喜連川早乙女温泉 (栃木県)

営業時間は、9時~21時、定休日は木曜日。
入浴料金は強気の大人(中学生以上)1000円、但し、18時からは600円になるが、それでも地元の人が銭湯代わりに利用するには高い。


それと言うのもここの温泉が加温無しの掛け流し。
その上、色が変化する含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉で、泉質の特徴が、硫黄臭、口に含むと塩味、キュキュ感と、五感ではっきり認識できる上質の湯だからだろう。


風呂は内湯のみで露天風呂はないが、広くて天井が高く、上部までガラス窓が多く設けられた浴室は明るくて開放的だ。
遮光のためか、天井のほぼ全面がよしずの様なもので覆われているのがユニークだ。

風呂は河原で拾って来たような石で囲った、7mx4mほどの大きな浴槽で、底はコンクリートの打ちっぱなしか?安上がりに出来あがっている。

栃木県の隠れた名湯・喜連川早乙女温泉。
関東平野の北端、美しい水田が間もなく終わる小高い丘の林の中に、温泉好きを喜ばせる、高温、エメラルドグリーンから乳濁色に変化し、硫黄臭・石油臭・強い塩味など、個性的な泉質の温泉がかけ流しで注がれる。

喜連川早乙女温泉は関東平野の最北、美しい水田が間もなく途切れる直の小高い丘の林の中にある。

喜連川温泉の2.5kmほど手前にあり、源泉も違うことから、これを独立した一つの温泉と見ることも出来る。
現に、ここのパンフレットにもホームページにも喜連川温泉の文字は無い。
しかしながら
さくら市のHPでは、ここも喜連川温泉に含めているので、これに従うことにする。

今般、東北大地震により栃木県芳賀町の当家の墓石群が倒壊したために出向くことになり、当日は那須黒磯温泉の覚楽に予約を入れた。
覚楽に向かう途中、折角だからどこかで立ち寄ろうと思い候補を探した。

かけ流しの施設を探した結果、栃木だけで159ヶ所の温泉で入浴しておられるまぐぞーさんのサイト(はしご湯のすすめ)で見つけたのが、「栃木県を代表する温泉施設」と大絶賛されていた喜連川早乙女温泉だった。


観察力・五感(特に臭覚・味覚)に弱い管理者の記事を補うために、お二人のコメントを引用させていただきます。

その湯の強烈さと人気の高さから、栃木県を代表する温泉施設のひとつといっても過言ではないと思います。
本日も駐車場より相も変らぬ石油のような温泉の臭いがムンムンと出迎えてくれました。
(中略)
そしてこの早乙女温泉、なにしろ臭いが強いのです。ゴムを焦がしたような臭いが湯面より立ち上り、湯口ではツンと揮発系の石油臭。
一口含むと石油風味のしょっぱエグミ味。浴槽へ流し込まれる湯は湯温を下げる為に加水との事ですが、それでも塩分は濃いものとなっています。湯口でやや熱め、浴槽内で適温、キシキシ浴感があり、浴後は肌がしっとりします。カランも温泉使用。ただし湯を出すと激熱源泉が出て来るので要注意。

まぐぞーさん

所在地 : さくら市早乙女

さくら市は県庁所在地の宇都宮から北へ15km、、栃木県のほぼ中部に位置し、利根川水系の鬼怒川の東に広がる平地にあって、2005年に喜連川町と氏家町が合併して出来た人口45,000人ほどの市だ。

広大な関東平野の北端部にあり、勝山城址、鬼怒川堤防、お丸山公園など桜の名所が多く、市名には桜の様な美しい町にしたい、という願いが込められている。

旧喜連川町は、1980年代のバブル期に喜連川温泉の掘削と別荘地分譲やゴルフ場など不動産系の投資が活発に行われた。

一方、旧氏家町は城下町でだ。鎌倉時代、宇都宮城の宇都宮家の子供が、鬼怒川の河岸段丘を要害とした築いた勝山城は、その後、豊臣・徳川時代を経て様々な変遷があったが、現在、元の本丸一帯が城址公園となっている。

旧喜連川町に建つ喜連川庁舎の前には、近年建てられた大手門があり、これを見たときに、なんでこんな建物がここに・・と思ったが、この記事を作成中に町の歴史を調べて納得した。

天井もガラス張りなのだろうか、開放感たっぷりの明るい浴室だ。風呂は一度に30人位入れるだろう。

油膜の様なものが漂っていた。

ろとさん

板室温泉→アウトレットで買い物して噂の早乙女温泉へ。

ここ、モーレツキョーレツこの上ないお湯でした。

石塚旅館なりや旅館よりも油臭がきつかった気がします。

シャワーのお湯も温泉でこれには参りました。
シャンプーは水シャワーで。(笑)

早乙女温泉、なんであそこだけあのお湯が出るのか不思議です。

玄関から見る浴室入口、暖簾が鮮やかだ。

温泉注入口は、含有成分で真っ白になっている。熱湯がまれに出てくるので湯口(左)に近づかないようにの注意。同時に、ここに居続けて新鮮な湯を独占しないように、のお願いも。

施設名 : 喜連川早乙女(きつれがわさおとめ)温泉 (入浴日:2011.6.20)

喜連川温泉は関東平野の北端、那珂川水系の荒川と内川に囲まれたごく普通の田舎町にあり、温泉街は形成されていない。
近くには、八溝山の南麓、風光明媚な那珂川の河畔に馬頭温泉が湯煙をあげていて、後日そこに宿泊した。

1980年初頭のバブル期、当時の喜連川町長が町興しのために温泉を掘削したのが喜連川温泉の始りだ。

その後、幾つかの源泉が新たにボーリングされ、これに伴って公共の宿泊施設や町営の日帰り施設などが営業を開始した。
その後、宿泊施設の倒産や、別資本による再建などがあって、現在は、「かんぽの宿 栃木喜連川温泉」「喜連川温泉さくら館」他1軒がある。

特筆すべきは日帰り温泉施設の充実で、市営の4ヶ所(もと湯温泉・喜連川城・露天風呂・道の駅喜連川)、温泉街から2.5kmほど離れた所にある早乙女温泉、これ以外に宿2軒(かんぽの宿栃木喜連川温泉・さくら館)が日帰り入浴を受け付けている。

温泉名 : 喜連川(きつれがわ)温泉

喜連川温泉から2.5km手前にある喜連川早乙女温泉。

住 所 栃木県さくら市早乙女2114
電 話 028-686-4126
交通機関 東北道矢板ICから国道293号線経由で約12km
東北本線氏家駅から東野バス喜連川温泉行きで10分、東松山下車徒歩10分
施 設(日帰り) 食事処(無料休憩大広間利用)、有料個室、売店、駐車場(150台)
宿 泊 不可
泉 質 含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(73。4℃ pH7.41 当初無色澄明・硫化水素臭・特殊臭・強塩味))
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 9時~21時
定休日 毎週木曜日
入浴料金 大人1000円 小人(小学生)500円
但し午後6時以降 大人600円 小人250円
入浴施設 内湯:男女別各1 家族風呂(有料個室利用者のみ)
浴室備品 ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 喜連川スカイタワー、いわむらかずお絵本の丘美術館
那須高原(多数のテーマ館・レストラン・食事処・美術館・牧場)、那須ロープウェイで山頂駅徒歩40分で茶臼岳山頂、殺生石、沼ツ原湿原、もみじ谷大吊橋(塩原)
お土産・食事 館内で両方可
近くの温泉 喜連川温泉、馬頭温泉、与一温泉、矢板温泉、那須黒磯温泉、板室温泉那須温泉塩原温
さくら市HP
観光HP
喜連川温泉マップ
喜連川早乙女温泉HP
http://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/
http://www.sakurashi-kankou.net/
http://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/index/syoukou/kituregawa_onsen/onsen.pdf
http://www.soutome-on.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

さくら市喜連川庁舎横の模擬大手門が、かって城下町だったことを思い起こさせる。

朝は透明、途中でエメラルドグリーン、夜は白濁する。

源泉温度は73℃と高温のため、季節によって加水してかけ流し。