館内は浴衣では歩けないらしい。

立ち寄り湯でもタオルは自由に使える。このシステムに出会うと、なんだか儲かった気持ちになる。

森の中の露天風呂、開放感というよりも木々に囲まれた爽快感の文字がぴったり。しかし温泉に元気が見られなかった。

温泉名 : 大町温泉郷 籠川渓雲(かごかわけいうん)温泉
籠川渓雲温泉 くろよんロイヤルホテル (長野県)

くろよんロイヤルホテルは、立山黒部アルペンルートの長野県側入口・大町温泉郷にほど近いカラマツ林の中にある籠川渓雲温泉の一軒宿で、高級ホテルのリーガロイヤルグループのリゾートホテル。風呂は2本の源泉を使って掛け流しだ。

葛温泉高瀬館にチェックインする前、せっかくだから大町温泉の宿で立ち寄り湯をしようと思って候補を探したところ、「掛け流し」の文字が目に入ってきた。
どうやら自家源泉を持っているらしい。
それがくろよんロイヤルホテルだった。

到着して「R」の大文字が2つ背中合わせになっているハウスマークを見て、初めてここがリーガロイヤル ホテル グループのリゾートホテルと気がついた。

因みにリーガロイヤルホテルは、大阪に国際的・近代的ホテルを求める財界の声があがり、1932年に大阪市と住友合資会社を中心とする大阪財界の有力者が協力して新大阪ホテル(その後ロイヤルホテル→リーガロイヤルホテル(大阪))という名称で設立したのが始まりだ。

大阪・東京など全国主要都市に9ヶ所、そして唯一のリゾートホテルがここ「くろよんロイヤルホテル」だ。
住友系の経営だったが、現在は森トラスト(森ビルの方が分かりやすい)の傘下に入っている。

所在地 : 大町市 
大町温泉郷は、1964年東京オリンピック開催の年、立山黒部アルペンルートの開通に合わせて、長野県側に計画的に造成された新興温泉地だ。
北アルプスの後立山連峰を背景に、唐松や白樺林が生い茂る一帯が整然と区画され、設備の整った白亜のホテルを中心に10数軒の宿が点在している。
宿と土産物屋・食事処が密集する昔ながらの温泉地と雰囲気が全く異なり、浴衣姿で歩くのが気恥かしい高原リゾートだ。

この他中心を少し外れるとペンションや民宿も多く、黒部峡谷探訪の長野県側拠点として幅広く利用されている。
「温泉郷」と称しているのは、同じように葛温泉から引き湯している木崎湖温泉や籠川渓雲温泉等を含めているからと思われる。


その籠川渓雲温泉は、大町温泉郷から扇沢に向かう大町アルペンラインの途中にある一軒宿の温泉である。

広々とした豪華なロビー・ラウンジ。

大町温泉郷の中心部

住 所 長野県大町市平2020
電 話 0261−22−1530
交通機関 中央道〜長野道〜豊科IC〜北アルプスパノラマ道路〜県道大町扇沢線で約35分
JR大糸線信濃大町駅より扇沢駅行きバス日向山高原下車
施 設(日帰り用) ロビー、駐車場(60台)
宿 泊 73室 (和室BT11室、ツイン60室BT又はT、その他BT2室)
2010年1月現在 2食付き11,000円程度から・・・シーズン・曜日・宿泊人数等によって異なるので、予約前は必ずホテルHPを参照のこと
泉 質 単純温泉(自家源泉と葛温泉のものを混合)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 13時〜20時
定休日 無休
入浴料金 大人 700円
入浴施設 内湯 男女別各1 、露天風呂 男女各1貸切2
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 黒部アルペンルート(黒部峡谷・黒四ダム)・国宝/仁科神明宮・大町エネルギー博物館・アルプス温泉博物館・塩の道博物館・スキー・周辺登山/トレッキング
白馬山麓植物園白馬ブルーベリー農園・松川河川公園(白馬三山の眺望)白馬ハーブガーデン、美術館巡り(ラフォーレ白馬美術館)(三枝美術館)(安曇野ちひろ美術館)
お土産・食事 国道147号線沿い・大町温泉周辺
近くの温泉 大町温泉郷、葛温泉白馬八方温泉、小谷温泉、中房温泉、有明温泉
大町市HP
観光協会HP
くろよんRHHP
http://www.city.omachi.nagano.jp/
http://www.kanko-omachi.gr.jp/
http://www.kuroyon-royal.jp/
雑記帳 黒部峡谷・黒四ダムはぜひ観光したい場所だが乗り物を乗り継ぐルートのため、当分は訪れることが出来ない。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

大町市は標高700mにあって、長野県の北西部、松本平の北に位置し、「北アルプス一番街」と言われるように、西側一帯の市域には標高3000m級の槍ヶ岳をはじめ野口五郎岳・鳥帽子岳・大天井岳・五龍岳・鹿島槍ヶ岳などの雄峰が連なっている。

市の北部には仁科三湖と呼ばれる「青木湖」「中綱湖」「木崎湖」の天然湖があり、北アルプスの山々を映している。

北アルプスの山麓には鹿島槍スキー場・爺ヶ岳スキー場など、豪雪地帯に相応しい雄大なスキー場が多数ある。

山に囲まれた盆地を、槍ヶ岳に源を発する高瀬川が南北に縦断していて、その渓流沿いには湯量豊富な秘湯・葛温泉が湯煙を上げている。

また大町市は、日本一の大峡谷・黒部峡谷を貫く立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として有名である。
日本一険しい大峡谷に建設された黒四ダムは、、作業員延べ人数は1000万人を超え、工事期間中の殉職者は171人にも及んだ難工事だった。

リーガロイヤルグル―プの宿に立ち寄り湯とは少々敷居が高い。

しかし、入浴料金は700円と名門ホテルにしては割安、その上、予約不要(13時〜20時)とあり立ち寄り湯を積極的に受け入れているようだ。
ままよとフロントに行ったところ、丁寧な応対で受け付けてくれた。

ホテルの部屋数は70室程度、宿泊料金は2010年1月現在、(冬季は安いのだろう)平日2食付きで12,000円程度からのプランがある(朝食のみだと5,000円程度〜)。
しかしハイシーズンの夏や紅葉の季節は、15,000円で泊まれない料金になると思われる。

風呂は、男女別の内湯・露天風呂のほかに、貸切内湯が2ヶ所あるが、全ての風呂が掛け流し(加水)となっている。

温泉は自家源泉の籠川渓雲温泉と葛温泉からの引き湯との混合泉となっている。

大町温泉郷から1kmほど、周囲が鬱蒼とした森に囲まれた「くろよんロイヤルホテル」

10人位が一度に入れる大きめの内湯。豪華さは無いが全体に渋い雰囲気を醸し出している。

温度が低めに設定されている檜風呂。浸かった瞬間に、温泉がざぁざぁーーーとこぼれ出し、快感だった。

国道147号線から折れて大町温泉郷へ向かう。

施設名 : くろよんロイヤルホテル(入浴日:2009年8月26日)