寛げる客室のコーナー。
ツインに4畳半の和室には炬燵が置いてあった。最近は就寝・起床に楽なベッドを選ぶ。
宿泊棟の廊下
部屋は和洋室の笹百合、シャワートイレ付きで15,750円 税込み)
宿泊棟・浴室・食事処を繋ぐ渡り廊下
チェックイン前に茶菓の接待
玄関は飛騨の庄屋の雰囲気
ロビーに設置された薪ストーブ
最初、ナビは庄川沿いの旧館(本館?)の「ふじや旅館」に連れて行った。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
施設名 : 藤助の湯 ふじや (宿泊日:2008.6.13)(平日2人1室 15,750円 税込み)(2回目宿泊日:2010.10.1・・・記事別掲) 
平瀬温泉 藤助の湯ふじや (岐阜県)
   
所在地 : 大野郡白川村
温泉名 : 平瀬温泉
白川村は岐阜県の西北部に位置し、霊峰・白山(2,702m)を主峰とする両白山地を境として石川県と接し、北を人形山(1726m)によって富山県の五箇山と区切られている。
村の面積の96%が急峻な山林で、その山々を縫うようにして庄川が流れ、その河川沿いにわずかな平地がある。

白川村と言えば、言うまでもなく合掌造りで知られる白川郷を町域に有する。
1995年12月、富山県側の五箇山とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界(文化)遺産に登録された。

白川村は日本ばかりでなく世界的な豪雪地帯であり、この風土から合掌造りという鋭角な屋根を持つ建築様式が生まれた。
白川村荻地区には100軒を超える葺きの古い合掌家屋が建ち並び、この地域の原風景を今に伝えている。

また白川郷は、日本有数の山岳林道である白山スーパー林道の起点でもある。日本三大霊峰・白山の北側を通り、石川県白山市に通じる全長33.3キロの有料道路(普通車片道3150円)である。
平瀬温泉から10km余り、白川郷萩地区には世界文化遺産に登録された100棟ほどの合掌造りの民家が残る。
庄川と国道156号の間を走る旧白川街道沿いの平瀬温泉は、宿泊施設8軒、日帰り施設2軒の静かで鄙びた温泉地だ。
最近のガイドブックでは源泉名を入れて大白川の湯平瀬温泉と呼称していることが多い。

その源泉は、平瀬地区の西15km、白山前衛の山の中腹、通称地獄谷に自然湧出する塩分を含む硫黄泉(含硫黄-ナトリウム-塩化物泉)を引き湯している。
何せ導管の距離が遠いので、流れが止まったり、硫黄分が付着したりして、維持管理が大変なようだ。
住 所 岐阜県大野郡白川村平瀬325−1
電 話 05769−5−2611
交通機関 東海北陸自動車道荘川ICから約20km
東海北陸自動車道白川郷ICから約14km
JR高山本線高山駅から濃飛バス白川郷行きで1時間10分平瀬温泉下車
施 設(日帰り利用) ロビー 湯上り処 駐車場 
宿 泊 11室(和室8 和洋室2 古民家特別室1) 
15,750円〜24,150円(2011年6月現在)
最新詳細情報は下記の宿HPを参照ください。
泉 質 含硫黄ーナトリウムー塩化物温泉 
大白川3号線90.9℃ pH7.9

無色澄明 微塩味 硫黄味 微硫化水素臭
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 立ち寄り湯は受け付けているが、時間制限・休止があるので入浴の際は事前に電話で確認する必要がある(入浴時間は不詳)。
定休日 不定休
入浴料金 大人1000円
入浴施設 内湯・露天風呂とも男女各1、貸切風呂2
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 白川郷・五箇山合掌造り(世界文化遺産)、和田家(重文)、御母衣湖、荘川の里、荘川桜、ひるがの高原、白山スーパー林道、高山
お土産・食事 宿での昼食は不可。道の駅「飛騨白山」にて特産品購入可食事処無し)
近くの温泉 平瀬温泉しらみずの湯大白川露天風呂、白川郷温泉、トヨタ白川郷自然学校温泉、五箇山温泉、くろば温泉(日帰り)中宮温泉、中宮一里野温泉
白川村HP
観光協会HP
ふじやHP
白山スーパー林道HP
http://www.shirakawa-go.org/
http://www.shirakawa-go.gr.jp/
http://www.tousuke-fujiya.com/
http://www.hakusan-rindo.jp/index.shtml
5連の水車が目印の「そばの里荘川」で蕎麦の昼食
御母衣ダムに沈む筈だった荘川桜
大白川温泉・しらみずの湯で入浴
この温泉宿は、相互リンクさせて頂いているやなぎさんのサイトで知ったものだ。
日本秘湯を守る会のこの宿は、古いガイドブックでは「ふじや旅館」となっており、最近この旅館名に変更されたようだ。

平成8年に改装された宿は、宿泊棟・浴室・食事処を渡り廊下で結ぶ造りになっている。
飛騨地方の雰囲気を漂わす建物・館内は、木材をふんだんに使い、黒・茶色・ベージュ・白を基調とした情緒たっぷりでシックな雰囲気、食事処はこの地方の古民家を移築している。

客室は僅かに11室(和室8、和洋室2、古民家特別室1)、料金は平日利用の15,000円程度から設定されているが、部屋・季節・宿泊人数・プラン等によって異なるので、予約の際は下記HPを参照ください。

世界文化遺産・白川郷合掌造り集落まで車で15分の距離、同じく富山県側の五箇山合掌造り集落までも30分程度で行ける絶好のロケーションにある。
木立の中にあって、いかにも飛騨地方の雰囲気を漂わす外観。
かねてから宿泊したかった2軒の「日本秘湯を守る会」の宿、「平瀬温泉・藤助の湯ふじや」と「中宮温泉・にしやま旅館(石川県)」、これに走る機会を逃していた「白山スーパー林道」を組み込んで2泊3日の湯巡りに出かけた。

第2回宿泊(2010年10月1日)の記事はこちらから

東海北陸自動車道荘川ICで下りて、国道156号線に乗った。
昼食を壮大な5連の水車が置かれた「そばの里荘川」で取り、再び北上すると御母衣(みぼろ)ダムの青い湖面が見えてきた。
湖畔には樹齢500年の2本の巨大な桜が植えられている。
この荘川桜は、ダム湖建設の際に湖底に沈むはずだったが、初代電源開発総裁・高碕達之助氏の努力によりここに移植されたものだ。
この心温まる話は昭和34年、環境問題が世間で取り上げられる遥か昔の時代のものだ。
白川郷の合掌造り集落観光
藤助の湯ふじや到着
庄川沿いの平瀬温泉
のどかな山里風景
風 呂
食 事
男女別の内湯・露天風呂の他に、空いていれば無料で入浴出来る貸切風呂が2ヶ所有り、11室という部屋数からするととても贅沢だ。平日だったので宿泊者数は多くなく3回の入浴とも風呂を独占、貸切風呂も常に無人だった。

内風呂は5、6人が入れる檜造り、そこから出入りできる露天風呂は岩石を組んだもので、木立の中にあるのでとても爽快だ。
貸切風呂は空いていれば誰でも入浴出来る露天の岩風呂で、3、4人は一度に入れるだろう。

源泉は、記述の通り15km離れた白山前衛の山腹から引き湯したもので、湧出時には90℃を超えているが、途中で65℃前後になって、最後は井戸水で冷却して浴槽に注いでいる。加温・加水・循環無の完全かけ流しだ。
泉質は含む硫黄ーナトリウムー塩化物温泉で、わずかな硫黄臭がして、しっとりした感触の上質の湯だ。
檜造りの内湯
左:露天風呂 右:貸切風呂。観察力不足の私は気がつかなかったが、上記のやなぎさんによれば、両方の露天岩風呂とも、石の配置が巧みで身の置き所があり、半身浴もできて、ゆったりと入浴出来るそうだ。
部屋毎にスリッパを入れることができる。
脱衣場は駕籠が置かれて着脱がし易い。
木造の桶と腰掛け
湯上り処
夕食は個室の食事処で頂く。
8畳くらいの広さで、6人は座れそうな掘り炬燵式のテーブル、足を伸ばせるので私達には何よりも嬉しかった。

座ったときは、写真のように一品だけ出されていて、後は一品毎に供される。
6月ということもあり、食材として山菜がふんだんに使われていて、とてもライトでヘルシー、胃にもたれず我々の年代には好ましい料理だった。

朝食は季節や天候に応じて庭で取ることができ、この日は快晴、清々しい気候だったので外で頂いた。
葛の葉にうどのきんぴら、そら豆、ふきのとう酢味噌等
ぜんまいとこも豆腐
たらの芽のえごま和え
飛騨牛の刺身
山の菜の鍋
アマゴの塩焼き
茗荷の酢の物
山の天ぷら
朴葉寿司
揚げそばがき
山芋蒸し物
果物 メロン
冷菓 シャーベット
庭での朝食
朴葉味噌
渓流魚の一夜干と温泉玉子
●夕食
●朝食
6月の平日という時期もあっただろうが、税込み15,750円というプランがありこれを予約したが、風呂・温泉・料理・部屋・パブリックスペース・サービスの全てで満足、コストパーフォマンスの良い宿だった。
ここは、世界遺産の白川郷・五箇山の合掌造り集落にも近く(それぞれ15分・30分)、観光拠点としても便利な所にある。

また、温泉好きには、秘湯の大白川露天風呂やかけ流しの日帰り施設(
大白川温泉しらみずの湯)があり、さらに白山スーパー林道を利用すれば、中宮温泉やこれまた秘湯で谷底にある親谷の湯などで入浴することが出来る。
前回は新穂高温泉に宿泊の際立ち寄ったが、今回は地元に宿泊、たっぷりと時間をかけて散策した。右は愛犬アルベール。
三大霊峰白山の北を走るスーパー林道
鷹巣温泉鷹巣荘(福井県)
白山杉の子温泉(追って掲載)
中宮温泉・にしやま旅館(追って掲載)泊
白山スーパー林道
世界遺産 五箇山合掌造り集落
秘湯・大白川露天風呂
2泊目・最終日の行程