ここ!

塩沢温泉 露天風呂 (岐阜県)

温度は35℃くらい。真夏で温めだったので冬は入浴難しそうだ。名も無い沢を流れ落ちる渓流の音が鳴り響く。まさに秘湯の趣だ。

泉質は不明だが、他のサイトでは「含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉」という既述を見かけた。光線具合によって黄土色、深緑色と変化、口に含むと鉄味がした。風呂の周囲に堆積した温泉抽出物が、温泉の濃さを物語っている。対岸の崖も黄土色になっているが、これは塩沢山荘からの捨て湯がここから落されていた為か?

標高1000m、名も無い沢の岩盤上に造られた脱衣所も無い混浴露天風呂はワイルド感たっぷり。

透明度測るために今回は足で。女性の足だと「うっふん写真(上)」と言うそうだ。

洗面器が置いてある。左のものはハエ叩き、これで一匹やっつけた。脱衣所は無くて、もちろん混浴だ。

左端に木造の橋が見えてきたのでそちらに向かう。

しっかりした木造の橋。これは有志が建設したようには思えない。

橋の上から見る渓流。風呂の対岸も赤茶けている。

上記の通り、最初「塩沢山荘」の看板があるこの地点までやって来た。この先を進んだら、塩沢山荘のロッジ風の無人小屋に到着。
ここからも露天風呂に行けると思ったが、道が分からなかったので、先ほどの「ろてん風呂」の看板に戻った。


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長野県伊那市と岐阜県高山市を結ぶ国道361号沿い、開田高原から長峰峠(1350m)を越えた先にある塩沢温泉の無人露天風呂。元は廃業した旅館・塩沢山荘が所有していた渓流沿いの混浴露天風呂だったが、現在は地元の老人会の方々が奉仕で清掃・管理されていて無料で入浴出来る(深謝)。
今回、私が開田高原の西野温泉に宿泊し、翌日に高山市に向かうと聞き、さすらい人さんが教えて下さった秘湯だ。

住 所 岐阜県高山市高根町(以下不明)
電 話 無し
交通機関 木曽福島から国道361号等で約1時間。
高山市街から国道361号等で約1時間。
施 設(日帰り) 特に無し(脱衣所・トイレも無し)、駐車スペース有り
宿 泊 不可(少し離れた場所にある公共の宿・七峰荘で宿泊出来る)
泉 質 不明
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 24時間、但し自己責任で。
昼夜とも女性1人の入浴は避けるべし。
定休日 不定休(?)
入浴料金 無料
地元の方の清掃維持管理に感謝して賛助金を置いてゆきたいが投げ入れる箱も無かった。
入浴施設 露天風呂(混浴)1ヶ所
浴室備品 洗面器が置いてあった。
観光スポット 道の駅 飛騨たかね工房 開田高原、御嶽山、高山、
お土産・食事 高山、開田高原で
近くの温泉 西野温泉、木曽温泉、木曽御嶽温泉、鹿の瀬温泉、御嶽明神温泉濁河温泉、秋神温泉、飛騨高山温泉、奥飛騨温泉郷
高山市HP
高山観光協会HP
塩沢温泉七峰館
HP
http://www.city.takayama.lg.jp/
http://www.hidatakayama.or.jp/
http://www.takanekankou.or.jp/shichihokan/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

地図上のAは塩沢温泉の一軒宿・七峰館。露天風呂はその上、「塩沢温泉」とある地点。

高山方面からやって来た場合は、無印良品の看板が見えるこの地点、橋を渡る直前を左折する。右側は高根乗鞍湖の湖面が広がる。

2kmほど進んだ先に、文字が薄くなった「ろてん風呂」の看板手前の細い道を右折。最初、ここを見落として、先に進んだら左下の塩沢山荘の入口に到着。

この道で良いのか?先行ってUターンで出来るか心配で、車を停めて徒歩で前方に進んだ。駐車スペースと風呂を確認して車に戻った。

所在地 : 高山市高根町

飛騨地方の中央に位置していた高山市だが、2005年2月1日、奥飛騨温泉郷が在った旧上宝村など近隣9町村と合併した。これによって、東京都に匹敵する日本一広い面積を有する新しい高山市が誕生した。

高山市はもともと観光都市で、 高山陣屋などの歴史的建造物、からくり人形など飛騨の匠の技による華麗な屋台が引き回される高山祭(山王祭・八幡祭)、江戸時代から続く2ヶ所の朝市、飛騨の名物である飛騨牛朴葉焼/朴葉味噌・赤株から高山ラーメンに至るまで、郷土色豊かな高山市は多くの観光客を惹きつけてきた。

今回の合併により、北東部には槍ヶ岳・乗鞍岳・穂高連峰など3000m級の山々が連なる飛騨山脈(北アルプス)が市域に加わった。さらに湯量豊かな平湯・新平湯・福地・栃尾・新穂高温泉と5つの温泉を有し、日本一の露天風呂数を誇る奥飛騨温泉郷を市域に組み入れ、一大観光都市となった。

高根町は合併前の旧高根村、平均標高が1000mを越え、町域の大部分が森林地帯だ。

駐車した場所の対岸、渓流がぶつかる岩壁の上に茶色の湯を溜めた露天風呂を発見。

温泉・施設名 : 塩沢温泉 露天風呂 (入浴日:2013.8.23) 

滑りやすい石段を注意して下る。

「国道をすぐ先、無印良品」の看板が見えたら右折」と教えてもらった。この塩蔵橋の先、両側に無印良品の大きな看板が見えてきたので右折。

国道361号から見て右手高台にある塩沢温泉七峰館に立ち寄った。時間が早すぎて、立ち寄り湯を諦め(10時~18時 500円)、露天風呂への行き方を教えてもらった。

国道361号沿い、無印良品の看板の下に、廃業した塩沢山荘の看板が残っている。これから行く露天風呂はこの宿が所有していた。

高根町にある道の駅・飛騨たかね工房

わくわくして、露天風呂に近づくと、嬉しいことに無人、これで写真が心おきなく撮れる。それにしても、素晴らしい自然の中にある。

国道沿い、高根乗鞍湖の高根第一ダム。

新穂高ロープウエイから見る穂高・槍ヶ岳などの北アルプス。

橋を渡りきった所から露天風呂を見下ろす。

駐車スペースに「ようこそ塩沢温泉露天風呂」の看板。この露天風呂は、高根町の老人会有志によって清掃維持管理されているのが分かった。感謝!

右折すると、女工哀史(ああ 野麦峠)で知られる野麦峠へ。

明治~大正時代、飛騨の少女たちが、野麦峠(1672m)を越え諏訪方面の製糸工場に向かった。

故郷へ帰る年の暮れには、雪の降り積もる険しい道中で、郷里の親に会うことも出来ず死んでいった娘たちも数多かった。

前日宿泊した長野県開田高原の蕎麦畑。前方は御嶽山(3067m)。

国道361号(木曽街道)の長峰峠(1350m)を越えると岐阜県高山市へ。