少し分かり辛いが、星商店から少し戻って左側の坂道を湯ノ岐川に向かって100mほど下る

横から見た岩、人の顔のように見えた。脱衣所はなく、浴室内に簡単な棚があるのみ、男女別には無い。

200円で4ヶ所で入浴出来る。最後の浴場の箱に投げ入れるのがルール。浴場によっては、これを購入しないと1ヶ所1000円という怖い貼紙もある。

湯端の湯を除く三共同浴場に近い星酒店で、共通券を購入。
(「商」の文字が欠けている。)

用途不明だが浅くて細い浴槽が横にある。温度は低い。子供の湯浴み?寝湯?

湯ノ花温泉 石湯 (福島県)

標高650m、南会津の山里にひっそりと湯煙をあげる湯ノ花温泉は、街道沿いと只見川の支流・湯の岐(ゆのまた)川の両岸に、20軒あまりの旅館と民宿、それに情緒ある4ヶ所の共同浴場が点在する。渓流沿い、巨岩の横に湯小屋がある石湯は、すぐ横から湧き出る源泉が加水・加温無しでそのまま注がれ、足下からも温泉が湧出し、4ヶ所の中で最も情緒ある共同浴場だ。

所在地 : 南会津郡南会津町

南会津郡は、本州にある郡としては最も面積が広い。
下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町から成るが、これは1878年(明治12年)に行政区画として発足以来、3町1村の区域のまま変更されていない。

郡域を流れる只見川(ただみがわ)は、福島県の会津地方を流れる阿賀野川水系の一級河川である。
群馬県と福島県の県境にある尾瀬沼に源を発し、伊南川、野尻川等を合わせて北東に流れ、喜多方市山都町で阿賀野川に合流する。


南会津町は、福島県の南西部に位置し、人口2万人余りで、会津地方の中心、会津若松市まで約45kmの位置にある。

地形は越後山系から連なる帝釈山(2、060m)を最高峰に、山で囲まれており、町庁舎の標高は550m、町域の96%が森林で占められている。

夏は凌ぎやすいが、冬は厳しい日本海型に属し、特に西部地区は特別豪雪地帯に指定されている。

温泉街(と言えるかな?)の中心、徒歩で1~2分の距離に弘法の湯、天神の湯、石湯があり、5~6分離れて湯端の湯がある。
この内、弘法の湯と湯端の湯は男女別の風呂があるが、天神の湯と石湯は混浴になっている。

4ヶ所とも管理者は不在だ。

これら4ヶ所の入浴方法に当たっては、先ずは共同浴場近くの商店などで200円の「共通入浴券」を購入する。
これで4ヶ所すべてで入浴出来、最後になった共同浴場に置かれている箱に、その入浴券を投げ入れるシステムになっている。


石の湯は、国道352号からやってきて、湯の花大橋の手前に見て、左側の弘法の湯の道を挟んだ反対側、右手の星酒店の手前の細い坂道を下って100mほど、湯の岐川を跨ぐ旧石湯橋を渡った先にある。
渓流沿いの湯小屋に石と言うより大きな岩が寄り添うようにしており、これが「石湯」の名称の由来と誰もが思う。

旧石湯橋から見る石湯。増水したらすぐに流されるから、湯小屋も簡素に造ってあるのだろう。

赤い河床が美しい湯ノ岐川の河畔に建つ石の湯。横に巨岩が洪水から小屋を守る様に寄り添っている。

温泉名 : 湯ノ花温泉 

施設名 : 石湯 (入浴日:2012.10.15)

住 所 福島県南会津郡南会津町湯ノ花
電 話 0241-78-2546 (南会津町観光物産協会 舘岩支部)
交通機関 東北道西那須野塩原ICよりR400、R121、R352経由、尾瀬・桧枝岐方面へ1時間30分
日帰り利用施設 特に無し
宿 泊 不可
泉 質 単純泉(自然湧出 57.6℃ pH8.6 9.8リットル/分 無色澄明無味無臭)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
外来入浴時間 24時間(但し午後10時~午前6時は地元専用)
定休日 無休
入浴料金 200円の共通入浴券を商店などで購入すれば4ヶ所で入浴出来る。
入浴施設 混浴1
浴室備品 何も無し
観光スポット 地元:
周辺登山・ハイキング、南会津郡役所、駒止湿原(国指定天然記念物)、宮床湿原、屏風岩、藤生わらび山、歓満の滝、尾瀬国立公園田代山、古町大銀杏、伊南川鮎釣り、尾瀬小繁ライン、押戸の桜、奥会津博物館舘岩館
周辺:尾瀬、大内宿、塔のへつり、
会津若松、喜多方、猪苗代湖
お土産・食事 伊勢屋(蕎麦)
近くの温泉 木賊温泉、小豆温泉、尾瀬檜枝岐温泉、古町温泉、さかい温泉、深沢温泉、たかつえ温泉、滝の原温泉、湯野上温泉、芦牧温泉、西山温泉、早戸温泉、宮下温泉、玉梨八町温泉、大塩温泉、滝沢温泉、湯西川温泉、川治温泉、鬼怒川温泉、塩原温泉
南会津町HP
観光協会HP
http://www.minamiaizu.org/
http://www.tateiwa-tic.jp/
雑記帳 奥会津・南会津で2泊して13湯巡り、とっても充実、楽しい旅になりました。、まぐぞーさん、大変お世話になりました。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

南会津町には「湯ノ花温泉」「木賊(とくさ)温泉」「小豆温泉」の他に2軒の日帰り施設がある。

湯ノ花温泉は、東北道西那須野塩原ICを起点として、塩原温泉郷を貫く国道400号に乗り西行し、その後国道121号、国道352号を経由、尾瀬・桧枝岐方面へ走って1時間30分、国道上の案内板に従って左折して5kmほど先にある。

周囲を1、500mから2,000mまでの山々に囲まれた長閑な山里にあり、街道沿いや南北に流れる只見川の支流・湯ノ岐川の両岸に、低層小規模の旅館や民宿20軒ほどが点在している。

今回、普通の温泉ガイドブックでは紹介されていない湯ノ花温泉に宿泊することになったのは、奥会津・南会津・只見方面の温泉を愛してやまないまぐぞーさんのご推薦、そして4ヶ所ある共同浴場に魅かれてであった。

さらに一山隔てた木賊(とくさ)温泉へ、トンネル開通で10分足らずで行け、温泉マニアには知られた共同浴場・岩風呂に浸かれることが判明したのも理由の一つだ。

国道252号線沿いの只見ダム(湖)。国道を上流に数キロ走ると遥かに大きな田子倉ダムが現れる(この写真やや右前方に見える)。

これだけ見ると石が浮かんでいるように錯覚する。石を御神体とする信仰が各地で見られるが、この思想が取り入れられているのだろうか。しめ縄が似合いそうだ。すぐ近くの源泉から2ヶ所の溝を通って高温の源泉が注入される。足下からも湧出があるようだ。泉質は57℃、pH8の単純泉。

国道352号線を左折して5kmほどで湯ノ花温泉に到着。この先に小さな旅館・共同浴場が現れてくる。街道に人影は見えない。

風呂は詰めて4、5人が入れる大きさ。床も浴槽もコンクリート。浴槽の底は自然の岩盤でごつごつしてる。4ヶ所の浴場中、ここが最も風情がある。
激熱で入れなかった、という記事を多く見かけるが、この日は44℃位で入浴が出来た。先客が加水していたのだろう。