データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
小谷温泉 山田旅館 (長野県)
2回目宿泊の記事はこちら
温泉名 : 小谷(おたり)温泉

施設名 : 大湯元 山田旅館 (宿泊日:2009.10.19) 

所在地 : 北安曇郡小谷(おたり)村 

データは2013年4月12日改定

住 所 長野県北安曇郡小谷村中土18836
電 話 0261−85−1221
交通機関 長野自動車道豊科ICから国道148号線等で約75km
JR大糸線南小谷駅から村営バス小谷温泉行で35分、終点下車すぐ
宿 泊 48室、別館の10室はBT付き。
宿泊は2食付の他に、朝食のみや自炊の湯治スタイルも可能。
一般の2食付き宿泊料金は、本館・新館で9,550円〜12,700円、別館で15,850円〜17,950円、他に料金記載が無い本館御座敷も宿泊が可能。(2013年4月現在、最新・詳細情報は山田旅館に確認ください)。
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩泉(44.8℃ pH6.72 無色澄明 弱炭酸味)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
施設(日帰り) 湯上り処 駐車場(40台)
日帰り入浴時間 午前10時〜午後3時
定休日 無休
入浴料金(日帰り) 大人500円
風 呂 内湯:男2 女2 露天風呂:男1女1
浴室備品 現夢の湯はシャワー無し シャンプー・石鹸
宿泊者専用の展望風呂にはシャワー、シャンプーボディソープ・ドライヤー有り
食事・喫茶 近隣に無し 国道148号線沿いに点在
観光スポット 栂池高原・白馬・妙高高原
近くの温泉 姫川温泉・島温泉・奉納温泉・白馬乗鞍温泉・下里瀬温泉・栂池温泉・白馬八方温泉
小谷村HP
観光連盟HP
山田旅館HP
http://www.vill.otari.nagano.jp/
http://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/
http://www.otari-onsen.com/
小谷村は長野県の最西北部に位置し、村の東部は上信越高原国立公園を含んで新潟県妙高高原に接し、雨飾山など標高2000m前後の山が聳えている。

西部は中部山岳国立公園を含み、白馬連峰の標高2500m前後の山々が連なり、村の中心部は峡谷型の地形になっていて中央を姫川が流れている。
その姫川沿いにはJR大糸線と国道148号線が走っている。
全面積の88%が森林が占め、耕地は僅か3%に過ぎない。

村域にはスキー場としても知られる栂池高原がある。
ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで、2000m程のところまで行くことが出来、天候に恵まれれば白馬連峰の雄大な景観が目の前に展開する。

様々な高山植物が分布しており、約100haの広さの高層湿原をそのまま自然公園とした栂池自然園があり、5月中旬は大雪原、6月中旬になると水芭蕉・チングルマ・ニッコウキスゲなどの大群落が咲き誇る。
小谷温泉からの白馬連峰
小谷村には、小谷温泉・姫川温泉・島温泉・奉納温泉・白馬乗鞍温泉など小さな温泉地や日帰り温泉施設が11ヶ所ある。

これらの中で最も歴史があり、温泉好きに知られているのが昭和46年に国民保養温泉地に指定された小谷温泉である。
日本百名山の雨飾山(あまかざりやま・・・1963.2m)の南麓、国道148号線から県道114号線に乗り換えて10km余り、標高850mの高地に旅館3軒が張り付くようにして立っている。

山々が迫る谷間にはブナ等の原生林が生い茂り、崖下には姫川の支流である中谷川の清流が流れ下っている。

開湯の歴史は古く、戦国時代の弘治元年(1555年)に遡り、武田信玄旗下の武将が発見したとされ、以来、長い間湯治場として親しまれてきた。

最奥に位置する雨飾荘のすぐ近くのブナの大木が茂る森に、村営無人の男女別露天風呂があり、4月下旬〜11月下旬にかけて入浴出来る(24時間・寸志)。
山深い雨飾山南斜面にある小谷温泉。県道は、山田旅館直前まではほぼ2車線で危険な道では無かった。
日本秘湯を守る会の宿・山田旅館は江戸中期創業、現館主で21代目の老舗旅館である。

江戸時代末期に建てられた本館を含む7棟が国の登録有形文化財に指定されている。
因みに木造3階建ての新館と呼ばれる建物でさえ大正3年築の古さである。
部屋数は平成元年築の別館BT付き10室を含めて48室もあり、かなり大きな宿である。

宿泊は2食付の他に、朝食のみや自炊の湯治スタイルも可能だが、料金はHPが無いために詳細は不明(平日2食付で8,000円前後〜?)。
もし予約する場合は電話で照会ください。

男3人であり、安い本館・新館に泊まることも考えたが、襖の仕切りで隣の声が気になってはいけないと思い、無難な別館の部屋を予約した。
明治時代・ドイツで開催された温泉博覧会に、別府・草津・登別の温泉と共に出泉された。
大湯元というすごい冠詞がついた看板。
7棟が登録有形文化財に指定された。
江戸時代の部屋
昔の旅籠はこんな雰囲気だった?
新館223号室は和室の10畳+広縁+BT(ウオッシュレットではない)で、1人13、000円+10%サービス料
部屋からの眺め。
山の斜面、奥行きが無い土地に本館・新館・別館(エレベーター有り)等が横に広がる。
趣ある木造の建物は登録有形文化財。。
食 事
夕食・朝食とも大広間で取る。
席に着いたとき、気取りが無い家庭料理10品が並べられていたが、山間の秘湯にもかかわらず日本海が近いので海の魚介類がかなり使われていた。
10月だったので少なかったが、春から夏にかけては、地元で収穫された旬の山菜が供される。
お造りは海のもの3点盛
旅館の夕食で冷奴は珍しい。
信州蕎麦
バイ貝
メバルの焼物
夕食は全料理が並べられていた。
鮎の一夜干と卵焼きがつく朝食。
風 呂
温泉は元湯と呼ぶ自家源泉と近所の廃業した旅館が使っていた温泉を新湯として使用している。
風呂は内湯が男女別にそれぞれ2ヶ所あり、その内の1ヶ所には露天風呂が付属している。
中でも400年以上湧き出ている元湯を打たせ湯として湯船に落としている「現夢(うつつ)の湯」が有名で、度々温泉ガイドブックに登場している。もう一方は別館に設けられたもので、内風呂と露天風呂がセットになっていて、温泉は新湯を使用し宿泊者専用になっているようだ。
源泉が2mの滝となって落ちる。泉質が重曹泉(ナトリウムー炭酸水素塩泉)なので、石鹸いらず、ヌルヌルの感触が素晴らしい。口に含むと昆布味と鉄分の味がした。
上の写真

5cmほどの深さの寝湯。
ここでトド状態になれる。
寝湯は非常に滑りやすいので要注意。
下の写真

重曹泉で滑りやすいためだろうか、床にマットが敷かれている。
日本温泉協会の温泉利用証で初めてお目にかかった6項目すべて5点、30点満点の源泉掛け流し。
別館にある比較的新しい風呂。内湯はやや熱め、露天風呂は内湯から温泉が流れてくるのでやや温めになっている。体を洗うのはこちらでした方が良い。露天風呂からは立ち上がれば山並みが見渡される。
日帰り入浴は午前9時〜午後3時までで予約不要。
入浴料金は大人500円で、上の別館の風呂は入れないようだ。
小谷温泉は、新潟県との県境、日本百名山の雨飾山南麓に湧く秘湯。山田旅館は21代目館主が経営する日本秘湯を守る会の宿。400年以上の歴史を有し、江戸時代の本館などが国の登録有形文化財で、今なお湯治が出来る老舗旅館。
ぬるすべの重曹泉が2mの打たせ湯となって注がれる内風呂「現夢の湯」が有名だ。
現夢の湯
森の中にある村営の露天風呂
南小谷駅からのバス。妙高高原に抜ける県道は山田旅館から先は細くなる。
崖の下に中谷川が流れる。
県道沿いの看板「生き物・・・きのこ・まむし」
右の写真

左側が現夢の湯の入口。
左の写真

湯上り処、手前に温泉宿の往時のトレードマーク・卓球台が置いてある。
浴槽は2mx3m、7〜8人が一度に入れる風呂。加水・加温無しの源泉(45℃)がそのまま注がれていてやや熱め。色はやや黒ずんだ乳濁色。