那須八湯の一つ、温泉マニアには有名な北温泉(北温泉旅館)の数多い風呂の一つ、天狗の湯。

那須連山の主峰であり、栃木県唯一の活火山である那須岳(茶臼岳1915m))の南麓にかけて、多数の火山性温泉が湧出しており、これらを総称して那須温泉郷と言う。

那須温泉郷の歴史は古く、発祥となった那須(湯本)温泉の鹿の湯は、奈良時代の天平10年(738)に著された正倉院文書『駿河国正税帳』に登場し、小野朝臣が従者を伴って、湯治のため那須温泉に向かうという記述があるそうだ。

学術資料があるだけに、すでにこの時代に奈良の都にまで那須温泉が知られたことが明らかで、いまこの地に住む管理者にとっては一際感慨深い。

明治以前に板室、三斗小屋、大丸、北、弁天、高雄と次々に温泉が発見され、これを那須七湯といい、その後温泉が増えて12湯とも呼ばれた時代もあったが、離れた地にある板室温泉や廃湯となった温泉を除いて、現在は那須八湯と呼ばれている。

即ち、那須温泉(鹿の湯)、三斗小屋温泉、大丸温泉、北温泉、弁天温泉、高雄温泉、八幡温泉、新那須温泉である。

部 屋 4.5 風 呂 4.7
夕 食 4.5 朝 食 4.3 
接客・サービス 4.7 清潔感 4.5
那須温泉郷 那須高原温泉 自在荘 (栃木県)

那須町は栃木県の最北端にあって福島県と接し、町域の一部は日光国立公園に指定されている。

都心から約180km、東京・仙台間のほぼ中央に位置し、北西には那須連山の主峰、今も煙を噴き出している那須岳(茶臼岳1915m)が聳えている。

その南斜面には、鬼怒川・塩原と並ぶ栃木県三大温泉の一つ、那須温泉郷が湯煙を上げている。
周辺の那須高原には、別荘地、テーマパーク、酪農品販売店や洒落たレストランが展開し、さらに近年オープンしたアウトレットも加わり、日帰りを除く宿泊客だけでも年間約500万人に達している。

標高が200mほどの東部地域まで、その標高差は1、700mもあるので、町域は起伏の多い複雑な地形をしている。
傾斜地を利用した酪農が盛んで、中央・東部地区は水田が広がっている。
また皇室の那須御用邸があることでも知られている。

夜食の干瓢巻きに感動。
6歳まで過ごした栃木県は干ぴょうの産地で、これの味噌汁が大好きだ。
関西には干ぴょう巻きの文化が無く、スーパー・コンビニで全く見かけず、回転すしでも出てこない(普通の鮨屋は行かないので不明)。食パンの8枚切りが無いのと合わせて食に関する2大カルチャーショックだ。


閑話休題
13,000円でもコスパの良い宿と思ったので、11,000円で宿泊するとさらに満足度が高くなるだろう。


スイカとマンゴー、宿泊料金からすると感動のデザート。

山菜ソバ、美味だった。

これも後出しの一品

一味違う洒落た茶碗蒸し

ふだんなら畜産が盛んな地元の那須牛が供されるが、福島第一原発損壊による風評被害もあって、この日は大分県の牛肉が供された。

所在地 : 那須郡那須町湯本

夕食は部屋食、朝食は食事処で取る。

高級食材こそ少ないが季節感たっぷり、美しい食器に盛られた品々は見た目も華やかな懐石料理だ。

宿泊料金からすると、満足感が非常に高い夕食と言えよう。

湯上がり処

内湯は2ヶ所ともタイル張りのオーソドックスな風呂で循環殺菌している。。

四角形の石造りの風呂が2つ、重厚な雰囲気が漂い、一級品の露天風呂だ。

床も風呂も石板造りの格調あるかけ流し露天風呂。右側にもう一つ、小さな檜の露天風呂がある。


大きな地図で見る

那須温泉は温泉街から離れた大丸温泉に2回宿泊しただけなので、一度、那須温泉郷の中心部に泊まろうと思い立ち、高級旅館と大型旅館・ホテルを除外し、例によって口コミを参考に絞ったところ浮上したのが「自在荘(じざいそう)」だった。

自在荘は、東北自動車道那須I.Cから県道17号線( 那須街道)を北へ約10km(15分) 、右折すれば那須御用邸に到る一軒茶屋交差点を通り過ぎて間もなく、案内板に従って右折してすぐに到着する。

観光案内MAPによれば、自在荘のすぐ近くに、先述の「新那須温泉」の名称が表示されており、自在荘の本来の温泉名称は、上述の推察通り新那須温泉(大丸温泉からの引き湯)のようだ。


館内・客室は決して新しくないが、手入れが丹念に行われていて心地良く、清掃も行き届き清潔感も問題無しだ。

客室数はすべて和室で15室(露天風呂付きBT3、BT12 Tはすべ洗浄付き)、料金は平日2人1室で11,000円〜13,000円で週末加算は2000円と、部屋が8畳と言うこともあって手頃な設定だ(露天風呂付きは別料金・・・最新・詳細情報は自在荘HP参照のこと)。

接客は押しつけがましさが無く、何気ない気配りで宿泊客を心地よく持て成す。

那須温泉郷を代表する那須(湯本)温泉の源泉で、日本屈指の共同浴場である鹿の湯

住 所 那須郡那須町大字湯本206−98
電 話 0287−76−3020
交通機関 東北自動車道那須ICから県道17号線で約10km15分。
東北本線黒磯駅または東北新幹線那須塩原駅下車バス。
黒磯駅もしくは那須塩原駅まで送迎(事前に予約)。
施 設(立ち寄り) 湯上がり処、売店  駐車場(30台)
宿 泊 15室 11,000円〜(2012年4月現在) 最新・詳細情報は旅館のHPを参照下さい。
泉 質 単純温泉 泉温68度 pH6.4 無色透明無味、わずかに硫化水素臭
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 14時〜20時(予約不要)・・・ガイドブックより転載、現地で確認していない。
定休日 不定休
入浴料金 大人700円
入浴施設 内湯:男女各1  露天風呂:男女各1 貸切風呂1(日帰りで利用できるか確認していない)。
宿泊の場合は深夜0時で男女交代。
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤ
観光スポット 那須ロープウェイで山頂駅徒歩40分で茶臼岳山頂へ、
殺生石、那須温泉神社、沼原湿原、多数の美術館・博物館・テーマ館、サファリパーク、那須ガーデンアウトレット
お土産・食事 那須高原・那須温泉一帯に多数の店あり。
近くの温泉 那須温泉郷(那須湯本・丸・北等)、板室温泉那須黒磯温泉塩原温泉郷、鬼怒川温泉、川治温泉馬頭温泉喜連川温泉
那須町HP
那須観光協会HP
旅館組合HP
自在荘HP
http://www.town.nasu.lg.jp/
http://www.nasukogen.org/
http://www.nasuonsen.com/
http://www.jizaiso.co.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

那須ステンドグラス美術館に隣接する那須高原セント・ミッシェル協会

那須ガーデンアウトレットでは、孫6人の衣服をまとめ買い。

パン香房ベル・フレールでお土産のパンを購入。
 

那須ステンドグラス美術館

じゃらん 口コミ 総合4.6 (2012.4.6現在)

入母屋造りの玄関が和の雰囲気を造っている。

303号室水芭蕉、8畳+広縁+WT、料金は平日2人1室1人13,000円。

着心地No1の浴衣。

大丸温泉から引かれた単純泉が掛け流しの露天風呂。

温泉名 : 那須温泉郷 那須高原温泉

朝食も充実、豆腐が美味しかった。食後のコーヒーも嬉しい。

風鈴(8月宿泊)が垂らされた前菜は季節感たっぷり。

温泉である白土川の渓流を堰き止めて造った大丸温泉旅館の露天風呂。

一部

那須温泉郷の大丸(おおまる)温泉を引き湯した那須高原温泉 自在荘は、その館名の前に付せられた「こころのおやど」に相応しく、客をさりげない気配りで迎えてくれる温泉宿だ。

かけ流しのきりっとした露天風呂と季節感を取り入れた華やかな夕食も料金からすれば期待以上、コストパフォーマンスが高い宿との口コミ評判もうなづける。

夕食は準一気出しだが、鮮度は損ねていなかった。

風 呂

上記の那須八湯には「那須高原温泉」の名が出てこないが、この点を以下の通り推察したが、正解かどうかは定かではない。

右の写真は那須八湯の一つ、大丸温泉の大丸温泉旅館の露天風呂である。
この風呂は、那須岳に発し当館脇を流れる温泉の白土川を堰きとめて造った5つの風呂の内、最下流にある混浴露天風呂だ。

この大丸温泉の下流部分は地蔵源泉と呼ばれ、これを引き湯した温泉旅館群は新那須温泉に分類される。
しかし、新興温泉地をイメージさせるこの呼称を好まない旅館は、那須温泉、大丸温泉、あるいは那須高原温泉と称しているように思える。


因みに、この八分類は那須温泉旅館協同組合の分類で、那須観光協会は、那須八湯でなく「那須七湯」とし、新那須温泉の呼称は使わず、また那須温泉(鹿の湯)と定義して、厳密には鹿の湯源泉を使った温泉宿のみが那須温泉としている。

施設名 : こころのおやど 自在荘 (宿泊日:2011.8.30)

風呂は、宿泊の場合、深夜で男女が交代する内湯+露天風呂の組み合わせが2ヶ所、それに予約制(無料)の貸切風呂が1ヶ所とサウナがある。

内湯は循環ろ過、露天風呂はかけ流しで、この旨が宿のHPに記載している姿勢が好ましい。

日帰り入浴は可能で、14時〜20時まで、大人700円。

温泉は既述の通り、大丸温泉下流の地蔵温泉で那須御用邸に引き湯されているものと同じだ。

泉質はさっぱりした単純温泉、源泉温泉が68℃あるので、かなり離れた引き湯でもかけ流しの露天風呂の場合は加温していないようだ。

料 理

今までで一番着心地よかった浴衣。
洗い晒しで糊がかけられていなくしっとりとしていた。


着心地の良さを仲居さんに伝えたると、「皆さん、そうおっしゃいます」の返事が返って来た。

宿泊者は予約制無料の貸切風呂。

朝 食

夕 食

これでも酔っぱらう下戸。

鹿の湯近くにあり、九尾の狐伝説の殺生石は硫化水素ガスの臭いが漂う