フロント・ロビーラウンジが広く取られている。
ロビーには、駿河湾で獲れる魚の剥製が陳列されていて、けっこう楽しめる。
看板には通年6,825円の表示。
「民芸茶房」の看板。
・干物定食1,050円
・刺身定食2,100円

徒歩5分の砂浜
徒歩2分の松崎漁港とアル
和洋折衷の建物その2
町で見かけた和洋折衷の古い建物。
時計台そばで見ると洋風というよりも和風だった。
明治初期に建てられた中瀬邸
キビナゴ(サービス)
小魚つみれ揚げ(1,050円)
伊豆らしく生ワサビ
桜葉入り蕎麦
(桜葉は松崎の特産)
刺身定食(アジ・キンメダイ・マグロ・イカ・サクラエビ等)は新鮮だった。
所在地 : 加茂郡松崎町
温泉名 : 松崎温泉 
松崎温泉 豊崎ホテル (静岡県)
    
東京の実家から自宅へ帰る途中、箱根・西伊豆2泊の旅を組んだ。箱根の方に予算を割いたので、低料金の宿を西伊豆で探したところ、見つけたのがここ豊崎ホテル。
加水・加温無しの完全掛け流しの風呂が付いて、一泊朝食付きでなんと6,825円。今までの約100泊の中でダントツの安さだったが、松崎の町の魅力と合わせ、大満足の一泊となった。
松崎町は、伊豆半島南西部、駿河湾を望む海沿いの町だ。
町では「自然豊かな花とロマンの里」と謳っている。

その自然では、美しい海岸線、西を向いていることもあって「富士山と夕日」、「石部棚田」などをPRしているが、これに夏の海水浴、通年のフィッシング、松崎・雲見等の漁港から水揚げされる近海物の海の幸が加わる。

加えて、松崎町には小さいながらも数多くの温泉がある。
松崎温泉は6軒の宿、雲見温泉は5軒、桜田温泉の一軒宿・山芳園は大きな露天風呂で知られ、大沢温泉・大沢温泉ホテルは、国指定の登録文化財の宿だ。
その他、松崎・岩地・雲見の漁港周辺には、温泉を持つ数多くの民宿がある。

また、松崎町は過去に数多くの左官名工を輩出していて、今もレトロななまこ壁の建物が多く残っている。

住 所 静岡県賀茂郡松崎町松崎488−2
電 話 0558−42−0070
交通機関 東名高速道路沼津ICから国道136号線などで約80km
伊豆急行蓮台寺駅から南伊豆東海バス堂ヶ島行きで40分
施 設 ロビー・食事処(民芸茶房)駐車場(15台程度)
宿 泊 15室(BT8 T7) 
1室2人以上:季節・曜日に関係なく通年@6,825円(朝食付き)

1室1人:季節・曜日に関係なく通年@8,400円 (何れも布団敷きはセルフ)
夕食は目の前、豊崎ホテルが経営している「民芸茶房」で定食・単品料理注文
泉 質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 外来入浴不可
宿泊者は24時間入浴可
定休日 無休
入浴料金 外来入浴不可
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 松崎散策(なまこ壁通り・伊豆の長八美術館・岩科学校(重文)・カサエストレリータ・時計台・漁港)
堂ヶ島(遊覧船洞窟巡り・らんの里・加山雄三ミュージアム)・下田)・石廊崎・河津桜
お土産・食事 豊崎ホテル目の前の「民芸茶房」で昼食・土産可
近くの温泉 雲見・堂ヶ島・桜田・大沢・観音・蓮台寺・河内・下加茂・河津温泉郷
松崎町HP
観光協会HP
旅館組合HP
豊崎ホテルHP
http://www.town.matsuzaki.shizuoka.jp/
http://www.izu.co.jp/~matsukan/

http://www.maturyo.jp/yado-s.htm
http://www.toyosaki-hotel.jp/
雑記帳 B&B方式が大変気に入った。
次は、箱根か東伊豆でこのタイプの宿に泊まろうと思う。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
なまこ壁通り
●西伊豆
伊豆半島は温泉半島である。
・伊豆半島の東・相模灘に面する東伊豆には、「熱海」から始まって「網代」「伊東」「宇佐美」「北川」「熱川」「稲取」「今井浜」。
・中伊豆、半島の中央山岳部、有名な天城峠を超える下田街道(国道136号線・414号線)沿いには、「伊豆長岡」「大仁」「修善寺」「湯ヶ島」「河津温泉郷」。
・南伊豆には下田・蓮台寺・河内・下賀茂。

・そして半島の西側、駿河湾に沿って走る国道136号線沿いの西伊豆には、比較的大きな温泉地である「土肥温泉」、風光明媚な「堂ヶ島温泉」に続き、漁港に近い「松崎」「石部」「「雲見」など、規模の小さい素朴な温泉が続く。

国道136号線は、東伊豆側の国道135号線より海が近く、荒削りの海岸線を見ながら快適なドライブが楽しめる。
また、天気が良ければ駿河湾越しに富士山を望み、美しい夕日を眺められるスポットも多い。
堂ヶ島。この日は強風波浪警報が発令されていた。
若山牧水ゆかりの土肥温泉は、宿泊済みなので通過。時間があれば未入浴だった公衆浴場に入りたかったのだが。
堂ヶ島温泉からの風景。旅館(堂ヶ島小松ビューホテル)に立ち寄った。入浴OKの時間内なのに断られた。
堂ヶ島温泉にある「らんの里」を観光。
色とりどり、多種のランが展示、即売されている。
すぐ近くに「加山雄三ミュージアム。ファンの方はどうぞ、私はパス!
沢田公園露天風呂(堂ヶ島温泉)に立ち寄ったが、強風波浪警報が出ていたので閉鎖。翌日、朝食前に松崎から10分、朝風呂で浸かった。
松崎温泉は、駿河湾に注ぐ那賀川を跨ぐ「ときわ大橋」の写真をガイドブックで見た瞬間から、いつかは泊まってみたいと思っていた。

おそらく伊豆に多いなまこ壁の手法と材料で化粧した欄干、それとその先に見える洋風・メルヘンチックな時計台との和洋折衷の取り合わせがとても魅力的だったからだ。

先だって河内温泉に泊まったとき、旅館(金谷旅館)の白と黒の格子を指差して「あれがなまこ壁だ」と家内に薀蓄を傾けられたのも、その記事のお陰だった。

普通、温泉宿にチェックインした場合、先ずは風呂を撮影するために浴室に向かうが、今回は、私1人、愛犬を伴ってこの橋に向かった。
行く途中の松崎の町は、人影が無く静まり返っていたが、恐らく空襲に遭わなかったのでは、と想像させるようなアンティークな建物をあちこちで見かけた。

実際に見ることができた「ときわ大橋」後で知ったがこれもなまこ壁だった。

●伊豆の長八美術館・・・松崎出身の名工、江戸時代に活躍した入江長八の作品を展示した美術館。
●カサ エストレリータ・・・金属とガラスとコンクリートで造形した超モダンなレストラン
菜の花が満開だった。
私も知らなかった「日本女子修身訓」
和洋折衷の堂々たる構えの岩科学校。懸かっている扁額は、太政大臣・三条実美の書。
岩科学校(国指定重要文化財)
松崎町の中心街から車で7〜8分、のどかな田園風景の中に、明治13年に完成した岩科学校がある(大きな駐車場有り)。
松崎の伝統的な建築手法と西洋建築方式を採り入れた造りは、木造建築の傑作として重要文化財に指定されている。
校内には昔使われた教材等の展示や授業風景を再現した教室もある。
シンプルな部屋は7.5畳に広縁、清掃が行き届きこざっぱりしている。
これにバスとトイレ、後者がウオシュレットなのに驚き、家内が喜んだ。


部屋はBT付が8室、T付が7室の合計15室。割り当てられた部屋は、残念ながら裏側だったので眺望がきかなかった。おそらく6室ほどは海側に面していると思われるので、予約の際に確認されることをお薦めする。

この料金なので、布団敷きはセルフサービス。
でも、かえって気兼ねなく寛げて、これはこれでなかなか良いシステムだった。
予想より立派だった部屋。
食 事
夕食は付いていないので、どこで食べてもいい。
しかし、ホテルが経営している魚料理の食事処「民芸茶房」が玄関先にあるので、浴衣のままで出かけられ大変便利だ。朝食も、ここで取ることになっている。(夕食は大広間・朝食はテーブル席)
地元・松崎漁港で上がった魚介類を食材とした定食・一品料理のどちらでも注文できる。

    
・おまかせコースA 3,150円 (地魚刺身・小付・小鉢・酢の物・揚げ物・味噌汁・ご飯・漬け物)
・煮魚定食 2,100円 (キンメダイ・小付・小鉢・味噌汁・ご飯・漬け物
・さしみ定食 2,100円 (7種類の刺身・小鉢・味噌汁・ご飯・漬け物)
・焼き魚定食 1,575円(イサキ/ムツ/カマスなどの塩焼き・小付・小鉢・味噌汁・ご飯・漬け物)
・干物定食 1,050円(マアジ・いわし・ムロアジなど3種類の干物炭火焼き・小付・小鉢・味噌汁・ご飯・漬け物)

●夕食
大きな熱々の干物、美味だった。
トコロテンが付いた朝食
●朝食
●なにせ低料金、夕食込みで1万円でお釣りが来た(酒は飲まないので)。
●風呂・温泉が良い。
●松崎町が情緒たっぷり、散策が楽しめた。
●好きなもの、好きな量だけ食べられるB&B方式が嬉しい。
●近くの公共露天風呂にも入浴できた。(沢田公園露天風呂)
等から、高い満足感が得られた1泊となった。
予約の際には、正面が海側なのでこちら側の部屋を予約したい。手前は同じ経営の食事処「民芸茶房」。ここで夕食・朝食を取る。
いわゆるB&B(Bed&Breakfast)で、夕食は付かず朝食のみの宿。
料金は、シーズン・曜日に関係なく一律6,825円(1室2人以上)のシンプルかつ低料金設定だ


最近、箱根や伊豆でこのスタイルの宿を見かけるようになったが、それにしてもBT付き(一部Tのみ)でこの安さはどうだ。
これまで宿泊した約100軒の宿の中で、ダントツの低料金だった。

それ故、家内には「(翌日泊まる)箱根の宿は豪華だが、こちらは我慢してくれよ」と予め断りを入れておいたほどだ。

堂ヶ島で観光してから3時過ぎに到着した豊崎ホテルは、松崎港の目の前にあり、鉄筋4階建て、やや古びてはいるが、想像していたよりずっと立派な外観だった。

玄関を入ると、もちろん豪華ではないが、かなりのスペースをフロント・ロビー・ラウンジに割き、左手に200種類を超える魚の剥製が展示されているギャラリーがあり、まるで水族館のように見えた。
1室2人以上通年 @6,825円 (朝食付き、入湯税130円別途)
1室1人通年 @8,400円(同) 何れも布団敷きはセルフサービス
施設名 : 豊崎ホテル (宿泊日:2007.3.26)
泉質は透明なカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉でキュキュ感がある。
泉温が62度と高温なので、冷却装置で温度を下げているが、加水・加温は一切無しの完全掛け流しである。
写真のように、表面張力で湯が盛り上がっていて、浸かった瞬間、ザ〜と音を立てて豪快にあふれ出る。これぞ日本の風呂、満足感・爽快感が体・脳を駆け巡る。風呂からは湾口に停泊する漁船が見える。
風呂は4階にある。
内湯はシンプルなタイル張りで10人程度が入れる細長い風呂。
内湯から繋がる露天の桶風呂が文句なく良い。直径2m程度、深めで肩までたっぷり浸かれる。
風 呂