中国地方を代表する温泉地の三朝温泉には、株湯・たまわりの湯・河原風呂の3ヶ所の共同浴場がある。
三朝温泉発祥の地にある株湯は、かなり熱い風呂だが加水禁止の注意書き、温泉街の外れにあることもあって観光客は見かけず、これぞ地元に根付いた本物の共同浴場と感じ入った。
東伯郡は伯耆国の東部であることに由来している。
三朝町は、鳥取県の中央部にある町で、県下で2番目に大きな町だ。
三朝町には自慢するものが2つある。即ち三徳山三佛寺の投入堂と三朝温泉だ。
三徳山は標高900m、山全体が国の名勝・史跡に指定されており、2014年3月、一部地域が大山隠岐岐国立公園に編入された。
三佛寺はその三徳山に境内を持ち、寺伝によると、慶雲三年(706)に修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ) が三弁の蓮花を散らしたところ、その一弁がここに落ちたので(他に伊予・石槌山と大和・吉野)
堂宇を建てて修験の行場にしたといわれている。
その奥院である投入堂は平安時代の建築、垂直に切り立った絶壁の僅かな凹みに建てられた異色の建築物で国宝に指定されている。
投入堂を間近に見るためには、死者も出た厳しい山道を登らないといけなく、参拝前には服装と靴のチェックを受けなければならない。
温泉街の中心に当たる三朝橋から、三徳川の左岸、旧温泉街とも言うべき温泉本通りを東へ400mほど進み、右折して花屋別館の前の細い道を200m進んだ先に、三朝温泉の三つある共同浴場の一つ・株湯がある。
ここは三朝温泉発祥の地であるが、温泉街の中心から離れていることもあり、観光客が殆ど訪れない地元密着型の共同浴場だ。
近年改装されたのだろうか、想像していた以上に立派な湯屋の前には車10台分の駐車場と足湯と飲泉所がある。
営業時間は年中無休で8時〜20時45分(受付は30分前までで、月曜日は10時〜21時45分)、入浴料金は大人300円。
浴槽は3mx2m、湯は44℃位の高温だが、施設内の貼紙で、加水厳禁の注意が記載されていた。
もちろん、シャンプー類は置いてなく、地元の人は入浴セット持参だった。
施設名 : 株湯 (入浴日:2014.5.15)
三朝橋の袂にある三番目の共同浴場・たまわりの湯。
三徳川の河原にある露天風呂。混浴無料、清掃時間を除き24時間入浴可能。
左側は、宿泊した明治元年創業の木屋旅館(追って掲載)。
中国山地・三徳山の麓、三徳川(地元では三朝川と呼ぶ)の両岸に大小20数軒の和風旅館が建ち並ぶ三朝温泉は、鳥取県ばかりでなく山陰を代表する名湯と言って良い。
三徳川を跨ぐ三朝橋の左岸が温泉発祥の地で、車が一台がようやくの通りの両側に、木屋旅館、橋津屋など老舗の小さな旅館や食事処・スナック・射的場などが立ち並んでいて、昔ながらの温泉街風情を残している。
一方、反対の右岸には万翠楼、依山楼岩崎、三朝館、大橋旅館など、高級・大型旅館が点在し、左岸とは別の温泉地と勘違いしてしまうほどだ。
共同浴場は三朝温泉発祥の「株湯」と三朝橋の袂にある「たまわりの湯」、それに三徳川の河原にある無料の混浴露天風呂「河原風呂」の3つがある。
温泉は、高濃度のラドン含有量を誇る世界屈指の放射能泉だ。ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線で、身体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まる効果があるそうだ。
温泉がここで飲める。
株湯外観。前に車10台分ほどの駐車場がある。
手前は三朝温泉の名所、河原風呂。向こうの宿は宿泊料金2万円台からの依山楼岩崎。
端正な石板敷きの浴室・浴槽。かなり熱いが加水は厳禁だ。
住 所 | 鳥取県東伯郡三朝町三朝 |
電 話 | 0858−43−0431(観光協会) |
交通機関 | 米子自動車道湯原ICから約40km JR山陰本線倉吉駅から日ノ丸バス三朝温泉方面行きで20分三朝温泉下車。 |
施 設 | 駐車場有り(10台分) |
宿 泊 | 不可 |
入浴時間 | 午前8時〜午後8時45分(最終受付は30分前まで) (月曜日は午前10時〜午後8時45分) |
定休日 | 無休 |
泉 質 | 含弱放射能ーナトリウムー塩化物温泉(混合タンクの泉質だがこれで良いか不明) |
入浴料金 | 大人300円 |
入浴施設 | 男女別内湯各1 |
浴室備品 | 何も無し |
観光スポット | 三徳山三佛寺(投入堂)、倉吉市、小鹿渓、大山、鳥取市、蒜山高原 |
お土産・食事 | 温泉本通りに若干の店舗有り |
近くの温泉 | 関金温泉、吉岡温泉、鹿野温泉、東郷温泉、はわい温泉、浜村温泉、湯原温泉 |
三朝町HP 観光協会HP 旅館組合HP 三徳山三佛寺HP 木屋旅館HP |
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