、17,000円~35,000円の範囲だが.季節や曜日・宿泊人数等に因って変動するので、最新詳細情報は宿のHP等を参照ください。

日帰り入浴なので、客室や料理の評価は出来ないが、じゃらんのクチコミでは、上記の通り何れの評定項目も4点台をキープしている。


立ち入れる館内のフロント・ロビー・ラウンジなどのパブリックスペースから判断すると、女性に好まれる造りで、華やかな家具が配置されている。

風呂は短時間だが日帰り入浴が可能で、正午から14時30分、料金は大人1000円だ。
尚、上記の湯巡り手形を利用し、他の旅館と合わせて入浴すれば割安で入浴出来る。

最上階にある展望大浴場からの眺めは素晴らしく、眼下に下呂温泉市街と飛騨川を見下ろし、遠くには飛騨の山々が広がる。

部 屋 4.3 風 呂 4.3
朝 食 4.0  夕 食  4.1
接客サービス 4.0 清潔感 4.2

飛騨川の両岸に多くの宿が立つが.高層鉄筋が目立つが、さすが日本三名泉、小高い閑静な森の中に昭和6年創業のまま、こんな入母屋造りの純和風旅館もある(宿泊した湯之島館)。

下呂温泉のシンボル、噴泉池は飛騨川河川敷にあり、要水着着用。

温泉名 : 下呂(げろ)温泉

御嶽山(3,067mの7合目、通年営業では日本一の高所(1800m)にある濁河温泉も下呂市の市域にある。写真は濁河温泉の(下呂)市営露天風呂。

所在地 : 下呂(げろ)市
住 所 岐阜県下呂市森1412-1
電 話 0576-24-1777
交通機関 JR高山本線下呂駅下車 タクシー利用(宿泊の場合往復ともタクシー料金紗々羅負担)
中央自動車道/中津川ICから国道257、41号を経由して約52km
東海環状自動車道/富加関ICから県道58号を経由して約35km。井尻交差点を左折し国道41号を経由して約28km
宿 泊 42室(内20室が露天風呂付)
17,000円~35,000円前後
詳細最新情報は宿のHP参照ください。
泉 質 アルカリ性単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 正午~午後2時30分
定休日 不定休
入浴料金 大人1000円
観光スポット 下呂合掌村、旧大戸家住宅(重要文化財)、民芸の郷、悲太陶房、中山七里、高山
お土産・食事 大きな温泉街内の店舗を利用
近くの温泉 乗政温泉(廃業)、飛騨金山温泉、南飛騨馬瀬川温泉、白川温泉、萩原温泉,湯屋温泉、下島温泉、濁河温泉
下呂市HP
観光協会HP
旅館組合HP
紗々羅HP
http://www.city.gero.lg.jp/HP/index.cfm
http://www.gero-spa.com/
http://www.gero-spa.or.jp/
http://www.sasara.co.jp/

飛騨川の左岸、小高い丘に聳える44室の大型旅館。20室に露天風呂が付く。

じゃらん クチコミ 総合4.0

8階にある風呂からは、湯に浸かりながらでも下呂温泉街と中を流れる飛騨川を眼下に見ることが出来る。石板が敷かれた浴槽は、15人が一度に入れる大きなもの。差し込む太陽光で湯面がキラキラと輝き綺麗だった。

華やかな家具が置かれたラウンジは女性好み。

施設名 : 紗々羅(ささら) (2019.9.16入浴) 

飛騨山地の山々に囲まれた下呂温泉の中心街に「林羅山」の銅像が立っている。
下呂温泉を日本三名泉(他に有馬温泉・草津温泉)として、日本全国に知らしめてくれた恩人だからだ。徳川家康以下4代将軍に使えた儒学者・林羅山は、摂津・有馬温泉にて作った詩文集第三に「諸州多有温泉、其最著者、摂津之有馬、下野之草津、飛騨之湯島(下呂)是三処也」と記述している。

現代の下呂温泉は、飛騨川の両岸から山の中腹まで大小さまざまの旅館・ホテルが40軒(旅館組合HPから)ほどが建ち並ぶ大温泉地だ。
土産物や飲食店も多く、歓楽的雰囲気も漂わせている。


もともと4km離れた山で発見された源泉は鎌倉時代に一度涸れたが、現在の飛騨川の河原で再び発見され、今も、河原には源泉塔が立っている。下呂と呼ばれるようになったのは、高山本線下呂駅が昭和に入っ開通してからで、それまでは湯之島温泉だった。

その河原には下呂温泉のシンボル、囲いがなく周囲から丸見えの露天風呂(噴泉池)がある。この他に3軒の共同浴場(白鷺の湯、クアガーデン露天風呂、幸乃湯)があり、それ以外にも、近年増設された足湯が温泉街のあちこちに点在している。
下呂温泉では1300円の湯巡り手形を購入すると、加盟している3ヶ所の旅館で入浴出来る。