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所在地 : 下高井郡山ノ内町 
住 所 長野県下高井郡志賀高原熊の湯温泉
電 話 0269−34−2311
交通機関 上信越自動車道信州中野ICから約30km
JR長野駅から長野電鉄バス急行志賀高原線で約1時間
施 設(日帰り) 喫茶(軽食はカレーのみ)、売店、ロビー、駐車場(200台)
宿 泊 90室 宿泊料金はHPに記載されていないので不明、直接電話で照会ください。
泉 質 硫黄泉(含硫黄 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉) 
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 12時〜16時 (予約不要)  
定休日 年中無休
入浴料金 大人1、000円 小人600円
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープロッカー、ドライヤー
観光スポット スキー、周辺トレッキング・ハイキング、東館山高山植物園長野オリンピック・パラリンピック記念館 竜王ロープウエイ
お土産・食事 周辺に多数
近くの温泉 ほたる・発哺(ほっぽ)・丸池・幕岩・石の湯・木戸池・よませ温泉
湯田中・渋温泉郷、高山温泉郷万座温泉秋山郷の温泉
山ノ内町HP
観光連盟HP
志賀高原HP
熊の湯HHP
http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/
http://www.info-yamanouchi.net/
http://www.shigakogen.gr.jp/
http://www.kumanoyu.co.jp/hotel/
雑記帳 乳濁した緑・青の温泉は珍しくないが透明な緑・青はレアだ。
次は透明な青の温泉に入浴したい。
幾つかリストアップしているが、遠隔地のためになかなか難しい状況だ。
温泉名 : 熊の湯温泉 
施設名 : 熊の湯ホテル (入浴日:2006・11.6) 
熊の湯温泉・熊の湯ホテル (長野県)
これまで何回も通過した志賀高原だが、今回、旅程にしっかり組み入れて、全国的にも稀な透明な緑色の温泉に入浴した。
山ノ内町は長野県の北東部に位置し、上信越高原国立公園の中心にある。
西は高社山(1,351m)を境に中野市に接し、北は木島平村及び栄村に接し、南に笠ケ岳(2,076m)を境として上高井郡高山村に接し、東は志賀高原をはさんで群馬県と県境をなしている。
町域の93%が山林原野であり、その内、志賀高原が7割余りを占めている。

志賀高原は志賀山・笠が岳など標高2000m級の山岳に囲まれ、標高1300m〜1600に広がる高原で、長野オリンピックの際にはアルペン競技が開催されるなど、日本を代表するウインターリゾート地である。
また、池や湿原も数多く点在し、高山植物を愛でながらの23のトレッキングコースを持つ高原リゾートでもある。。

さらに長野県を代表する温泉地の一つ湯田中・渋温泉郷を持ち、まさに観光で生きる町である。
志賀高原・北志賀高原には、あまり知られていないが主として大・中型のホテルが持つ温泉が幾つか点在している。
熊の湯・ほたる・発哺(ほっぽ)・丸池・幕岩・石の湯・木戸池・よませ温泉などがそれである。

熊の湯温泉は、群馬県側からだと、志賀草津道路(国道292号線・・・冬季閉鎖))で日本の国道の最高地点である渋峠(2172m)を超え、10kmほど進むと現れる志賀高原の最初の温泉である(須坂・中野市方面からだと最奥)。
ここは志賀高原では最も高い所にある温泉だ。
松代藩の御用掛だった佐久間象山(幕末期の兵学者・思想家)が、森林管理のためこの地に立ち入った際に発見したのが始まりだと伝えられている。

因みに、ここにもまた与謝野晶子が夫・鉄幹とともに訪れて、「熊の子の けがして足を 洗へるが 開祖といひて 伝はるいでゆ」というそのまんまの駄作を残している。
志賀高原らしいメルヘンチックな風景。
周囲にもホテルが立ち並ぶ熊の湯ホテル。
スキー好きに知られた熊の湯スキー場なので、ホテルも開けたゲレンデの麓の見晴らしがいい場所に建っているのかなと想像していたが、他のホテルが前に数軒ある奥まった所にあり、玄関先からは眺望が全く無かった。

ここは部屋数が90室ほどある大型ホテルなので、宿泊するとかえって風呂にゆったり浸かれないと思い、当初から立ち寄りすることに決めていた。
やや古びた館内だがホテルスタイルでロビーは広々している。
営業していたコーヒーショップで唯一の食事メニューであるカレー(辛くてコクがあり美味)を食べてから、フロントからかなり奥の浴室に向かった。

その浴室はホテルのイメージとは全く違い、すべて木造。
吹き抜けの高い天井の梁はもちろん、壁も床も湯船もすべて木造だ。
湯気や温泉成分に晒されて黒く変色していて、とてもいい雰囲気を出している。

浴室内は相前後して入った30代の男性と2人。彼は浸かることなく懸命に風呂を撮影している。これは有り難い、仲間だ。私も内湯・露天風呂に向かってシャッターを押し続けた。
撮影が終わってから、ゆっくりと入浴、そして観察。

湯船は檜、そこにガイドブックや温泉特集で何回も目にした緑色の湯で満たされていた。
やや黒味を帯びた緑の湯は、透明で湯船の底の木目がよく見える。他の写真では不透明な緑も見かけたが、これは光線の具合だろうか、それとも経時変化で透明から不透明になっていくのだろうか。
内湯はやや熱めだが許容範囲、よく見ると白い湯の華が舞っている。「10時から12時30分頃は清掃中で入浴できません」という貼り紙を見かけたが、それが終わったばかりのせいか、湯の華は底に沈殿していなかった。

緑色で思い出すのは岩手県国見温泉石塚旅館の湯だ。
しかし、こちらの湯より湯の華の量が多くまるでゲル状で不透明、色調がずっと明るいうぐいす色だった。
泉質は硫黄泉(含硫黄 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉)で、肌にまろやか、口に含むと酸味を感じた。
横に細い渓流が流れる露天風呂。湯の色は内湯と大差は無かった。
国見温泉石塚旅館の明るい緑。こちらは底がぬるぬるするほど湯の華が沈殿していた。
温泉は敷地内に湧く豊富な温泉(63度 72リットル/分)に、加水して駆け流ししている。