いつもの通りの朝の愛犬散歩は庄川沿いの土手。
渡り廊下からのふじやと背景
館 内
2回目宿泊
料 理
前回と同じく2室ある和洋室の内の一つ「笹百合」で、6畳程度の洋室・ツインのベッドルーム・4.5畳の和室・シャワー付きトイレ。宿泊料金が15,750円〜17,850円(税込)の部屋だ。
宿泊棟・浴室・食事処を繋ぐ渡り廊下は片側吹き抜けの回廊。
大きなガラス窓の廊下
フロントは帳場の趣き。
今回もチェックイン時に汁粉。
黒塗りの太い柱や梁と白い壁。
大きな薪ストーブが、ロビー中央にデーンと設置されている。
|
|||
平瀬温泉藤助の湯ふじやは、世界遺産の合掌造り集落・白川郷に近い日本秘湯を守る会の宿。今回、守る会の宿10ヶ所に宿泊し、無料招待の権利を得たので、2年前に宿泊して気にいった藤助の宿ふじやを選択した。
今回の宿泊を前回の記事に加筆するのはかえって手間なので、記事が重複するがPart2として別掲することにした。
日本秘湯を守る会の宿のお馴染みの提灯は、表通りにある母屋(写真下)の玄関に下がってる。
軒下に「ふじや旅館」と書かれた看板が掛けられており、古いガイドブックではこの館名で紹介されている。
一回目の宿泊の時、ナビはこちらの方に導き、ここで藤助のふじやは一筋裏側にあると教えてもらった。
両館は道を跨ぐ空中回路で行き来出来るようになっており、お互いの風呂に入浴出来る。
黒塗りの木材と白壁のコントラストが美しい外観は飛騨造りの典型、館内も同じような色調に茶色やベージュといったモノトーンの色を組み合わせとてもシックだ。
建物の一部はこの地方の古民家を移築したもので、高い天井、太い柱や梁が飛騨地方の昔の豪農の家を思わせる。
手書きの楽しい夕食のお品書き。
食事は夕食・朝食とも掘り炬燵式の食事処で。
海の幸は皆無、熊汁が出るなど川・山・里の食材に徹した
滋味豊かな夕食で、とても美味しかった。
夕食名:すすきの穂 ゆらり
日本秘湯を守る会10ヶ所宿泊による無料招待
白川村と言えば、言うまでもなく合掌造りで知られる白川郷を町域に有する。
1995年12月、富山県側の五箇山とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界(文化)遺産に登録された。
白川村は日本ばかりでなく世界的な豪雪地帯であり、この風土から合掌造りという鋭角な屋根を持つ建築様式が生まれた。
荻地区には100軒を超える葺きの古い合掌家屋が建ち並び、この地域の原風景を今に伝えている。
村は岐阜県の西北部に位置し、霊峰・白山(2,702m)を主峰とする両白山地を境として石川県と接し、北を人形山(1726m)によって富山県の五箇山と区切られている。
村の面積の96%が急峻な山林で、その山々を縫うようにして庄川が流れ、その河川沿いにわずかな平地がある。
風 呂
内湯から続く露天風呂、眺望は無いが木立ちに囲まれている。立ち寄り湯は受け付けているが、時間制限・休止があるので入浴の際は事前に電話で確認する(入浴時間は不詳)。
部屋毎にスリッパを入れる下駄箱がある。他所に無い良いシステムだ。
洗い場
2ヶ所の無料貸切風呂は4人位が入れる大きさ。
改装したばかり檜の小さめの内湯。
男女別の内湯・露天風呂の他に、空いていれば無料で入浴出来る貸切風呂が2ヶ所有り、11室という部屋数からすると十分だ・
前回も今回も平日だったので宿泊者数は少なく、3回の入浴とも風呂を独占、貸切風呂も常に無人だった。
内風呂は2010年にリニューアルされたばかりで、4、5人が入れる檜造り、そこから出入りできる露天風呂は岩石を組んだもので、展望は無いが木立の中にあるので爽快だ。
貸切風呂は空いていれば誰でも入浴出来る露天の岩風呂で、3、4人は一度に入れる大きさだ。
源泉は15km離れた白山前衛の山腹から引き湯したもので、湧出時には90℃を超えているが、途中で65℃前後になって、最後は井戸水で冷却して浴槽に注いでいる。加温・加水・循環無の完全かけ流しだ。
泉質は含む硫黄ーナトリウムー塩化物温泉、わずかに硫黄臭がして、しっとりした感触の上質の湯だ。
熊汁(月の輪熊)
牛肉の陶板焼き
牛刺し
ゼンマイとこもどうふ
籠に葛の葉を敷いて(ワサビの葉・なつめ・甘長・茗荷他)
酢の物(茗荷・大根)
タラの芽のえごま和え
茶碗蒸し
鮎の塩焼き
山の天ぷら(桑の葉・しその穂・天然舞茸)
グレープフルーツのシャーベット
粟御飯 赤だし 漬物 |
掲載順不同
施設名 : 藤助(とうすけ)の湯 ふじや (1回目宿泊 2008.6.13 2回目宿泊 2010.10.1・・・無料招待)
木材をふんだんに使い、黒・焦げ茶色を基調にした重厚な館内はいかにも飛騨地方の雰囲気を漂わせている。
写真左:表通りに建つ旅籠風の「ふじや」。こちらが本館に当たるのだろうか?しかしHPにここの紹介はない。
口コミ(nifty)でこの本館と藤助の宿とが一緒になって投稿・評価されており、このため平均点が低くなっているので、宿としてもなんらかの対応が必要だろう。
写真中は、本館と往来できる空中渡り廊下。
平瀬温泉は、岐阜県を代表する観光地、世界遺産の白川郷から南へ10kmほど、庄川と国道156号の間を走る旧白川街道沿いにある。
四季を通じての白川郷観光、夏は霊峰白山への登山や渓流釣り、冬はスキーの基地として賑わう。
小規模の宿と民宿が8軒、日帰り施設1軒、土産物屋や食事処は見当たらず、まるで時が止まったような鄙びた温泉地だ。
ガイドブックでは源泉名を入れて大白川の湯平瀬温泉、最近は世界遺産を前面に出して白川郷平瀬温泉と呼称するようになっている。
源泉は、平瀬温泉から西へ15km、白山前衛の山の中腹、通称地獄谷に自然湧出する塩分を含む硫黄泉(含硫黄-ナトリウム-塩化物泉)を引き湯している。
その源泉に近い大白川露天風呂にも立ち寄ったが、隘路を約15km、これまでの秘湯巡りでもベスト3に入るスリリングな道だった。
住 所 | 岐阜県大野郡白川村平瀬325−1 |
電 話 | 05769−5−2611 |
交通機関 | 東海北陸自動車道荘川ICから約20km 東海北陸自動車道白川郷ICから約14km JR高山本線高山駅から濃飛バス白川郷行きで1時間10分平瀬温泉下車 |
施 設(日帰り利用) | ロビー 湯上り処 駐車場 |
宿 泊 | 11室(和室8 和洋室2 古民家特別室1) 15,750円〜24,150円(2011年6月現在) 最新詳細情報は下記の宿HPを参照ください。 |
泉 質 | 含硫黄ーナトリウムー塩化物温泉 大白川3号線90.9℃ pH7.9 無色澄明 微塩味 硫黄味 微硫化水素臭 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 立ち寄り湯は受け付けているが、時間制限・休止があるので入浴の際は事前に電話で確認する必要がある(入浴時間は不詳)。 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人1000円 |
入浴施設 | 内湯・露天風呂とも男女各1、貸切風呂2 |
浴室備品(日帰り) | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 白川郷・五箇山合掌造り(世界文化遺産)、和田家(重文)、御母衣湖、荘川の里、荘川桜、ひるがの高原、白山スーパー林道、高山 |
お土産・食事 | 宿での昼食は不可。道の駅「飛騨白山」にて特産品購入可(食事処無し) |
近くの温泉 | 大白川温泉しらみずの湯、大白川露天風呂、白川郷温泉、トヨタ白川郷自然学校温泉、五箇山温泉、くろば温泉(日帰り)、中宮温泉、中宮一里野温泉 |
白川村HP 観光協会HP ふじやHP 白山スーパー林道HP |
http://www.shirakawa-go.org/ http://www.shirakawa-go.gr.jp/ http://www.tousuke-fujiya.com/ http://www.hakusan-rindo.jp/index.shtml |
奥飛騨温泉郷の中でも同じような宿を見かける飛騨造りの重厚な玄関先。
世界文化遺産に登録された白川郷には100棟ほどの合掌造りの民家が残る。