開湯は昭和37年で歴史はないが、富士箱根伊豆国立公園内にあって、リアス式の海岸線が美しい堂ヶ島温泉。
4ヶ所ある共同浴場の中では沢田公園露天風呂が知られているが、今回は大浜海水浴場が目の前のなぎさの湯で入浴した。
堂ヶ島温泉には、外湯が4ヶ所ある。
中でも温泉好きに知られているのが、仁科灯台近くにあり、高台から駿河湾を見下ろす「沢田公園露天風呂」である。
この露天風呂の陰に隠れて、あまり知られていないが、3ヶ所の町営共同浴場がある。
「なぎさの湯」「しおさいの湯」「せせらぎの湯」である。
なぎさの湯は、堂ヶ島温泉の中心部から車で松崎方面に向かって南へ3分ほど、国道から右折して入った海岸沿いの道、西伊豆で最も長い海水浴場である大浜海岸の高台にある。
風呂はシンプルなタイル張り、2mx3mほどの内湯と細長い露天風呂がある。
海岸沿いにあるとは言え、風呂の前には目隠しの塀があるので見晴らしは今ひとつである。
温泉は無色・澄明な硫酸塩温泉(ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉)で、僅かだが、風呂の隅にはカルシウム成分が白く付着していた。
日本の夕陽百選に選ばれた西伊豆町だが、中でも堂ヶ島からの夕陽が白眉と言われている。
堂ヶ島温泉旅館組合によると、民宿・ペンションを含めて16軒の旅館が加入している。他にも民宿が多数あると思われるが、山里に見られるような情緒ある温泉街は形成されていない。
規模の大きな旅館・ホテルはオーシャンビューが売り物で、部屋からは近くに堂ヶ島のシンボル・三四郎島、その先には駿河湾を見渡せる。
さらに温泉地が西に向かっているので、どこの宿からも見事な夕陽を望める。
温泉の歴史は新しく、昭和37年、東伊豆より景色が勝るのに温泉が無いので今ひとつ人気のなかった西伊豆を憂えた地元の故小松原三郎が、堂ヶ島で掘削して湯脈に当たったのが開湯である。
同氏はその後、昭和40年に堂ヶ島温泉ホテルをオープンさせた。
現在は近辺の浮島温泉や宇須久温泉と合わせて10本の源泉を使用している。
住 所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科814-4 |
電 話 | 0558-52-1820 |
交通機関 | 豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バス堂ヶ島行きで1時間40分、浜橋下車、徒歩5分 東名高速道路沼津ICから国道1・136号を松崎方面へ70km |
施 設 | 休憩室 駐車場(50台程度) |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉(56.4℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 午前9時〜午後8時 |
定休日 | 毎週木曜日 |
入浴料金 | 町外 大人 500円(町内300円 65歳以上150円) 小人(6歳〜12歳未満)150円 町内宿泊者 大人300円 小人200円 |
入浴施設 | 露天風呂男女各1 露天風呂男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボディソープ、ロッカー有り |
観光スポット | 堂ヶ島(三四郎島・天窓銅・・・遊覧船洞窟巡り)・黄金崎(コレクションガーデン・クリスタルパーク・黄金崎遊歩道)・らんの里・加山雄三ミュージアム 松崎散策(なまこ壁通り・伊豆の長八美術館・岩科学校(重文)・カサエストレリータ・時計台・漁港)・下田)・石廊崎・河津桜 |
お土産・食事 | 堂ヶ島温泉で可 |
近くの温泉 | 松崎・雲見・土肥・桜田・大沢・観音・蓮台寺・河内・下加茂・河津温泉郷等 |
西伊豆町HP 観光協会HP なぎさの湯HP 旅館組合HP |
http://www.town.nishiizu.shizuoka.jp/index.html http://www.nishiizu-kankou.com/ http://www.town.nishiizu.shizuoka.jp/kakuka/kankou/syouko/onsen/nagisa.html http://www.dougashima.jp/ |
僅かにオーバーフローしているように見えるが循環だ。
細長い露天風呂。僅かに白濁しているように見える。目隠しがあるので海は見えない。
砂浜より3,4m高い地にある。営業時間は9時〜20時、定休日は木曜、町外者は大人500円。
西伊豆町は静岡県東部、伊豆半島西海岸の中央に位置し、西側は駿河湾に面している。
東側は急峻な山並みの天城山系が連なり、北と南にその支脈が海岸まで迫まっていて、森林が90%を占めている。
標高1000程度の山稜から流れる宇久須川と仁科川の河口付近に市街地が形成され、その間の入江にも小規模な集落が見られる。
町域の一部は富士箱根伊豆国立公園に含まれ、リアス式の海岸線は名勝・伊豆西南海岸の指定を受け、水平線に沈む夕陽をどこからでも見ることができる。
特に夕日を受けて断崖が黄金色に輝く黄金崎や断崖と小さな島々からなる堂ヶ島からの日没が美しいとされている。
温暖な海洋性気候で、黒潮の影響も受けて、年間平均気温は16℃と高い。
シンプルな内湯。シャンプー類は置いてある。
施設名 : なぎさの湯 (入浴日:2012.12.3)
宿泊した堂ヶ島ニュー銀水からの堂ヶ島。
西伊豆、駿河湾越しに見る富士山。