野沢温泉 ふるさとの湯 (長野県)
全都道府県中、温泉地の数で北海道に次ぐ第2位の長野県。その長野県にあって、県下第一位の温泉は野沢温泉と断定しても異論は出ないだろう。ここには地元民が維持管理してきた13軒の共同浴場があるが、今般、地元で「14軒目の外湯」とPRしていて.露天風呂もある日帰り施設、ふるさとの湯で入浴して来た。 きっかけは、長野にお住まいのろらんさんのご紹介、それに宿泊した野沢グランドホテルから徒歩5〜6分の距離にあったからだ。

野沢温泉村は長野県の北部に位置し、南側は毛無山を境に木島平村に接し、西は千曲川を隔てて飯山市と境をなし、北と東側は栄村(秋山郷)と接し、標高差は300mから1、650m迄あり起伏の多い地形になっている。

村の50%が山林で上信越国立公園に指定され、その内、297ヘクタールがスキー場区域となっている。
一日の最大降雪量が82cmを記録したこともあり、全国屈指の豪雪地帯である.。

鎌倉時代中期の文永9年(1272年)には「湯山村」として登場しており、その頃から温泉が湧き出ていたことが分かる。
大正12年には、村にスキー場が造られ、温泉とスキーを中心とした村づくりが始まっている。
平成10年の長野オリンピックでは、会場の1つとして野沢温泉スキー場が選ばれて、世界的にその名が知られるようになった。

野沢温泉の最寄り駅は、2015年3月に金沢まで延伸された北陸新幹線 飯山駅となる。飯山駅からは、直通バス「野沢温泉ライナー」を利用、25分で野沢温泉に到着する。

最も大きな湯小屋の中尾の湯は、温泉街の入り口にある。

13ヶ所の共同浴場の筆頭・大湯は温泉街の中心にある。

ユニークな名前の「熊の手洗湯」。ここには共同の洗い場が付いている。

所在地 : 下高井郡野沢温泉村
住 所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8734番地
電 話 0269−35−3700
交通機関 上信越自動車道豊田飯田ICから国道117号線等で約20km
北陸新幹線 飯飯山駅から、直通バス「野沢温泉ライナー」で25分

施 設 付近に駐車場スペースが無いので村営駐車場を利用。
宿 泊 不可
泉 質 単純硫黄泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前10時〜午後8時(入館は午後7時30分迄に)
定休日 毎週木曜日(祝祭日の場合は翌日休館)
入浴料金 大人500円 子供300円(3歳〜小学生)
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー類無し、小型の貴重品入れあり。
観光スポット 近隣:おぼろ月夜の館[斑山文庫]上の平高原ハイキング、つつじ山公園、麻釜、千仏堂、日本スキー博物館
善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原
お土産・食事 土産:本場の野沢菜 温泉まんじゅう
食事は温泉街に多数 
近くの温泉 馬曲温泉、松之山温泉、秋山郷の温泉、赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、関温泉、燕温泉、渋湯田中温泉郷
野沢温泉村HP
村観光協会HP
旅館組合HP
ふるさとの湯紹介HP
http://www.vill.nozawaonsen.nagano.jp/
http://nozawakanko.jp/
http://nozawa.jp/
http://www.nozawakanko.jp/spa/furusato.php
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。

ぬる湯に入りながら撮った内湯。前方があつ湯。2本の混合泉が使用され、何れも単純硫黄泉だ。

野沢温泉村のHPでは「14番目の外湯」と称している「ふるさとの湯」は、旧健康温泉館のざわの跡地に、2011年にオープンした。

野沢温泉のシンボルである麻釜源泉のすぐ近くに整備された麻釜温泉公園の中にあって、オール木造、唐破風の堂々たる構えの湯小屋だ。

14番目の外湯と位置づけられているものの、従来の13軒の共同浴場と比較して大きく違う点が幾つもある。
(1)有人である。
(2)有料である(大人500円)
(3)シャワーブースもあり、シャンプー類も置いてある。
(4)露天風呂がある。


共同浴場はカランもシャンプーもなく、洗面用具を持参する地元住民と温泉マニア向けだが、ふるさとの湯は一般観光客や日帰りスキーやが手軽に入浴出来る日帰り温泉施設だ。

営業時間は午前10時〜午後8時(入場は午後7時30分迄)、定休日は毎週木曜日だ。
駐車場はないので、村営駐車場に止めて徒歩で向かう。

施設名 : ふるさとの湯 (入浴日:2016.8.10)

長野県の温泉地(1軒以上の温泉宿泊施設がある温泉)の数において、北海道に次いで全国で第二位であり、全県に渡って温泉地が点在している。

その中で信州を代表する温泉と言えば、長野県の最北端、標高1650mの毛無山の北麓に湯煙を上げる野沢温泉であることに異論は無いだろう。

野沢温泉は坂道の狭い路地に、多数の温泉宿(旅館組合HPには22軒掲載)・土産物屋が軒を連ね、さらに徒歩ですべて周れる13軒もの共同浴場が点在する情緒タップリの温泉街だ。

共同浴場は、江戸時代から続く「湯仲間」によって管理・運営され大切に守られてきた村の財産だ。これらの浴場はすべて宿泊客を中心とした観光客に開放されている。原則無料だが、日帰り入浴の場合は寸志を入れておきたい。
入浴時間は早朝5時(冬期は6時)からで、すべての共同浴場が源泉掛け流しである。

源泉数は30か所余り、そのほとんどが40度を超える高温泉だ。

温泉名 : 野沢温泉

溢れ出た温泉が浴室の床を濡らすいつどこで見ても、この風景はわくわくする。

9基のシャワーブース、シャンプー・ボディソープも置かれている。

石材で造られた長方形の浴槽は二つに仕切られ、手前の小さめの浴槽は43〜45℃のあつ湯、奥の浴槽は41〜42℃のぬる湯で、こちらの方は高温が苦手の人でも入れる。

野沢温泉のシンボル、麻釜源泉の近く、堂々とした唐破風の玄関を持つふるさとの湯。

野沢温泉のシンボル、麻釜(おがま)源泉。町民のみが立ち入りを許され、野菜などを湯がく風景が見られる。

宿泊した野沢グランドホテルから見た野沢温泉。スキー場も見える。

硫黄泉のためだろう、若干青みがかって白濁している露天風呂残念ながら眺望はない。