東尋坊温泉 三国観光ホテル (福井県)

北陸を代表する景勝地で国の天然記念物でもある奇勝・東尋坊にほど近い丘の上に立ち、日本海に沈む夕日が眺められる100室に近い大型旅館、「東尋坊温泉 三国観光ホテル」に立ち寄った。

耐水性のある特殊な畳を敷き詰めた「和畳の湯」は大小2槽の風呂があり、かなり広い浴室だ。壁や天井は檜造りだ。

福井県を代表する温泉と言えば、あわら(芦原)温泉だ。そこから西に4kmほど先の日本海側沿いに、オーシャンビューと冬のずわい蟹をはじめとする海鮮が売り物で、温泉旅館8軒(他に温泉民宿)まら成る三国温泉がある。

ここで紹介する三国観光ホテルも大きな括りでは三国温泉(郷)に含まれるが、海岸沿いでなく少し内陸に在り、独自温泉を持つことから東尋坊温泉と称している


同ホテルは遠く日本海を望む高台に立つ2棟の宿泊棟から成り、合計部屋数が97室(洋室52 和室43 和洋室2)の大型旅館だ。
宿泊料金は、11,000円~21,000円(平日2人1室)程度で利用しやすい。
部屋数が多く、宿泊料金も手頃なので、団体客向きの宿である。

海岸からかなり離れてるが、宿泊者のコメントを見ると宿泊棟が西向きなので、部屋から見る夕日に感動した、というコメントが多い。

東尋坊温泉を称している通り、北陸3県の観光スポットの一つであり、地質学上極めて貴重で国の天然記念物である東尋坊観光には最適の旅館だ。

坂井市は福井県の北部に位置し、市の南部を九頭竜川、北部に竹田川が流れ、西部で合流して日本海に注ぎこみ、中部には、穀倉地帯である広大な坂井平野が広がっている。

坂井市には、越前加賀海岸国定公園に属し、断崖に日本海の荒波が打ち寄せる景観で知られる東尋坊があり、1kmに渡り安山岩の柱状節理の断崖が続いている。

この規模は世界に3ヵ所ともいわれ、国による天然記念物及び名勝に指定され、地質学的にも貴重な場所である。

町域のもう一つの観光地が、国指定重要文化財の丸岡城(日本百名城)である。
現存する天守閣では最古の建築様式を持つ平山城(野の中にある山、丘陵等に築城された城)である。

三国町はかつての北前船の拠点であり、現在は越前がにやアマエビなどの水揚げや上記の東尋坊で有名な港町だ。港付近の狭い路地には昔ながらの町並みがある。

因みに三国港の突堤は、御雇外国人のジョージ・アーノルド・エッセルにより、オランダの工法を用いた国内最初の港湾施設(エッセル堤)で、国の重要文化財である。

所在地 : 坂井市三国町
住 所 福井県坂井市三国町緑ヶ丘4-4-8
電 話 0776-81-3111
交通機関 北陸自動車金津ICから約20分
JR北陸本線芦原温泉駅→バス2番乗り場から京福バス東尋坊廻り三国行きで約60分「三国観光ホテル前」下車
施設 (日帰り) ロビー、売店、駐車場250台(日帰りが利用できるレストラン無し)
宿 泊 97室(洋室52 和室43 和洋室2)
平日2人1室2食付き 1人11,000~21,000円
料金は各種条件で変動するので詳細最新情報はホテルのHP参照
泉 質 単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 月曜~金曜 12時30分~23時(サウナ14時~23時)
土日祝日 12時30分~16時(サウナ14時~16時)
定休日 不定休
入浴料金 大人 600円 子供300円
入浴施設 男女別内湯各2、男女別露天風呂各1 サウナ
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 越前海岸国定公園(東尋坊・越前岬・軍艦岩・亀岩)みくに龍翔館、福井県立恐竜博物館、丸岡城永平寺、越前大仏、一乗谷朝倉氏遺跡、越前水仙の里、越前竹人形の里、越前がにミュージアム
近くの温泉 芦原温泉、三国温泉、佐野温泉、越前玉川温泉鷹巣温泉山中温泉、山代温泉、片山津温泉、粟津温泉
坂井市HP
観光HP

三国観光HHP
http://www.city.fukui-sakai.lg.jp/
http://kanko-sakai.com/
https://www.mikuni-hotel.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

竹垣に囲まれた、ここも八角形の露天風呂、「風月の湯」。視界は無いが、屋根が付くので雨の日も安心して入浴出来る。

宿泊でないので裏付けはとれないが、各項目そこそこの点だ。

何故か、ロビーに大きな連獅子の子獅子がドカーンと置いてある。歌舞伎と縁がある宿なのだろうか。

館名に一昔前の「観光」が付いているが、これに相応しく定番の赤色系の絨毯が敷かれていた。

東館(7F)・西館(5F)の2棟、合計97室の大型旅館だ。

部 屋 3.7  風 呂  4.1
朝 食  4.0 夕 食  3.9 
接客・サービス 4.4 清潔感 3.7
温泉・施設名 : 東尋坊(とうじんぼう)温泉 三国観光ホテル (入浴日:2019年10月30日)

越前加賀海岸国定公園内にある絶景、東尋坊。地名の由来は、乱暴で恨みを買って此処から突き落とされた平泉寺(勝山市)の僧の名前による。

じゃらんクチコミ 総合3.9 (2020.4.13現在)

ペンタゴン(八角形)の「龍翔の湯」。三方から光線が差し込み明るく開放的だ。浴槽・床には福井県産で水はけの良い笏谷石(しゃくだにいし)を使用しており清潔感がある。左右のカランがほとんど一周して浴槽を囲んでいる。

風呂は内湯が男女別に各2ヶ所、露天風呂が各1ヶ所、他にサウナがある。
HPで見る限りでは、貸切風呂は無いようだ。

二つの内湯は、部屋数が100に近い旅館に相応しい大型なものだ。

温泉は比較的豊富な様で、さらりとした単純飲泉を掛け流し・循環併用で流している。

日帰りは積極的に受け入れており、12時30分~23時迄受け付けている(土日祝日は12時30分~16時)。料金は大人600円。

日本海に面した海食崖で、険しい岩壁が1kmほど続き、最も高い場所で約25mの垂直の崖がある。東尋坊を構成する岩は安山岩の柱状節理で、これほどの規模を持つものは世界に3ヶ所だけと言われ、地質上極めて貴重で国の天然記念物および名勝に指定されている。