デザート&コーヒー
肉料理、ボリュームがあった。
魚料理、美しいプレートだ。
サラダ、手が込んでいた。
スープ、冷製で美味。
前菜、もう少し洒落て欲しい。
施設名 : アートランドホテル蓼科 (宿泊日:2007.9.18)
2012年4月、リゾートホテル蓼科としてリニューアルオープンしたので、この記事は参考になりません。
尚、当館のHPURLは変更ありません
所在地 : 茅野市蓼科高原
温泉名 : 蓼科温泉 
蓼科温泉 アートランドホテル蓼科(長野県)   
茅野市は長野県中部に位置する諏訪盆地の中央にあり、東に日本100名山の一つ、八ヶ岳(最高峰2,899m)がその雄大な姿を見せている。
八ヶ岳連峰は富士山に次ぐ広大な裾野を持ち、茅野市はその半分を占めている。

茅野市内には八ヶ岳以外にも、ハイキング・トレッキング・食事が楽しめる蓼科高原、蓼科温泉郷・奥蓼科温泉郷などの観光資源がある。

さらに、ビーナスラインで結ばれる白樺湖・霧ヶ峰高原・美ヶ原などと相俟って、軽井沢、志賀高原と並ぶ信州の代表的高原リゾートとなっている。


また蓼科には恵まれた自然の他に、美術館・(マリーローランサン美術館・彫刻公園)英国式庭園、洒落たレストランや有名な信州蕎麦などの店などもあり、充実したリゾートライフが楽しめ、また、別荘も数多くある。

蓼科湖。蓼科高原は、東京の実家への往復の際に幾度となく立ち寄って、季節の果実・高原野菜・アリストリメリアなどの花を買い求めてきた馴染みの地だ。
諏訪南ICで下りて間もなくの標識
八ヶ岳連峰は白山・白馬とともに高山植物の3大宝庫の一つでもある。
白樺湖から蓼科山
北八ヶ岳の北端にある蓼科山(2530m)は諏訪富士と言われる秀麗な山だ。その南麓から蓼科湖にかけて広がるのが蓼科高原で、標高が1200mを超え、原生林に囲まれた避暑地や別荘地として開発されてきた。

蓼科温泉郷は、その蓼科高原に湧く蓼科温泉、滝の湯、親湯といった温泉地の総称である。
滝の湯(蓼科グランドホテル滝の湯)と親湯(蓼科温泉ホテル親湯)は一軒宿で、蓼科温泉の小斉の湯とともに古い歴史を誇っている。

温泉を引いている宿泊施設は20軒程度だが、、洒落たリゾートホテル、大型旅館から小旅館、ロッジ、ペンションまでバラエティに冨み、湯治場の雰囲気を残す奥蓼科温泉郷(明治・渋川・渋の湯温泉など)とは著しく異なっている。

外来入浴ができる旅館も多いが、プール平にある昔ながらの共同浴場の他にも市営の温泉施設が4軒ほどある。
また、これとは別に、横谷峡周辺には蓼科中央高原温泉郷がある。
広大な敷地を持つアートランドホテル蓼科(併設する彫刻公園から撮影)
住 所 長野県茅野市蓼科高原4035
電 話 0266−67−2626
交通機関 中央自動車道諏訪ICから国道20・299号線(国道152線)経由で約16km
JR中央線茅野駅からピラタスロープウェイ行きバスで35分、マリーロランサン美術館下車すぐ
施 設(日帰り) ロビー 駐車場(200台)
宿 泊 83室(和洋室43、ツイン33、スイートなど7室 すべてBT付き)

食事無し・2食付の料金設定がある。
非常に細かな時期による料金設定が成されているので詳しくはホテルのホームページを参照下さい。
2食付だと、最低料金が18,000円となっている。
割安の各種プランもあり、今回、16、000円だったのは、その一つを選択したためだ。
泉 質 含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(58.6℃、微硫黄臭 微白濁)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 立ち寄り:6〜11時 15時〜24時(予約不要)
宿泊:15〜24時 6〜11時 
定休日 年中無休
入浴料金 大人800円
(立ち寄り湯の場合、風呂が掛け流しではあるが趣に欠けるので割高に感じる方もおられるかも知れない)
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット ピラタス横岳ロープウェイ、マリーローランサン美術館・彫刻公園、トヨタ記念館、イングリッシュガーデン蓼科湖(観光スポットとしては劣る)
ビーナスライン、白樺湖
車山高原、美ヶ原
お土産・食事 蓼科高原周辺に多数の店。
近くの温泉 奥蓼科温泉郷・蓼科中央高原温泉・上諏訪温泉・下諏訪温泉白樺湖池の平温泉・毒沢鉱泉・唐沢鉱泉
茅野市HP
観光連盟HP
ホテルHP
http://www.city.chino.lg.jp/
http://www.tateshinakougen.gr.jp/
http://www.hoteltateshina.co.jp/
雑記帳 風情ある山間(やまい)の温泉宿もいいが、定期的に開放的な高原の温泉に泊まりたくなる。
今回は観光ホテルと言うよりも機能的なシティホテルの雰囲気、何よりも嬉しかったのは夕食にフレンチが食べられたこと、朝食も完璧な洋式だったこと。
旅館のこれでもかの量の夕食と違って、フルコースでも6品(デザートを含む)、苦しみながら完食するのでなく、腹に少しの余裕を残して夕食を終えるのは久しぶりだった。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
標高1250m、小さな蓼科湖のすぐ前、白樺などの木々と芝生に囲まれた美しい高原の一角に、東京のタクシー会社(グリーンキャブ)が経営している「アートランドホテル蓼科」がある。

部屋数が80室ほどある大型ホテルだが、ここを選んだ理由は4つある。

(1)風呂が源泉掛け流しであること。
(2)幾度と無く通り過ぎた蓼科高原だが、前から気になっていた「マリーローランサン美術館」と「彫刻公園」を併設している。
(3)温泉には和風の、あるいは鄙びた宿が似合うが、たまには目先を変えて設備の整ったホテルにも泊まってみたい。
(4)食傷気味の宿の会席料理以外に、フランス料理の夕食が可能だ。

これに対し、このホテルは見事に応えてくれた。

大理石をふんだんに使用したロビー、嫌味の無い豪華さだ。
エントランスでは、ホテル名より「蓼科高原藝術の森・マリー・ローランサン美術館」の方が目立つ。
すっきりしたフロント
マリー・ローランサン美術館。ホテルの中に裏玄関があって直接入館できる。
館内のコーナー
40uある広々としたツインルーム、4畳半の和室が付いている。
部屋から彫刻公園、さらに蓼科湖が見える。
いつものペースを違えてすぐに風呂に入らず、先ずは美術館に向かう。

正面玄関に行く必要が無く、ロビー横の裏側入口からそのまま入館できる。
入場料は彫刻公園と合わせて1,500円(美術館のみは1000円)だが、私の宿泊料金だとこれらを無料で入館でき、フロントで入館チケットを渡してくれた。

「世界唯一のマリー・ローランサン美術館」とあったが、入館するまでは誇大フレーズだと思っていた。
しかし、入館し館内を回り始めてあまりの充実振りに驚き、予見が間違いだったことが分かった。

館内には、初期から晩年までの油彩をはじめ、水彩・デッサン・版画・挿絵本・書簡などがずらっと展示されていた。
美術館が有するそれらの数は全部で500点を越えるそうだ。

初期から晩年のたくさんの絵画が展示されている。
(写真は裏側入口の外から望遠で撮影)
売店の作品コピー
マリー・ローランサン美術館
収集家であり館長でもある東京のタクシー会社グリーンキャブ創始者(高野将弘氏)は、バブル経済到来以前に主要な作品を購入し、その後の美術品高騰は、むしろ驚きを持って見ていたそうだ。

尚、ここは開館25周年の昨年、メセナ アワード2006 収蔵作品充実賞を受賞した。

マリー・ローランサン(1883年〜1956年)はフランスの女流画家で、独特の叙情・優雅さと官能を備えた美しい女性像が有名だ。
しかし、ここの美術館の作品を見ていくと、前期の作品にはその特色が見られず、1920年代、40歳前後からそれが現れ始めているのが分かる。

彫刻公園
彼方に北アルプスを望み、目の前に蓼科湖、周囲を白樺などの林に囲まれた敷地に、日本・海外の彫刻家のブロンズ像が展示されている。
公園内には芝生の庭園を縫うようにして曲線の遊歩道が通じ、小川が流れ、ゴッホの絵に描かれたような跳ね橋も架かっている。
この美しい公園は、高原の清涼な空気の中、早朝に散歩した。
彫刻には疎く、作者もルノワールしか知らなかったが、芸術と自然が融合した心安らぐ公園だった。
風 呂
料 理
館内の設計・調度・雰囲気は観光ホテルよりシティホテルのセンス・感覚であり、清潔で広い脱衣室や浴室・風呂もすべて機能本位で、特に情緒は感じられない。しかし、内湯・露天風呂とも間違いなく掛け流しだった。
シーズンオフの平日のためだろう、宿泊客が少なく、3回の入浴とも誰もいなかった。
温泉は混合泉の掛け流し、58.6℃の高温泉なので加水をしている。

泉質は、含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉で、硫黄を含んでいるためか、若干、青味がかった白濁を呈していた。

僅かな硫黄臭、肌の感触もなめらかで、なかなか良い温泉だった。
6mx2m程度、風呂の縁全面から湯が静かに流れ出ていた。
丸みを帯びた小さな岩石で縁取られた露天風呂。6,7人入れる大きさ、周囲が柵で囲われているので眺望はきかない。
平日1室2人 16,000円(税・サ込み)。
この料金だと美術館・公園入館(1,500円)が無料となる)
宿泊料金によるが、夕食は和食・和洋食・洋食の3種類からチョイスできる。
電話予約の際、和洋室で和食なら14,000円、洋食(フレンチ)だと16,000円と告げられた。
7階のレストランは見晴らしが良いので、特に朝食が素晴らしい雰囲気になる。
カラフル、あるべき料理・食材・飲み物が揃った朝食、とても美味しく完璧だった(和食も選べる)
夕食は、白磁のプレートに盛り付け、洋と和を折衷させたような味付けの料理で、期待していた以上の内容だった。旅館のこれでもか!の品数・ボリュームの食後と違い、腹の収まり具合がピッタリだったのが嬉しかった。
夏季はプールも利用できる。
夏休みなどシーズンや週末は混み合うと思うが、シースンオフの9月の平日、館内は静かで風呂も独占。

蓼科湖、遠くにアルプスを望む美しい環境、部屋が広く、料理(夕食+朝食も満足。

これに美術館・彫刻公園の鑑賞・散策が加わって快適な滞在となった。
次は連泊して、蓼科高原や周辺をゆっくり周りたいと思う。