風 呂

薬研温泉 古畑旅館 (青森県)

薬研温泉は環境省が指定した国民保養温泉地でマサカリ型の下北半島のほぼ中央にあり、日本三大霊場・恐山に最も近い温泉地。古畑旅館は、南部藩に湯守別当を命ぜられた創業400年の老舗旅館で、総ヒバ造りの内湯が素晴らしい。

下北半島は、青森県の北東部にある半島である。
半島全体が下北半島国定公園になっており、本州最北端の地である日本三大霊場の恐山、海中に巨岩がそそり立つ仏ヶ浦、大間崎(大間のマグロで有名)などの観光スポットがある。

半島が鉞(まさかり)の形に似ているので鉞半島とも呼ばれる。
鉞の刃に当たる部分には、恐山山地が広がり、平地はほとんど見られない。
下北半島の接合部には田名部低地が広がり、半島の中心都市であるむつ市がここにある。


むつ市は三方を海に面しており、北は津軽海峡を隔てて北海道を臨み、西に平舘海峡、南に陸奥湾を抱えている。
恐山山系の外輪山を形成する釜臥山を中心とし、東部は平野など比較的なだらかな地形が広がり、北部・西部は自然に溢れ、山地や台地が海岸近くまで迫る山岳地形となっている。

観光資源としては「恐山」「川内川渓流」などの他に「湯野川」「薬研」などの温泉、「陸奥湾のホタテ」「津軽海峡のイカ」などの海の食材が豊かだ。

マサカリ型をした下北半島のほぼ中央、恐山から北へ大畑方面に向かって10km走ると薬研温泉に到着する。

薬研温泉はブナやシラカバの原生林の中、ゆるやかな流れの清流で、新緑や紅葉の時期には見事な景観となる大畑川沿いに、旅館3軒だけが点在する小さな温泉地だ。

本州最北の温泉の一つだが、歴史は古く豊臣方の落武者によって発見されたそうだ。

因みに薬研とは、温泉が湧き出る川原の湯壺が薬草をすりつぶす道具である薬研に似ていることから名づけられた。

ここから3kmほど上流に進むと、河童伝説が伝わる奥薬研温泉があって、夫婦かっぱの湯などの日帰り温泉施設がある。

住 所 青森県むつ市大畑町薬研1番地
電 話 0175−34−2763
交通機関 青森自動車道青森東ICから県道123号・国道4・279号・県道4号で120km
JR大湊線下北駅から下北交通バス大畑駅行きで45分、大畑バス停下車、車15分
大畑から送迎有り)
施 設(日帰り) ロビー、駐車場(20台)
宿 泊 和室10室(内T付きは7室) 
料金は10、000円〜15,000円前後(2011年5月現在)だか各種条件によって変動するので下記HP参照のこと。
泉 質 単純温泉(源泉温度45.2℃ pH7.18))
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 現地では確認してこなかったが、ガイドブックでは9〜12時と19時〜21時(予約不要)とあった。もし日帰り入浴される場合は、宿に電話で確認ください。
定休日 不定休
入浴料金 大人500円 小学生300円 幼児200円
入浴施設 男女別内湯各1
浴室備品 シャンプー類、ドライヤー、ロッカーは未確認
観光スポット 恐山・下北半島の各観光スポット(下記観光協会等のHP参照)
お土産・食事 館内では昼食不可
近くの温泉 奥薬研温泉、下風呂温泉、恐山温泉、大間温泉、斗南温泉、湯野川温泉、桑畑温泉
むつ市HP
観光協会HP
下北観光HP

古畑旅館HP
http://www.city.mutsu.lg.jp/
http://www.mutsu-kanko.jp/
http://www.shimokita-kanko.com/
http://www.yagen.jp/furuhata/
雑記帳  下北半島随一の観光スポット「仏ヶ浦」を予定に入れていたが、下北半島は意外に大きく、前後の行程からとても無理だった。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

美しい浴室風景。桶もヒバ製か?このような重厚な桶と出会うと嬉しくなる。

風呂の温度は適温、底も木造だと優しい感触で心が和む。

内湯のみで露天風呂は無い。
源泉温度が45.2℃、pH7.18、無色透明でさらさらとした単純温泉が、加水・加温無しでかけ流しされている。


日帰り入浴の料金は大人500円、時間帯は現地で確認してこなかったが、ガイドブックでは9〜12時と19時〜21時(予約不要)とあった。

樹齢800年のヒバがデーンと置かれたフロント前。浴室をはじめ館内随所にヒバが用いられている。

温泉名由来の薬研も置いてある。

床の間もついた1階の105号室。10畳+T(シャワー無し)+広縁で1人 14,000円(税・サ別)。パンフレットに載っていたので一番良い部屋なのだろう。

国民保養温泉地の薬研温泉は、旅館3軒(ホテルニュー薬研・薬研荘・古畑旅館)だけの小さな温泉地だ。

下北半島宿泊候補地としては、ここと太平洋を臨み海の幸が期待できる下風呂温泉があった。

最終的に薬研温泉にしたのは、下北半島最大の観光スポット・恐山から最も近い温泉(恐山温泉は日帰りのみ)であること、そして何よりも数キロ奥にある奥薬研温泉の「かっぱの湯」「夫婦かっぱの湯」「隠れかっぱの湯」の3ヶ所の露天風呂に浸かりたかったからだ。

しかし、古畑旅館予約後、後者の2ヶ所が県の温泉に関わる条例に違反するとして閉鎖されていることが判明してがっかりした
(その後かっぱの湯は改修して再開済み)

古畑旅館は創業400年を超える老舗旅館で、寛文7年(1667年)に、南部藩主から湯守を命じられて以来、薬研温泉を守って来て現在の御主人は18代目に当たると言う。

食 事

夕食・朝食とも部屋食。夕食はデザートを除き、一度に膳に並んだ。山と川の食材が中心で、鴨や岩魚の他に季節(6月)がら朝夕とも山菜が多く出され、また大畑港で揚がったするめイカのお造りも供された。

部屋数10室(T付7室)、宿泊料金は1室2人宿泊で1人9,600円〜14,850円(2011年5月現在)だが、年度・時期・宿泊人数等によって変わるので、下記HPを参照ください。

薬研温泉の横を流れる大畑川

恐山は下北半島の中央部にあって、カルデラ湖の宇曽利湖を中心とした釜臥山など八峰の外輪山の総称で日本三大霊場の一つ。

施設名 : 古畑旅館 (宿泊日:2010.6.7)

所在地 : むつ市大畑町 

癒しと和らぎ、これぞ日本の風呂とも言うべき美しい内湯は、浴槽のみならず床も壁も天井もすべて地元の青森ヒバで造られている。

温泉名 : 薬研(やげん)温泉

朝 食