三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘 (島根県)
三瓶山の一つ、孫三瓶山の南麓、標高500mの高原に豊富な温泉を湧出する三瓶温泉。2010年4月にリニューアルオープンしたばかりで、割引料金中のさんべ荘に宿泊した(一人旅)。口コミで評価の高い掛け流しの露天風呂は評判通りのものだった。
大田市は島根県の東西中央部に位置し、日本海に面する。松江市からは約70q、浜田市からは約65q、広島市からは約130qの距離にある。
本地域の北部は日本海に面しているが、急峻な中国山地が海岸に迫っているため山林原野が多く、平坦地が少なくなっている。
中央部には平成19年7月2日に日本では14番目、鉱山・産業遺跡としては初の世界(文化)遺産に登録された石見銀山遺跡がある。
また、南東部には大山隠岐国立公園に属する三瓶(さんべ)山が特異な山容を見せている。
ランクC火山に指定される三瓶山の男三瓶山北麓に広がる自然林は、「三瓶山自然林」として国の天然記念物に指定されている。
地質的には白山火山帯に属することから、温泉津や三瓶などの温泉に恵まれている。
住 所 |
島根県大田市三瓶町志学2072−1
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電 話 |
0854−83−2011
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交通機関 |
中国自動車道三次ICから約67km
JR山陰本線太田市駅から石見交通バス三瓶温泉行きで約40分、国民宿舎下車すぐ |
施設(日帰り用) |
食堂、売店、駐車場(約90台) |
宿 泊 |
29室(和室・和洋室・洋室・離れ T又はBT付き) 8,000円〜20,000円程度
詳細・最新情報は下記のHP参照 |
泉 質 |
ナトリウム―塩化物泉(含塩化土類食塩泉) 37.5℃ |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
日帰り入浴時間 |
10時30分〜21時30分 |
定休日 |
無休 |
入浴料金(立寄り)) |
大人500円 |
入浴施設 |
内風呂:男女各4 露天風呂:男女各3 サウナ |
浴室備品 |
ボディソープ・シャンプー・ロッカー・ドライヤー |
観光スポット |
石見銀山・三瓶山・羅漢寺・小豆原埋没林公園・出雲大社 |
お土産・食事 |
温泉街で可能と思うが確認していない。
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近くの温泉 |
湯抱温泉・千原温泉・小屋原温泉・池田ラジウム温泉・海潮温泉・湯迫温泉 |
太田市HP
観光協会HP
さんべ荘HP |
http://www.city.ohda.lg.jp/
http://www.visit-ohda.jp/
http://www.sanbesou.jp/ |
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
三瓶山(最高峰は男三瓶で1126m)は火山活動によって形成された山で、溶岩円頂丘と呼ばれる。
施設名 : 国民宿舎 さんべ荘 (宿泊日:2010.4.19)
三瓶山は出雲と石見を分ける国境の山。標高1126mの男三瓶を中心に女三瓶、子三瓶、孫三瓶など6つの山が環状に連なっていて、山麓には上の写真の様ななだらかな高原が広がっている。
三瓶温泉は孫三瓶の南麓、標高500mの高原に湯煙を上げている。
昭和34年までは志学温泉の名で湯治場として知られていたが、厚生省(当時)が国民保養温泉地に指定、その際に温泉名を現在の三瓶温泉に変更した。
当時は炭酸泉も湧出しており、ラムネを製造していたが、昭和38年の雪崩で埋没してしまった。
現在の源泉はそれ以降のもので、温泉街から少し離れた山腹にある湯元旅館の先に湧き出ている。
1分間に2500リットルの湯量を誇る三瓶温泉だが、現在の宿泊施設は、旅館が2軒、若干のペンションと2ヶ所の共同浴場があるだけだ。
相互リンクしている「秘境温泉 神秘の湯」でしおりさんが宿泊され、コストパーフォマンスの良さと風呂を絶賛されている国民宿舎さんべ荘。
わたしの初めての一人旅の気楽さ、低料金の宿を探してぶつかったのがさんべ荘で、しおりさんの記事はたった今知った次第だ。
さんべ荘は昭和34年開業で、本館は当時のままの鉄筋2階建て、いかにも堅実な国民宿舎という外観と館内だ。
チェックインが4時という今時珍しい遅さも国民宿舎らしい。
部屋は6畳〜10畳程度の和室・和洋室・洋室とバラエティに富んでいて、これらの室料に2、000円〜7、000円の食事を組み合わせて宿泊料金が決まるシステムになっている(他に朝食抜き、夕食抜き、素泊まりもある)。
これとは別に平成14年に建設された木造平屋建ての別館があり、こちらは離れ形式で4室あり料金も高めに設定されている。
部屋数は全部で30室ほど、特筆すべきはすべてBT又はT付き、その上トイレはシャワー付きであること、これで2人1室2食付で1人8,000円から泊れるのが嬉しい。(2010年11月現在、最新・詳細情報はさんべ荘の下記HP参照)
孫三瓶山の南麓、標高500mの高原にあるさんべ荘。90台が停められる広々とした駐車場がある。
私の部屋は本館Aタイプ・8畳程度のツインベッドルームのシングルユースで、食事は3000円のコース。
本来は6000円+3000円+1500円(一人宿泊加算)で合計10,500円となるところ、予約時にリニューアルオープン記念の割引3000円が適用されて7500円となった。
これでそこそこの部屋・食事そして趣が異なる大小20ヶ所ほどの浴槽(サウナを含めて)が楽しめ(一部掛け流し)、宿泊料金がとても割安に感じられる1泊となった。
風呂は手元のガイドブックでは、男女別に内湯各4ヶ所、・同じく露天風呂各3ヶ所、合計14ヶ所になっているが、浴槽の数だとサウナを含めて20ヶ所ほどになるのではなかろうか。
宿泊の場合、朝晩で風呂の男女別が入れ替わりになるので、すべての浴槽に浸かることができる。
内湯と比較的大きな露天岩風呂は循環式、他の木製デッキに設置された樽風呂・五右衛門風呂・陶器風呂等の露天風呂群は掛け流しで、特に樽風呂は37度の源泉が加温無で注がれている。
風呂の中では更に低くなって30℃前後、冬は間違いなく他の加温された風呂と交互入浴をしないと寒く感じるだろうが、ぬる湯好きの身にはなんとも嬉しい風呂だった。
泉質はナトリウムー塩化物泉、鉄分を含んでいるため、時間の経過と共にこれが酸化して茶色になってくる。
日帰り入浴は10時30分〜21時30分、予約は不要で、料金は大人500円である。
広島の造り酒屋から譲ってもらった杉の酒樽は直径1.8mと1.6m。ここに加温無の温い温泉(30℃前後)が掛け流しで落とされている。
左右の露天岩風呂と内湯は循環。
バラエティに富むこれらの露天風呂は加温して掛け流し。
食事(夕食+朝食とも食堂で)は
アイリスコース:2000円、
霧の海コース:3000円、
子さんべコース:4000円、
親さんべコース:5000円、
さひめコース:7000円から選択できる。
写真は霧の海コース。
高級食材は無く、飾り気の無い素朴な夕食だが、料金からすれば十分に満足する夕食&朝食だった。
昼食時間帯を含めて、食堂で定食・麺類・丼物などが500円〜1500円で食べられる。