露天風呂も開閉式、こちらは前後に押し出し・引き込み方式。露天風呂は樹脂製、湯の華だろう微粒の茶色の粉が沈殿していた。

掛け流しと循環の併用とガイドブックにあったが、蛇口をひねれば温泉が出てきたのかもしれない。泉質はナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉。透明度のある黄土色、湯は温くてなまっていた。左の写真で油膜の様なものが見られた。

蓋が閉まってる→緑のボタンを押す→蓋が開きだす→蓋が完全に上がる。浴室はすべて木造で風情があった。

今まで経験したことのない開閉式の蓋がついた珍妙な内湯と露天風呂。
湯の温度を下げないための工夫だ。

宿のオーナーが機械好きで自分で作ったのだろうか、ハイテクというよりローテクの手造り感覚に嬉しくなってしまった。

緑を押すと蓋が開き、赤を押すと閉まる。

別棟の浴舎へは吹き抜けの回廊を行く。このアプローチの雰囲気が良い。

伊那谷で捕獲されたイノシシ。

住 所 長野県木曽郡木曽町日義4878
電 話 0264-24-2800
交通機関 長野自動車道伊那Cから約20km
JR中央本線木曽福島駅からおんたけ交通バス木曽駒高原行で10分、中ノ島下車すぐ
施 設(日帰り用) 休憩所、駐車場
宿 泊 10室 6800円(2011年10月現在) 湯治は3000円~
泉 質 ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
立ち寄り入浴時間 午前7時~午後10時
定休日 不定休
入浴料金 大人 500円 小人300円
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ有り
観光スポット 木曽駒高原、唐沢の滝、御岳登山・トレッキング御岳ロープウエイ、開田高原、木曽馬の里、尾ノ島の滝、木曽福島宿、奈良井宿、寝覚ノ床、妻籠・馬篭、高山
お土産・食事 館内不可(予約昼食可)
近くの温泉 駒の湯温泉、桟温泉、灰沢鉱泉、鹿の瀬温泉、木曽温泉、西野温泉、
御嶽明神温泉
木曽福島温泉、木曾御嶽温泉、濁河温泉
木曽町HP
観光協会HP
清雲荘HP
http://www.town-kiso.com/
http://www.kankou-kiso.com/
http://www.tenjinonsen.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
木曽駒天神温泉 清雲荘 (長野県)

国民宿舎とは、自然公園や国民保養温泉地などの自然に優れた休養地に建てられた宿泊施設である。
地方公共団体が運営する公営のものと財団法人国立公園協会が国民宿舎として指定する旅館・山小屋など民営のものがある。

清雲荘は民営の国民宿舎で外観はロッジ風、6000坪の敷地からは木曽駒ケ岳や木曽山脈を望める。
ここは昭和49年創業、元は温泉が無い旅館だったが、平成元年1月、オーナーの長女が目の前を流れる正沢川の川底からぶくぶくと湧く泉を見つけたのがきっかけで、建物の裏を掘削したところ地下100mの地点から温泉が湧き出したという。

温泉名は、木曽駒ケ岳の木曽駒と地元の英雄・木曽義仲を祀る手習天神の天神を合わせたものだ。
部屋数は6畳を中心としたシンプルな和室が10室、宿泊料金は6800円(2011年10月現在)。

日帰り入浴は午前7時~午後10時まで、入浴料金は大人500円になっている。

宿泊する木曽御嶽温泉・つたや季の宿風里(追って掲載)に向かう途中、木曽路の中ほど、木曽駒高原への道の入口にある木曽駒天神温泉の一軒宿・清雲荘に立ち寄った。素朴な民営の国民宿舎で、冷めないように工夫した開閉式の蓋がついた風呂がとてもユニークだった。

所在地 : 木曽郡木曽町 

木曽町は長野県の南西、木曽郡の中央部にある町で、2005年11月1日、木曽福島町と周辺の日義村・開田村・三岳村が合併して誕生した。

町は長野県の南西部に位置し、県内町村最大面積で総面積の95.4%を山林が占める山岳地帯で、「日本で最も美しい村連合」の一つだ。

西に木曽御嶽山(おんたけさん)、東には中央アルプス木曽駒ケ岳がそびえており、町の中央には木曽川が流れ、その流域に沿って国道19号とJR中央本線が走っている。

古くから信仰の山として崇められてきた活火山の御嶽山は岐阜県との県境にあるが、最高峰の剣が峰(3067m)は木曽町にある。

御嶽山は、新字体で標記した御岳や御岳山と表記されることが多く、木曾地方の盆踊歌・木曾節でお馴染みの山だ。

ロッジ風、シンプルな造りの清雲荘。

関西方面から木曽を走るときは、中央高速道の中津川ICからJR中央本線や木曽川沿いを走る国道19号線(旧中仙道)に乗って北上する。

中山道は五街道の一つで、東海道と並んで江戸と京都を結び69ヶ所の宿場があった。
この内、贄川宿(塩尻市)から馬籠宿(中津川市)までの11の宿場の間、およそ90kmを木曽路と言う。

その木曽路の温泉のおよそ三分の二が木曽町に集まっている。

大きな、あるいは有名な温泉地は無く、湯量も必ずしも豊富とは言えないが、木曽福島地域に8軒、木曽駒高原に2軒、開田高原に4軒、三岳に4軒の温泉旅館がある(これ以外に日帰り施設が3軒)

上記の木曽駒高原に所在する二ヶ所の温泉の一つが、高原入口にある木曽駒天神温泉だ。

温泉名 : 木曽駒天神温泉

国道19号から木曽駒高原に向かう道に入ってすぐのところにある一軒宿の国民宿舎。

日本百名山の御嶽山(3067m)

施設名 : 民営国民宿舎 清雲荘 (入浴日:2011.4.5)

立ち寄り入浴を積極的に受け入れている。