関金温泉 グリーンスコーレ せきがね (鳥取県)

関金温泉最深部の高台、西側前方に中国地方最高峰の大山を望む国民宿舎「グリーンスコーレ せきがね」に立ち寄り、ラジウムを含有する弱放射能温泉にしばし浸かった。

関金温泉の最深部、大瀧山地蔵院の左手、この道でいいのかな?と不安に思う狭い坂道を上がった先に、国民宿舎の「グリーンスコーレ せきがね」がある。

国民宿舎とは、国立公園・国定公園・都道府県立自然公園・国民保養温泉地などの自然環境の優れた休養地に建設されている公共の宿で、全国で112ヶ所あり、その内、温泉があるのは半分ほどだ。
料金は、概ね7,000円~10,000円程度で、ここも平日で1室2名利用で1人8,000円強、週末でも10,000円以下だ。
館内のいたる所から中国地方の最高峰・大雪山を眺めることが出来る。
大山と蒜山高原へは、両方とも車で30分足らずで到達する。

風呂は内湯のみだがガラス張りで開放的な造り、ラジウムを含む単純弱放射能泉で、効能の高さを謳っている。
日帰り入浴を受け付けており、午前10時~午後8時迄、料金は大人400円と銭湯並みで、そのせいか、平日の日中なのに入浴客が絶え間なくやって来ていた。

中国地方最高峰の大山(だいせん 1729m)、南の蒜山(ひるぜん 1202m)に囲まれた山間にある関金は、山陰の歴史ある温泉地だ。
江戸時代には、倉吉から犬挟(いぬばさり)峠を越えて勝山に抜ける美作(みまさか)街道の宿場町として栄えた。
温泉が湧き出していたことから、「湯の関宿」と呼ばれていたらしい。

その当時から湯の美しさは評判で、透明度抜群のために「銀湯」「白金の湯」と呼ばれていた。
温泉は同じ鳥取県にあり、それほど遠くない三朝温泉と同様にラジウムを含有する。

矢送川沿いの山すそ、狭い坂道の両側に民家が立ち並び、奥に4軒の温泉宿が佇む。
かって、松田忠則温泉教授の日本100名湯で、ここの湯宿「温清楼」が紹介されていたが、残念なことに廃業してしまった。

その温清楼の隣に明治時代から続く小さな共同浴場「関の湯」があり、少し離れた所には多種の浴槽を持つ日帰り施設「湯命館」がある。

関金温泉の最深部の小高い所から見た関金温泉。この地方独特の赤瓦の屋根が連なっていた。

所在地 : 倉吉市関金町(くらよしし せきがねちょう)

倉吉市は鳥取県の中央部に位置し、人口約5万人、室町時代からの城下町である。
その面影を残すのが、倉吉駅からかなり南に離れた市役所周辺の打吹玉川地区だ。

倉吉のシンボルとなっている打吹山の北、玉川沿いには、江戸時代末期から昭和初期に建てられた白い漆喰の壁と焼杉の黒い腰板の白壁土蔵が連なり、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

また、「かおり風景100選」や「美しい日本の歴史的風土100選」にも選定されていて、年間50万人の観光客が訪れる。

江戸時代中期に財をなした大阪の豪商、淀屋が建てたと伝えられる酒蔵と醤油屋の土蔵内は、赤瓦1~8号館として、民芸品・酒造・醤油醸造・食事処・喫茶店などの店舗や見学施設が入っていて、倉吉市の郷土色を体感することができる。

住  所 倉吉市関金町関金宿1397-3
電  話 0858-45-2211 FD 0120-132-838
交通機関 米子自動車道湯原ICから約25km
JR山陰温泉倉吉駅から日本交通バス関金温泉行きで30分関金温泉下車、徒歩10分。
施  設(日帰り) ロビー、売店、駐車場
宿  泊 35室 平日2人1室で1人8、280円、週末は1080円増し(2014年10月現在)
最初・詳細情報は宿のHP参照ください。
外来入浴時間 午前10時~午後8時
定休日 不定休
泉 質 単純弱放射能泉(無色透明無味無臭)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
外来入浴料金 大人400円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー)
観光スポット 大山、蒜山高原、倉吉、三徳山三佛寺(投入堂)、小鹿渓
お土産・食事 食事は館内不可
近くの温泉 東郷温泉はわい温泉三朝温泉
倉吉市HP
観光協会HP
グリーンスコーレHP
http://www.city.kurayoshi.tottori.jp/
http://www.apionet.or.jp/kankou/
http://www.green-squalle.net/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

シンプルな造りの内湯だが、天気が良いと大山が望める。湯はかけ流しと循環の併用。

施設名 : グリーンスコーレ せきがね (入浴日:2014.5.15)

温泉名 : 関金(せきがね)温泉

2度目の倉吉、打吹玉川地区の観光、今回も小雨だった。

関金温泉の最奥、小高い丘の上にある35室の国民宿舎。遥か西方に大山を見渡す。右の写真は、関金温泉のパワースポット、大瀧山地蔵院。 ここには、国指定重要文化財)木造地蔵菩薩半跏像が安置されている。