脱衣所代わりの籠
施設名 : 黄金崎不老ふ死温泉 (入浴日:2007.5.11)
所在地 : 西津軽郡深浦町
温泉名 :  黄金崎(こがねざき)不老ふ死温泉
 黄金崎不老ふ死温泉 (青森県)    
住 所 青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
電 話 0173−74−3500
交通機関 秋田自動車道能代南ICから約62km
JR五能線艫作駅から徒歩15分
施設(日帰り用) 食事処、休憩所、売店、駐車場200台(本館+新館) 
宿 泊 新館に70室 2人1室の場合 11,700円から19,050円(2007年10月現在)
季節・曜日・1室人数などによって料金設定が異なるので、予約前に下記HPを参照ください。
泉 質 含鉄ーナトリウム・マグネシウムー塩化物強塩泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 外来入浴は8時〜16時 (予約不要)
宿泊者は4時〜24時 露天風呂は日没〜夜明けまでは不可、高波の場合も不可となる。
定休日 年中無休
入浴料金 大人 600円 
入浴施設 内風呂:男2 女2  露天風呂:男1 女2 混浴1(本館+新館の合計)
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー(内湯のみ)
観光スポット 白神山地、十二湖など.。詳しくは下記深浦町HPを参照下さい。
お土産・食事 両方とも館内で可能
近くの温泉 みちのく温泉・鍋石温泉
深浦町HP
不老ふ死温泉HP
http://www.town.fukaura.aomori.jp/
http://www.furofushi.com/
雑記帳 不老ふ死温泉の写真を、今までに何回目にしたことか。
前日宿泊した嶽温泉で、日本海側を周るべきか、東北自動車道沿道、前回入浴を逃した名湯・秘湯を複数立ち寄るべきか、さんざんに悩んだ。
最終的には、歳を考えると、この機会に不老ふ死温泉を逃せば、間違いなく一生入浴できなくなる、という思いが強まって、国道101号線のルートを取ることにした。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
深浦町は青森県の西南部に位置し、南は秋田県に接し、西は日本海に面している。また、東側には世界遺産に登録された白神山地が連なっている。

江戸時代には北前船の風待ち港として栄え、大阪や京都からの文化が持ち込まれていた。

町は3つの観光資源を持つ。
上記の白神山地、十二湖それに黄金崎不老ふ死温泉だ。

白神山地は、青森県と秋田県を跨ぐ総面積13万ヘクタールの山岳地帯で、世界最大級のブナの原生林が広がる。

十二湖は白神山地に隣接し、18世紀初頭の大地震で川がせき止められでできた湖沼群で、中でも「青池」が美しい。


十二湖、車で廻れる範囲を急ぎ観光、「青池」は見られなかった。
北東北の太平洋、日本海沿岸には大きな温泉地、世に知られた温泉が皆無に近い。
その例外が、ここ黄金崎不老ふ死温泉だ。

露天風呂特集などの図書には、同じ磯辺の白浜温泉・崎の湯と並んで必ず大きく紹介されている。

この日、前日宿泊した青森県、弘前に近い岩木山の南麓にある嶽温泉を発ち、国道101号線に乗って南下してきた。
本来は、白神山地を東西に貫く県道28号線を利用して、直接不老ふ死温泉に出たかったが、まだ冬季閉鎖が解除されておらず(5月11日)、一旦北上し鯵ヶ沢町から国道に乗った。

国道101号線は、よくテレビなどで、冬の日本海を旅する番組に登場する五能線と平行して走るが、太平洋側のリアス式海岸とは違い、風景はそれほど変化に富んでいない。
やはり、風雪舞う日本海を五能線の列車から見るのが一番絵になるのだろう。
名物の露天風呂は本館側にある。それにしても「不死」でなく「ふ死」なのはなぜなのだろうか考えてしまう。
北から国道101号線を南下すると右手に小さな瘤のように突き出た舮作(へなし)崎が現れてくる。

その先端、黄金岬に不老ふ死温泉があり、国道上の案内板に従って右折(能代市方面からだと左折)し、五能線の踏み切りを越えるとすぐに建物が見えてくる。

右手、海岸を見下ろす小高い所に新館、左手に本館があって、立ち寄り湯の場合は、本館のフロントで入浴料(600円)を支払う。
その際に、温泉名が書かれたテープを手首につけてもらう。
これを見せれば、本館の内風呂にも入浴することが出来る。

露天風呂の入浴時間は、これまで8時から20時までだったが、今年(2007年)4月1日から16時迄に短縮された。
これはおそらく、ここの最大の売り物の日没時の入浴が混雑していたので、宿泊者を厚遇するために変更したと思われる。
(温泉名と旅館名が同じ)
何はともあれ、名物の露天風呂に向かう。
ふだんは立ち寄り湯をしない家内だが、強く勧めて付き合わせる。
本館から坂道を少々下った磯の一段高い所に混浴風呂、その右手に女性専用(下記のHPを参照ください)がある。

囲いの中に入ると、これまでガイドブックなどで何度となく目にしたひょうたん型の風呂が目に飛び込んできた。
想像していた以上に大きく、黄土色の湯に満たされている。
泉質は含鉄ーナトリウム・マグネシウムー塩化物強塩泉、源泉温度は49℃、地下200mからの動力汲み上げで、湧出量は毎分400リットルである(以上は宿のHPから)。
ガイドブックでは加水掛け流しとあるが、湯は私にとって適温だった。

風呂に浸かってあらためて、周囲を見回す。
眼前の磯が白波を立て、その前方には遮るものがない茫洋たる日本海が広がる。
風呂を含めた風景の迫力は白浜温泉が優れるが、開放感の視点からはこちらが遥かに上回る。
日没の際の華麗さは容易に想像できる。


弘前市からこられた男性としばし話が弾む。(撮影・掲載ご了承済み)
囲い内、左側が混浴、右側が女性専用。
本館
●国道101号線沿いの風景
十二湖
道の駅ふかうら(深浦)
岡崎海岸付近
冬に乗車したい五能線
入浴後、更に国道101号線を南下、途中、十二湖を急いで観光。

能代市郊外から秋田自動車道に乗り、秋田市を通過。
秋田南ICで下りて、国道46号線で田沢湖(前回観光)を通り過ぎ、今夜の宿泊地である国見温泉石塚旅館に向かった。
お断り
新しく購入した防水デジカメで露天風呂を撮影しました。
ところが、モード設定の間違いか、それとも光線の関係でか、すべての写真が白茶化てしまい、黄土色の温泉・青い海と空が全く撮影出来ませんでした。
そのため、肝心の露天風呂の写真が1枚(調整してどうにかここまで修正)しか貼れませんでしたのでご了承下さい。

(少しでも風呂が浮くように、今回のみ黒をバックにしています。)
西の横綱である白浜温泉・崎の湯と東(北?)の横綱・不老ふ死温泉、念願かなってようやく日本を代表する荒磯露天風呂二つでの入浴を果たした。
本館内湯
記事アップ後、ガンジイさんから頂いた日没の不老ふ死温泉。ありがとうございます。この風景は、もう宿泊者しか見られない。
「黄金崎」は、この写真のように日本海が金色に染まることから由来するのだろうか。