中禅寺温泉日光レークサイドホテルは全100室がベッドルームで、日光金谷ホテルとともに日本有数の歴史を誇るリゾートホテル。夕食はフレンチだが、宿泊料金は意外とリーズナブルだ。温泉は12km離れた湯元温泉から引いている硫黄泉をかけ流しにしている。
館内から吹き抜けの渡り廊下を進んだ先に男女別の内湯棟と平成16年(2004年)に増設された貸切風呂棟がある。
カラマツをふんだんに使った浴室は武骨で、硫化水素臭の白濁した硫黄泉とよくマッチしている。
12km離れた湯元温泉からパイプで送られてくる80度の硫黄泉は途中で温度が下がって、風呂に落されるときは適温になっている。
イロハ坂は、日光市から群馬県沼田市に至る国道120号の日光市馬返から、同市中禅寺湖畔間の部分を言い、標高差500mを一気に駆け上がるのでヘアピンカーブが連続する。
かっては秋の紅葉の時期の大渋滞で知られていたが、上り専用・下り専用に分けられ、それぞれが2車線あるので、現在は人気のドライブコースになっている。
そのイロハ坂を通過してすぐ、大きな赤い鳥居をくぐった先に中禅寺温泉の旅館が点在する。
美しい湖畔には、宿泊施設・レストラン・土産物屋・遊覧船の発着場等が軒を連ねるが、しっとりした温泉街の風情は無い。
中禅寺温泉旅館組合のHPによれば、加盟旅館は5軒になっているが、中禅寺金谷ホテル・日光レークサイドホテルのように加盟していない旅館もあるので、総数はもう少し多い。
数は少ないが、ホテル・旅館のタイプは様々で、純和風、西欧のリゾートホテル風などバラエティに富む。
源泉は12km離れた日光湯元温泉の硫黄泉を引き湯していて、ほとんどの宿が掛け流しにしている。
施設名 : 日光レークサイドホテル (宿泊:2014年7月30日)
日光市は栃木県の北西部に位置し、北は福島県、西は群馬県に接していて、県土の4分の1という広大な面積を占めている。
県庁所在地の宇都宮市から西へ約30km、日光国立公園の中心として国内外から多くの観光客を集めている。
市域には、1999年12月に世界遺産に登録された東照宮をはじめとする「日光の社寺」、標高1,269mにある中禅寺湖、そこに影を落とす2,484mの男体山、日本三名瀑の一つである華厳の滝をはじめとする日光47滝など、数多くの観光スポットを有している。
冬には氷点下20度を超え、春から夏にかけてはさまざまな高山植物が可憐な花を咲かせる戦場ヶ原や霧降高原、中禅寺湖・湯ノ湖をはじめとすする大小さまざまな湖沼が点在する。
湯ノ湖湖畔には、硫黄泉が自噴する名湯・日光湯元温泉や、この源泉を引き湯する中禅寺温泉等がある。
カラマツ林の中にあって、白亜の建物が美しい。
日帰り入浴を受け付けており、受付時間は午後12時30分〜午後6時。
料金はタオル付きで大人1000円。
但し、ハイシーズンや週末など、宿泊客が多い場合は受け付けないので、ピーク時は事前に電話で照会した方が良い。
水面標高が1269mで日本一の高所にある湖(人工湖を除く)中禅寺湖、背後は男体山(標高2486m)。中禅寺温泉は、写真正面の山麓に旅館が点在する。
東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路さらに国道120号線に乗り換えて、秋は紅葉渋滞を引き起こす「いろは坂」を登りきった左手の林の中に、部屋数100室の日光レークサイドホテルがある。
正面に中禅寺湖、背後に華厳の滝が控える絶好のロケーションだ。
日本の温泉地にはホテルの名がつく宿が多いが、実は全室和室だったり、洋室の数がごく僅かの宿が多い。
これに対し、日光レークサイドホテルは、ツイン98室、スイート2室で、全室がベッドルームのリゾートホテルだ。
日本のリゾートホテルの歴史は、明治6年(1878年)日光金谷ホテルに始まる。
ここも明治27年(1894年)創業で、箱根冨士屋ホテル(1878年)や軽井沢万平ホテル(1894年)と並ぶ歴史あるホテルだ。
戦後、進駐軍に接収されるという苦難を経て、現在は東武グループの傘下に入っている。
日光に2つのホテルが開業したのは、当時、日光が外国人のための避暑地として名を馳せていたことによる。
その名残は、中禅寺湖湖畔に保存されたイタリア大使館別荘記念公園に窺える。
歴史あるホテルだが、宿泊料金は以外に低く、平日2人1室(2食付き)で10,000円程度で宿泊出来るプランもある。
館内での夕食はフレンチレストランで取り、カフェラウンジもある。ここのチーズケーキは評判で、事前予約しておけば持ち帰りも出来る。
中禅寺温泉は12km離れた湯元温泉からの引き湯だが、ここが温泉棟を建設し、温泉入浴が可能になったのは平成14年(2002年)からのことだ。
内湯が本館内に無く、吹き抜けの回廊の先の別棟にあるのはそのためだろう。
4mX8m位の大きな内湯から中禅寺湖が見える。白濁・硫化水素臭、ぬるすべ感のある硫黄泉がかけ流しだ。
当初は透明だが時間の経過とともに白濁してくる。
住 所 | 栃木県日光市中宮祠2482 |
電 話 | 0288-55-0321 |
交通機関 | 東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路(有料)清滝ICから国道120号線。清滝ICから国道120号を中禅寺方面へ約10km JR日光線日光駅または東武鉄道東武日光駅から東武バス中禅寺温泉または湯元温泉行きで45分 |
宿 泊 | 100室(ツイン98 スイート2) 平日2人1室1人 10,000円前後〜(最新・詳細情報はHP参照) |
泉 質 | 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) (泉温78.5℃、Ph6.4) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 午後12時30分〜午後6時(ピーク時は入浴不可有り) |
入浴料金 | 大人 1000円 小人500円 (フェイスタオル付き) |
入浴施設 | 内湯:男女各1 貸切風呂2(予約・有料) |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 日光東照宮及び周辺の寺社、中禅寺湖(観光船あり)、立木観音、霧降高原、戦場ヶ原、華厳の滝、霧降の滝、竜頭の滝、湯滝、光徳牧場、湯の湖、赤沼 |
お土産・食事 | 中禅寺湖畔に食事処・土産物屋多数 ランチ付き入浴 2000円、2800円 3300円(入浴料金込み) |
近くの温泉 | 日光温泉、光徳温泉、日光湯元温泉、霧降高原温泉、鬼怒川温泉、川俣温泉、川治温泉、塩原温泉郷、那須温泉郷 |
日光市HP 日光観光協会HP 中禅寺温泉HP 日光レイクサイドH |
http://www.city.nikko.lg.jp/ |
日光東照宮参拝、あいにく最大の名所・陽明門は修復中で見れなかった。
庭園の緑が鮮やかなラウンジは軽やかな雰囲気。
カラマツを使った武骨な湯屋は男女計で250u。太い柱・梁が巡らされた天井。
硫黄のために黒くなったステンレスのカラン。
ポーラのシャンプー類。