霊泉寺温泉 和泉屋旅館 (長野県)
美ヶ原高原の東側、千曲川の支流・内村川の清流に沿って点在する三つの温泉、鹿教湯・大塩・霊泉寺温泉の3ヶ所を総称して丸子温泉郷と称している。霊泉寺温泉は、静かな山里にあって旅館6軒・共同浴場1軒だけの素朴な温泉地だ。この中にあって日本秘湯を守る会の宿である和泉屋旅館に立ち寄った。
ひっそりした通りに小さな宿が立ち並ぶ。
霊泉寺、ここの樹齢700年のケヤキは見逃した。
平成18年3月に(旧)上田市と丸子町・真田町・武石村が合併して、新しい上田市が誕生した。
上田市は長野県の東部にあり、、塩田平と呼ばれる盆地の中にある.。東京から約190km、軽井沢や長野市からそれぞれ約40kmの距離である。
市域の北は上信越高原国立公園の菅平高原、南は八ケ岳中信高原国定公園に指定されている美ケ原高原などの有名高原があり、多くの観光客・ハイカー・スキー客を受け入れている。
また、市の中央部を千曲川(新潟県からは「信濃川」)が東西に通過、長野盆地へと流れている。
上田は、鎌倉時代幕府の信濃守護職、北条氏が塩田に居を構え、三代60年に渡り鎌倉の仏教文化を花咲かせた。この塩田平の別所温泉周辺は「信州の鎌倉」といわれ、安楽寺の日本で唯一の八角三重塔(国宝)をはじめ、国宝・重文に指定された数多くの歴史的建造物、史跡が残されている
また、上田市と言えば、戦国時代、父の真田昌幸、長男・信之、そして次男・信繁など真田一族が本拠を置いていた土地でもある。
正面玄関
飲泉が出来る。ということはこちらは源泉がそのまま注がれているようだ。
もう一つ湯口があり、こちらは循環湯なのだろう。さっぱりした感触の湯だった。
内村川沿い、右手に霊泉寺、。奥に温泉宿が立ち並ぶ。
上田市には、信州にあって大関・関脇クラスの別所温泉と鹿教湯温泉があり旅館の数も多い。
その鹿教湯温泉から東へ3km以内に大塩温泉と霊泉寺温泉があり、地元ではこれらを総称して丸子温泉郷と呼んでいて(市町村合併で丸子町は上田市と合併したが)、国民保養温泉地に指定されている。
霊泉寺温泉は、美ヶ原の北麓にあって三方を山に囲まれ、湯治場としての素朴さが残る旅館6軒と共同浴場1軒だけの小さな温泉地だ。。
内村川にかかる寺前橋を渡ると、右手に曹洞宗の霊泉寺があり、その奥に小さな旅館が軒を連ねる温泉街にいたる。
温泉街と言っても食事処も土産物屋も見当たらず、時が止まったような静かな通りだ。
かっては霊泉寺の寺湯であったと聞くが、その雰囲気が今も残っている。
一番奥には、古びたコンクリート造りの簡素な共同浴場があり、内湯がない時代の宿泊者は、ここの湯に浸かりに来たのだろう。
住 所 | 長野県上田市霊泉寺温泉 2530 |
電 話 | 0268−44−2011 |
交通機関 | 上信越自動車道東部湯の丸ICから約20km JR長野新幹線上田駅から千曲バス鹿教湯温泉行きで32分、霊泉寺温泉入口宮沢下車 徒歩25分 |
施設(日帰り用) | ラウンジ、売店、駐車場(40台) |
宿 泊 | 20室 13,000円〜17,000円(2009年12月現在 詳細は宿へ照会ください) |
泉 質 | 単純温泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 外来入浴:9時〜21時 (宿泊者24時間利用可) |
定休日 | 年中無休 |
入浴料金(外来) | 大人 500円 |
入浴施設 | 男女別内湯各1 男女別露天風呂各1 家族風呂1 |
浴室備品 | シャンプー、ボディソープ、ドライヤ― |
観光スポット | 霊泉寺(樹齢700年の大ケヤキ)、稚児ヶ淵、(以下30分〜2時間)善光寺、小布施、戸隠、軽井沢、美ヶ原、塩田平、海宿、上田城址、懐古園、松本城、上高地、安曇野、白樺湖 |
お土産・食事 | 周辺に食事処見かけなかった(不詳)。 |
近くの温泉 | 鹿教湯・大塩・浅間・別所・沓掛・田沢・美ヶ原・扉・崖の湯など |
上田市HP 観光HP 和泉屋旅館HP |
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/index.html http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/kanko/index.html http://www.spa.or.jp/shisetu/izumiyaryokan/yado.htm |
雑記帳 | 霊泉寺温泉からそう遠くない田沢温泉に立ち寄った時、ここにはいつか宿泊したい、という思いを持ち、後日これを実現した。 今回、霊泉寺温泉に立ち寄ったが、田沢温泉と同じような懐かしさを感じた。周囲に何もない温泉地だが、いつかは泊まってみよう。 |
霊泉寺温泉は食事処も土産物屋も見かけなかったが、アクセスも良く秘湯の雰囲気ではない。
しかしながら温泉街の入口に霊泉寺があるせいだろうか、その奥の温泉街への道がなにやら奥ゆかしく見えてきたのが不思議だ。
そんな中、和泉屋旅館で応対してくれた女性(若女将だろうか)も老舗の宿らしく、丁寧な言葉・振舞いで日帰り入浴を快く受け入れてくれた。
なんだか本を持参してゆったり滞在したい気持になった。
ケロリン桶が置かれた洗い場。
表からは想像がつかない広い敷地と庭園。
上田市域、同じ丸子温泉郷の一つ、鹿教湯温泉。
2mx3m程度の風呂、石を敷き詰めた端正な浴室。