岡山県を代表する観光地、吉備路と倉敷をのんびりと観光するために、初日は人気の国民宿舎・サンロード吉備路に宿泊。
翌日は、倉敷と鷲羽山の中ほどにある倉敷由加温泉ホテルに宿泊し、倉敷の美観地区をゆったり観光した。
温泉・風呂はともかく、倉敷及び鷲羽山の観光に便利な地点に在り、夕食・朝食は、良好なクチコミ評価通りで、宿泊料金からするとお得感があった。
料 理
山桃花前の由加山参道入り口。かっては、讃岐国・金刀比羅宮との両参りの風習があった。
倉敷由加温泉は、倉敷市児島北部の丘陵地帯、倉敷の美観地区から鷲羽山方面に向かって南下して約15km、由加山(標高274m)の麓にある。
由加山は山の名前であるとともに、由加山蓮台寺と由加神社本宮を総称したもので、一帯は瀬戸内国立公園に指定されている。
蓮台寺は、日本三大権現の一つである瑜伽大権現の総本山、また厄除けの寺としても知られれいる。
かっては、讃岐国の金刀毘羅宮と由加山の両方に参拝する両参りの風習があった。
一軒宿の山桃花は、この由加山の参道口にあって、周囲は緑豊かな丘陵地帯だ。
平成4年創業、鉄筋4階建て、部屋数26室の中規模旅館で、和室がメインだが、洋室や和洋室も若干ある。
標準料金は15、000円からだが、これ以下のプランも時期によって出てくるので、宿のGPを参照ください。
反対側からの撮影と右側の単独の浴槽。薄い色のタイル張りで、清潔感はあるが、温もり情緒に欠ける浴室・浴槽だ。シャワーカランはたっぷりあって満室でも待つことはないだろう。
露天風呂の方形の浴槽。
もう一つの1人用の樽風呂。
館名に因んで山桃の食前酒からスタート。
打たせ湯、ジェットバスなど、とにかく騒がしい左側の内湯。
406号室(12畳広縁無し、独立した風呂・洗面所・トイレ)。2014年6月の最も安いプランで、11、364円(税・サ別)。右は部屋から見る由加山山麓の緑。室内に椅子が無かったのが不便だった。
玄関前に置いてあったカブトムシとテントウムシのカート。
由加山の山麓、緑豊かな丘陵地帯にある山桃花は鉄筋4階建てで、客室26室。倉敷の美観地区に専用駐車場があり、3時間無料で駐車出来る。
煮物(海老黄身煮と若竹煮)
温物(桜鯛と菜の花の茶碗蒸し)
強肴(牛ロース鉄板焼きステーキ)
前菜(小海老と小柱の生湯葉春巻き)
先付(帆立貝の有馬煮)
造り(旬のお造り)
客室が26の宿にしては、大きな内湯だ。浴室も浴槽も石やタイルが使用され、清潔感は漂うが、温もりに欠ける。
左右に浴槽があり、左側は打たせ湯、ジェットバス、ジャグジーなどの機能風呂が音を立てていて、少々、騒がしくて落ち着かない。
同じ騒がしさでも、白布温泉西屋の木造の樋から湯が落される轟音はわくわくするが、スーパー銭湯に似た機能風呂は、遠くここまで来て何で入るの、と思ってしまう。
竹垣で囲まれた露天風呂には、檜造りの方形と円形の小さめの浴槽があり、こちらの方がまだしも風情がある。
温泉は、地下500mから汲み上げる単純弱放射能泉で、pH7.2、無色澄明無味無臭の特色の無い泉質だ。
日帰り入浴は可能だが、料金が1500円(税別)と高額、入浴時間は11時~15時だ。
客室に比して広いフロント・ロビー周辺。
倉敷川沿いに白壁の建物が立ち並ぶ。右下の大原美術館は、倉敷の実業家大原孫三郎が、自身がパトロンとして援助していた洋画家児島虎次郎に託して収集した西洋美術、中近東美術、中国美術などを展示するため、1930年に開館した。西洋美術、近代美術を展示する美術館としては日本最初で、最も有名な収蔵品は、エル グレコの「受胎告知」だ。
住 所 | 岡山県倉敷市児島由加3285 |
電 話 | 086-477-5588 |
交通機関 | 瀬戸中央自動車道水島ICから約8km 倉敷美観地区から約15km JR瀬戸大橋線児島駅からタクシーで15分 |
宿 泊 | 26室(和室23 洋室3 和洋室2 その他1 (何れもBT又はT付き) 料金:平日2人1室1人15、000円~(2015,1,20現在) (時期によって格安プランが有り、また季節・曜日・プラン・人数等によって変動するので、最新・詳細情報は宿のHP参照) |
泉 質 | 単純弱放射能泉 pH7.2、無色澄明無味無臭 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 11時~15時 (予約不要) |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 大人 1500円 食事付き入浴は3、000円(予約不要) |
入浴施設 | 内湯 男女各1、 露天風呂 男女各1 |
浴室備品(日帰り) | シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 倉敷(美観地区)、鷲羽山、後楽園、瀬戸大橋、吉備路 |
お土産・食事 | 土産は館内で可、食事付き入浴は3,000円 |
近くの温泉 | 鷲羽山吹上温泉、たまの温泉、瀬戸大橋温泉、吉備路温泉、湯迫温泉、岡山桃太郎温泉 |
倉敷市HP 観光協会HP 山桃花HP |
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/ http://www.kurashiki-tabi.jp/ http://www.santo-ka.com/access.html |
部 屋 | 4.2 | 風 呂 | 4.4 |
朝 食 | 4.6 | 夕 食 | 4.6 |
接客・サービス | 4.5 | 清潔感 | 4.6 |
風 呂
酢物(飯蛸と芽かぶの土佐酢立て)
飯物(山菜御飯)・吸物(吸物春キャベツと菜の花の赤だし)・香物(三種盛り)
デザート(苺羊羹と苺)
倉敷市は岡山県南西部の瀬戸内海に面し、人口は48万人余で、広島市、岡山市に次ぐ中国地方第三の都市である。同市は二つの顔を持っている。
一つは水島コンビナートに代表される工業都市の顔で、製造品出荷額は約4兆円、西日本では大阪市に次ぐ規模である。
もう一つは、美観地区に年間600万人が訪れる観光地としての顔である。
白壁の建物が立ち並ぶ美観地区には、観光和船が行き交う倉敷川に沿って、大原美術館、、倉敷考古館、倉敷民芸館、日本郷土玩具館、大原家住宅等が点在。その間に風情ある食事・喫茶処や土産物屋などが立ち並び、少し離れてアイビースクエアがある。。
和と洋、レトロとモダン、江戸・明治・大正・昭和が絶妙に融合した、独特の景観を作り上げている。
倉敷市の南端には、瀬戸大橋の開通で一層魅力を増した鷲羽山(わしゅうざん)があり、備讃瀬戸の海に浮かぶ島々のビュースポットして、展望台やリゾートホテル・レストランが立ち並ぶ。
夕食は座敷広間、他2組と一緒に座って食べたが、最低料金のプランであり、これは止むをえない。
上掲の通り、じゃらんのクチコミ評価で、朝夕食の満足度が高い。
今回の宿泊は、最低料金のプランにもかかわらず、手の込んだ料理も幾つか供され、家内の美味しいの声も度々上がった。
野菜類もたっぷり、とても充実した朝食。
焼物(鱸の木の芽味噌焼きと自家製和風ピクルス)
全般に高得点、特に朝夕の食事が高評価だ。
倉敷川沿いの柳がやさしく揺れる美観地区。
赤柄の絨毯は、昭和の観光ホテルの典型だ。
土産物屋の豆吉本舗でマスカット豆を購入。
蔦に覆われたカフェのエル・グレコ