筌の口温泉新清館・共同浴場とは、直線距離で数百メートル離れており泉質も違うので、山里の湯を筌の口温泉に含めても良いか躊躇する。
しかし、九重町管区協会のHPでは、山里の湯を筌の口温泉に含めているのでこれに倣った。
大分自動車道九重ICから国道210号を横切って県道20号を九重夢大吊橋に向かって南下すること15km、阿蘇くじゅう国立公園内、標高800〜1200mの飯田(はんだ)高原の一角に山里の湯がある。
パンフレットに拠ると、九重夢大吊橋から僅か徒歩5分の距離にある。
ここの経営者一族は、もと九重連山のすがもり峠にあったすがもり小屋を経営していたが、1995年10月の硫黄山噴火により一時閉鎖、その後に取り壊した。
ネット情報では、食事が出来る近くの飯田高原淡水魚観光も経営しているようだ。
建物は簡素な木造平屋建てで、簡単な食事や喫茶が出来る。
風呂は男女別の内湯と有料の貸切風呂が1ヶ所ある。
別棟では素泊まりが可能で、夏期は3,500円、冬季は4,000円、朝食のみプラス800円で取れる。
九重”夢”温泉郷の一つ筌の口温泉は、標高1000m前後の飯田高原を貫く県道20号線沿いにある小さな温泉地。全国的に珍しい40℃を越える山里の湯の炭酸泉の肌にまとわりつく泡に感動する。
上:旅館新清館
下:筌の口共同浴場
九重連山の西麓に広がる飯田高原(はんだこうげん)は、標高800〜1,200m、阿蘇くじゅう国立公園内にある。
この一帯はやまなみハイウエイをはじめ、どのルートを走っても雄大な景観を見ながらの心弾むドライブが楽しめる。
この周辺の温泉は、以前、九重九湯と称していたが、現在は「九重”夢”温泉郷」と称している。
これは言うまでもなく、今や大分県のみならず九州全体の観光スポットとなった「九重”夢”大吊橋」をなぞったものだ。
この温泉郷には、「筋湯・宝泉寺・長者原・湯坪・龍門・壁湯・筌の口・寒の地獄・馬子草・九酔渓・川底・水分」の温泉が含まれる。
筌の口温泉は、鳴子川沿いにあり、江戸時代前期から地元の村民によって利用されていたが、享保13年(1728年)に湯小屋が開設された記録が残っている。
明治の中期には牧場や硫黄鉱山の操業が始ったりして、その頃に旅館が建てられた。
昭和27年には川端康成が滞在、その後、九重町を舞台とした「波千鳥」が執筆された。
現在は旅館2軒、民宿1軒 共同浴場2軒のみの小さな温泉地だ。
注入口の泡が凄い。ここで入浴するとあっという間に泡が皮膚に付く。
左側が注入口で温度がやや高め、泡付きが凄く、右側は温い。
住 所 | 大分県玖珠郡九重町田野1432−6 |
電 話 | 0973−79−2516 |
交通機関 | 大分自動車道九重ICから約15km JR久本本線豊後中村駅からバス25分、筌の口温泉下車 |
施設 | 食事喫茶処、休憩室、駐車場 |
宿 泊 | 素泊まり 夏期3,500円 冬期4,000円 |
泉 質 | 含む二酸化炭素ーナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩温泉(炭酸泉) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 9時〜21時(未確認) |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人500円 子供300円 家族風呂50分2000円 休憩(1人) 2時間1000円(入浴料金含む) |
入浴施設 | 内風呂女1 貸切風呂1 |
浴室備品 | シャンプー、石鹸、ロッカー |
観光スポット | 九重夢大吊橋、飯田高原、九酔峡、耶馬溪、久住高原、竜門の滝、 |
お土産・食事 | 飯田高原、九重夢大吊橋周辺に点在 |
近くの温泉 | 宝泉寺温泉・湯坪温泉・筋湯温泉・・長者原温泉郷・寒の地獄・壁湯温泉・川底温泉、黒川温泉、小田温泉、万願寺温泉、奥万願寺温泉、はげの湯温泉、岳の湯温泉、竜門温泉、天ヶ瀬温泉、湯布院温泉など多数 |
九重町HP 観光協会HP |
http://www.town.kokonoe.oita.jp/ http://www.kokonoe-k.com/ |
裏側の湯小屋
木造平屋の山里の湯
風呂に浸かってすぐに手がこんな状態になった。七里田温泉下ん湯並みの泡付きだ。泉質は、含む二酸化炭素ーナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩温泉(炭酸泉)。泉温は38℃〜40℃、加水加温無しで掛け流し。5年ほど前、泉温が下がってからこのような泡付きとなったと聞いた。
浸かると温泉が一気に流れ出る。温泉成分が付着して床も赤茶色に変色。
家族湯は50分2000円。写真はプースケさん撮影。
シャンプー、石鹸有り、シャワー無し
九重町は大分県の南西部にあり、「高原と温泉の町」を謳っている。
町の北部には東西に走る大分自動車道、東側には南北に縦断し九州を代表する山岳道路である「やまなみハイウエー」が通っている。
町の中央部を筑後川上流の玖珠川が東西に流れ、西側は標高350m〜1,000mの山林や田畑、東南には九州の尾根・標高800m〜1,700mに達する九重山群がなだらかな稜線を描いている。
町は観光資源に恵まれ、高原(飯田高原他)、峡谷(九酔峡他)、滝(日本の滝100選の振動の滝・竜門の滝他)、そして町域には個性が異なる数多くの温泉がある。
2006年10月開業以来、あっという間に大分県を代表する観光スポットになった長さ390m、日本一人道専用吊り橋の「九重夢大吊橋」も町域に在る。
温泉は左から右に流れる。
後日、プースケさんともここで休憩。このバナナミルク(400円)を2回飲んだ。
大きく炭酸泉・源泉かけ流しの表示。これによれば加水加温無しだ。
鍵付きロッカーもある脱衣所
施設名 : 山里の湯 (入浴日:2013.4.15)