足湯、はじめ掛け湯だと思った。
露天風呂、ここは温めで最高だった。
石湯
せせらぎの湯。ここの湯は新鮮なせいか透明だった。
長寿の湯。床も木製の風情ある浴槽、やや熱めだった。
風呂は貸切風呂(1)を含めて9ヶ所あるが、男女の暖簾変えがあるので、多くの風呂に入浴できる。

風呂はすべて掛け流しで、中小サイズであるが、床も木造だったり、品格ある石風呂だったりして、何れも趣がありしっとりした入浴を楽しめる。

温泉は、やや灰色がかった含鉄・硫黄ーアルミニウムー硫酸塩・塩化物泉という濃厚なものだが、とても肌にしっとりしている。
PH1.45の強酸性なので、肌が弱い人は湯上り後にシャワーを浴びた方が良いかもしれない。仲居さんからは金属ものを身につけて風呂に入らないで下さい、と注意を受けた。

また、タカミヤグループが経営するホテルの風呂にも無料で入浴できるが、すぐ近くにある共同浴場の上湯や川原湯などにも入浴するとなると、とてもそこまでの余裕は無い。
風 呂
蔵王連峰を挟んで、宮城県側の東側山麓には遠刈田(とうがった)温泉・青根温泉・峩々(がが)温泉が点在している.。
一方、山形県側の西麓、標高900mの高湯爆裂火口の火口底に蔵王温泉が湯煙を上げている。
夏は山形市街より10度も涼しいので、避暑地としても利用できる。

江戸時代から源泉を持つ湯仲間による昔ながらの湯治を主体とした旅館経営が続いたが、1951年、蔵王が「全国観光地100選」の第1位に選ばれ、一躍その名が全国に知れ渡った。
これを機に、温泉名が「高湯温泉」から「蔵王温泉」に改められ、スキー場の新設などが一気に進んだ。

高温硫黄泉の湯量が豊富なこともあって、100軒を超える旅館・ホテルを有する大型温泉地だ。

施設名 : 深山荘高見屋  (宿泊日:2007.5.7)
所在地 : 山形市蔵王温泉
温泉名 : 蔵王温泉 
 蔵王温泉 深山荘高見屋 (山形県)    
住 所 山形県山形市蔵王温泉54
電 話 023−694−9333
交通機関 山形自動車道蔵王ICから約18km
JR山形新幹線山形駅から山交バス蔵王行きで40分蔵王温泉下車
施 設(日帰り用) ロビー、湯上り処、売店、駐車場(かなり離れた場所に有り見つけるのが難しい)
宿 泊 25室 : 和室17室(BT9 T8) 、露天風呂付5室
宿泊料金:16,000円前後〜40,000円程度まで。(2007年9月現在)
宿泊料金は宿泊人数・曜日・季節・年度などによって変わるので、高見屋のホームページを参照下さい。
泉 質 含鉄・硫黄ーアルミニウムー硫酸塩・塩化物泉(含硫化水素・強酸性明礬緑礬泉)
*入浴の際は金属(指輪など)を外すこと。
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 12時〜18時 (予約不要) 宿泊者は24時間可
定休日 無休
入浴料金 大人500円
入浴施設 内湯:男女交代制4、露天風呂:男女別各1 男女交代性1 貸切風呂1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット お釜(蔵王エコーライン・蔵王ハイライン)蔵王スカイケーブル・蔵王ロープウエィ・樹氷・鴫の谷地沼(水芭蕉)・三階の滝(日本の滝百選)&不動滝観瀑台・山寺(立石寺)
お土産・食事 温泉街で可
近くの温泉 遠刈田温泉・峩々温泉・青根温泉・かみのやま温泉・天童温泉・東根温泉
山形市観光協会HP
蔵王観光協会HP
高見屋HP
高見屋グループHP

http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/db/
http://www.zao-spa.or.jp/
http://www.zao.co.jp/takamiya/index.html
http://www.zao.co.jp/

雑記帳 上記の通り駐車場が離れていること、宿まで坂道・階段を上がること、館内にエレベーターが無いこと、などからして、足腰に支障がある方にはお薦めできない。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
戦国大名最上義光(もがみよしあき)が現在の山形県のほぼ全域を支配下に置き、城下町の建設が行われ、山形市街の原型を築いた。 市内には、彼の銅像や歴史館がある。

江戸時代に入ると、染料の原料である紅花の取引で大変栄え、今でも一部の地域で生産が行われていて、県花にも指定されている。

樹氷とスキーで全国に知られる蔵王は山形市市街の南にあり、標高1841mの熊野岳を主峰とする火山群で、 アスピーテ・コニーデ・トロイデ・コニトロイデとほとんどの火山地形がそろっている。
現在は休火山だが、1972年を最後に、分かっているだけで過去に47回も噴火している。
刈田岳の東側にあるカルデラ湖「お釜」は、コバルト色の水を湛え神秘的な姿を見せている。
日に何度も色を変えるところから五色沼とよばれる神秘的な火口湖・お釜。雪の壁を通ってお釜に向かった。
しかし温泉街の中心は坂道が多く、狭い道が迷路のように四方八方に広がり、そこに小規模の旅館や土産物屋が軒を連ね、昔ながらの風情を漂わせている。

さらに温泉好きにとって見逃せないのが、温泉組合が管理し一般にも開放している3ヶ所の共同浴場だ。
今回入浴した「上湯」「川原湯」に「下湯」を加えた3ヶ所で、特に川原湯は浴槽の足元から湧き出る新鮮でなめらかな源泉に、誰もが感動するはずだ。

また、タイプが全く異なるが、やはり温泉組合が経営する豪快な「大露天風呂」は、今や蔵王温泉のシンボルとなっている人気の共同浴場だ。

他に「源七露天の湯」や「新左衛門の湯」等の日帰り施設も充実していて、pH2を下回る強酸性・硫黄泉を手軽に楽しめる。
温泉神社の手前、坂道途中にある上湯。
まるで源泉の上に浸かっている雰囲気の川原湯。足元、四方のスノコの間から温泉が湧き出る。
温泉街中心の小高い所にある高見屋。
タカミヤホテルグループが経営する5つの旅館・ホテルの一つで、享保元年(1716年)創業の老舗旅館だ。

温泉街の中心、背後に温泉神社、前に共同浴場上湯や源泉流しっぱなしの足湯がある坂道・階段の上にある。
全棟が木造建築で、館内はいたるところに焦げ茶色の太い柱が立ち、黒光りした廊下とアンティークな調度と相まって、いかにも老舗らしい品格と重厚さを漂わせている。

部屋数は和室17室(BT9 T8)の他に、露天風呂付の部屋が5室ある。
いずれも内部の造りが異なり、天井や床柱、障子の組子などに贅沢な材料を使っている。

料金は16,000円〜40、000円前後と幅が広いので(2007年9月現在)、予約に際しては下記HPを参照されたく。
平日2人1室 @16,000円(税・入湯税別)
宿泊料金は、この宿の最低だったが、設備・風呂・料理とも良く、また、すぐ近くの共同浴場2ヶ所にも入浴できて満足の一泊となった。
朝夕とも食事処で頂く。料理もまた、老舗らし量を抑え、肉・魚介・野菜・季節の山菜等の食材ををバランスよく配した会席だった。
料 理
駐車場:高見屋は小高い所にあり、目の前は階段で駐車場は少し離れた場所にある。電話で予約の際、バスターミナルから宿に電話をしてくれるよう頼まれた。当日、そこで電話をすると宿の車がやってきて、駐車場まで案内された。
いかにも老舗らしい品格と重厚さを兼ね備えた和の館内。廊下はどこも磨きこまれていた。
部屋は3階、階段利用なので少々辛かったが、品格ある落ち着いた10畳の和室だった。(T付)
高見屋グループのホームページのURLを見て驚いた。
「http://www.zao.co.jp/」となっていて、これは旅館組合とか観光協会に付されるようなシンプルさで、「高見屋が蔵王温泉だ」と宣言しているようなものだ。

蔵王温泉は、江戸時代の湯仲間であり姻戚関係にある岡崎・伊藤・堀の三家が牛耳ってきたという。
高見屋グループの会長のお名前は「岡崎弥平治」だ。

蔵王温泉を語る雑誌・ガイドブックには必ずこの方が登場していること、この地に5つのホテル・旅館を有すること、またレストラン・美術館なども経営していること、さらに天皇陛下・皇室の方が宿泊していることからしても、深山荘(グループ)は単に歴史の長さだけでなく、名実ともに蔵王温泉の顔であるようだ。
若かりし頃、大学の仲間達とスキーに出かけた蔵王、45年ぶりの再訪だった。