施設名 : 筌の口共同浴場 (入浴日:2007.4.10)
所在地 : 玖珠郡九重町
温泉名 : 筌の口(うけのくち)温泉 
九重町は大分県の南西部にあり、「高原と温泉の町」を謳っている。
町の北部には東西に走る大分自動車道、東側には南北に縦断し九州を代表する山岳道路である「やまなみハイウエー」が通っている。

町の中央部を筑後川上流の玖珠川が東西に流れ、西側は標高350m〜1,000mの山林や田畑、東南には九州の尾根・標高800m〜1,700mに達する九重山群がなだらかな稜線を描いている。

町は観光資源に恵まれ、高原(飯田高原他)、峡谷(九酔峡他)、滝(日本の滝100選の振動の滝・竜門の滝他)、そして個性が異なる数多くの温泉が、あちらこちらに点在している。

福岡県在住の温泉サイト仲間のプー助さんから教えていただいた新しい観光スポット「九重夢大吊橋」も町域に有り、私たちが観光した日に、100万人目の観光客を向かえた。
町では20億円の建設資金を早めに償還する予定だ。
2006年10月30日にオープンした九重夢大吊橋を観光した。長さ390m、高さ173m、幅1.5mの日本一の人道大吊橋である。橋の上からは、九酔渓・振動の滝の雄大な景観を満喫できる
九重町の町域、やまなみハイウエーの西側に
竜門温泉・宝泉寺温泉郷・湯坪温泉郷・筋湯温泉郷・筌の口(うけのくち)温泉・長者原温泉郷・寒の地獄・壁湯温泉川底温泉の個性が異なる9つの温泉地が湯煙を上げている。
これらを纏めて「九重九湯」と呼ぶ。


筌の口温泉は、承応元年(1625年)、地元の村民によって発見されたもので、鳴子川沿いにある鄙びた温泉地だ。
ここは、版は古いがかなり詳しい温泉ガイドブックでも紹介されていなかったので、近年の秘湯・源泉重視の流れのなかで、次第に注目されてきているようだ。

加えて九重夢大吊橋が1kmほど先の九酔渓に完成したので、今後ますます知名度が高まってくるだろう。
宿はたった3軒の小さな温泉地だが、共同浴場が2つあり、手軽に入浴を楽しめるのが素晴らしい。
かって川端康成がここに滞在し、「波千鳥」の構想を練ったが、その旅館は近年閉館したようだ。
旅館新清館の隣にある共同浴場
2年前の第1回九州長期旅行の際、下調べの段階で筌の口温泉の旅館・新清館(後日掲載)の黄土色の温泉が満たされた大きな露天風呂に目を奪われた。
行程の中にここの立ち寄りを予定していたが、当日濃霧で移動が遅れ入浴を逃してしまった。
そんなわけで、今回はしっかりと筌の口温泉を予定に入れていた。
しかし、ここに2つの共同浴場があることを知ったのは、相互リンクさせて頂いてる九州在住のプースケさんからの情報だった。

到着してみると共同浴場は、新清館の真横にあり、駐車場はそこと共用だった。
天井が高く、上部は一面のガラス窓で光線がたっぷり注ぐ浴室はとても明るい。
風呂は20人が一度に入れる大きなもので、明るい黄土色の湯が輝いて美しい。
湯はやや熱めだが許容範囲、源泉温度が45.5℃とあったので加温加水無しで注いでいるのだろう。
手を沈めてみると10cmほどで見えなくなった。
200円でこの風呂を独占、ああ、贅沢だ!24時間入浴可能というのも凄い。
紅葉の名所・九州一の高さを誇る振動の滝・日本一の大吊り橋、いま人気の九酔渓からほど近い鄙びた温泉地の共同浴場。期待通り明るい黄土色の温泉はとても美しかった。
筌の口温泉 筌の口共同浴場 (大分県)
    
住 所 大分県玖珠郡九重町田野
電 話 0973−76−3150
交通機関 大分自動車道九重ICから約12km
JR久本本線豊後中村駅からバス20分、筌の口温泉下車徒歩5分(バスの便数少ない)
施設 駐車場(10台) 食事処・休憩室など無し
宿 泊 不可
泉 質 ナトリウム・マグネシウムー硫酸塩温泉 
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 24時間 但し毎週水曜日21時〜22時及び毎週土曜日5時30分〜8時は清掃
定休日 無休  
入浴料金 大人200円 小学生以下100円
入浴施設 内風呂女1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ無し
観光スポット 竜門の滝、飯田高原、九酔峡、耶馬溪、久住高原、九重夢大吊橋
お土産・食事 筌の口周辺は無し
近くの温泉 九重九湯(宝泉寺温泉郷・湯坪温泉郷・筋湯温泉郷・・長者原温泉郷・寒の地獄・壁湯温泉川底温泉)、黒川温泉、小田温泉、筋湯温泉、万願寺温泉、奥万願寺温泉、はげの湯温泉、岳の湯温泉、竜門温泉天ヶ瀬温泉湯布院温泉など多数
九重町HP
観光協会HP
http://www.town.kokonoe.oita.jp/
http://www.kokonoe-k.com/
雑記帳 筌の口の共同浴場としては、他に筌の口第二温泉振動の湯があるが、サイト仲間のプースケさんの推薦で、こちらに入浴した。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
管理人はおらず箱に入浴料金を入れる。
含有成分が付着した美しい風呂の縁と床。もともとの材料は木材なのだろうか。
湯口の温泉を口に含むと酸味と金気の味が広がった。