小渋温泉 赤石荘 (長野県)

標高750m、大鹿村鹿塩周辺、典型的な山村だ。

部屋数は意外と多い17室。宿泊料金は2食付きで8,000円程度。赤石岳の登山口にあり、岳人の利用が多いだろう。こんな山の湯だが、小渋温泉の歴史は南北朝時代に遡るそうだ。周辺には国指定重要文化財の福徳寺や大河原城址等の史跡がある。、日本アルプスの父、ウオルター ウエストンもこの温泉で入浴している。

住 所 長野県下伊那郡大鹿村大河原1972
電 話 0265−39−2528
交通機関 ・中央自動車道 松川IC → 県道59号 (通称小渋線) → ダム沿いの曲がりくねった道 →(17km40分)→ 大鹿村 R152に合流→右折してR152を南下3km→県道253号(隘路)に乗り換えて3km
・JR飯田線いなおおしま駅下車 → 丸茂タクシー(松川0265-36-3333)駅前待機 →(20km40分)→ 赤石荘(約7000円位?)
宿 泊 17室 8,000円(税別)
泉 質 ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
適応症 不記載(理由は温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照
日帰り入浴時間 日帰り入浴は4月1日〜11月30日までの期間限定。
11時30分〜19時(受付は18時迄)
(当日営業しているか要確認)
定休日 毎週木曜日
入浴料金 大人(中学生以上)500円 小学生300円
入浴施設 内湯男女各1(日帰りは不可)、露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープロッカーあったが鍵が付いて無かった。
観光スポット 大鹿歌舞伎夕立神パノラマ公園、大池公園、南アルプス登山、中央構造線博物館高遠城
お土産・食事 近隣に無し。
近くの温泉 鹿塩温泉、小渋湖温泉、信州松川温泉高遠温泉
大鹿村HP
観光協会HP
赤石荘HP
http://www.vill.ooshika.nagano.jp/
http://ooshika-kanko.com/index.html
http://www.akaishisou.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。

3000級の山々が連なる南アルプスの西麓、赤石岳(3121m)を源とする小渋川の断崖上、標高930mの高所に位置する小渋温泉の一軒宿が赤石荘。
宿が「天空の湯殿」と称する露天風呂から見るアルプスの山並みなど、壮大な眺望に感動する。

所在地 : 下伊那郡大鹿村大河原

下伊那郡は、松川町、高森町、阿智村、天龍村、大鹿村など3町10村から成り、構成町村数は全国最多の郡である。
大鹿村は人口1000人余り、伊那郡の北東部に位置し、東で静岡市に接している。村の東側には、日本第二位の高峰・北岳(3193m)をはじめとする南アルプスの3000m級の山々が聳え立ち、西は伊那山脈に隔てられた農耕地の少ない典型的な山村で、「日本で最も美しい村」連合」に加盟している。

江戸時代から続く、大鹿歌舞伎は300余年前から、大鹿村の各集落の神社の前宮として舞台で演じられ、江戸〜明治時代の上演禁止時代をかいくぐって今日まで伝承されてきた。

村を南北に貫く国道152号は、静岡県浜松市と長野県の諏訪を繋ぐ総延長220km余の山岳道路で、江戸時代に秋葉神社へ詣でる旅人が通行したかっての秋葉街道とその先の杖突街道がその前身だ。現在の国道は分杭峠や地蔵峠が冬期閉鎖、静岡県境の青崩峠(飯田市)は迂回が必要、大型車が通行不可能な部分があり、全国にある「酷道」の代表格だ。

大鹿村には、標高750mを越える山間に2ヵ所の温泉がある。旅館2軒の鹿塩温泉と1軒宿の小渋温泉だ。

赤石荘は標高930m、HPでは「天空の湯殿」と謳っているが言い得て妙、素晴らしい眺望だ。

日帰り入浴は、4月1日〜11月30日までの期間限定で、毎週木曜日が定休日、営業時間は午前11時30分〜午後7時(受付は午後6時)、料金は大人500円。風呂は内湯と露天風呂があるが、日帰り入浴は内湯を開放していない。

ただでさえ「酷道」の評判が高い国道253号からさらに奥に入った周辺は、まさに秘湯の雰囲気だ。

露天風呂から、眼下には小渋川、その前方に小渋湖、遥か向こうに中央アルプスの山並みが連なる。木造の分厚い浴槽縁も雰囲気を高めている。

泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素冷鉱泉を加温・循環。p泉質のためか、それともH8.6のためか、しっとり感がある。無色透明で僅かな塩味。

温泉・施設名 : 小渋(こしぶ)温泉 赤石(あかいし) (入浴日:2015.7.2)

ロッカーはあるが、鍵が付いていない。これは改善して欲しい。

ロビーから少し離れた場所にある露天風呂。内湯もあるが、日帰り入浴では利用できないようだ。

循環使いだが、浴槽の一部を切り取った捨湯口から温泉が大量に流れ出る様を見るのは心地よい。

シャンプー類は置かれている。

大鹿村には、二つの温泉がある。
一つは、標高750にありながら海水並みの塩分を含有する強食塩泉が湧出する鹿塩(かしお)温泉。
もう一つは南アルプスの赤石岳(3121m)から流れ下る小渋川を見下ろす標高930mの高所にある小渋温泉である。

中央道松川ICから県道59号(小渋線)に乗り、南アルプスに向かって東行17kmほどで交差する国道152号(秋葉街道)を
左折すれば鹿塩温泉へ、右折すれば小渋温泉に至る。

かっては武田信玄の軍事道路であったその国道152号を3kmほど南下し、二またに分かれた県道253号を数キロ走った先に小渋温泉が現れる。

最後の県道はかなりの隘路、到着した一軒宿の赤石荘は、アカマツ林に囲まれた断崖の上にあって、ロッジ風の宿だ。


かっては、赤石岳の登山道に湧出する源泉近くに湯小屋があって登山客が入浴していたが、現在は7km下流の赤石荘まで引き湯されている