施設名 : ホテル山水 (入浴日:2008.6.24)
所在地 : 札幌市南区定山渓 
温泉名 : 定山渓(じょうざんけい)温泉 
当初、どうせなら定山渓温泉に相応しく大型旅館・ホテルに宿泊しようかな、とも思った。
しかし、幾らなんでも200室〜600室の超大型の宿は勘弁して欲しい、やはり低料金で、加水もしていない完全かけ流しの小さな宿の方が好ましい。

と言う訳で温泉好きには評判の良いホテル山水に予約を入れた。
ところが、この日はあいにく福祉関係の団体が全館貸切で満室、そこで2番手の「悠久の宿白糸(追って掲載)」を予約し、ホテル山水には立ち寄ることにした。

宿は車の往来が激しい国道230号線沿いにあり、ロケーションは少々味気ない。
外観も小規模マンションのようなシンプルな造りで、わずかに正面玄関の三角屋根が宿と分からせる。。
定山渓温泉 ホテル山水 (北海道)
   
札幌市は石狩平野の南西部にある日本最北端の政令都市で、人口は日本で5番目の約190万人である。
市街地は石狩川の支流・豊平川の扇状地に広がり、碁盤目状に道路が広がっている。

札幌は市域の観光地以外に北海道観光の拠点でもあり、年間の来札観光客数は1400万人を超える。

南区は札幌市の南西にあって市の6割の面積を占めている。
その2/3が山林で、区域の一部は支笏洞爺国立公園に指定され、北海道有数の温泉地で年間200万人が訪れる定山渓温泉もここにある。
大通り公園
重文・北海道庁旧本庁舎
北の都・札幌の奥座敷である定山渓温泉は、市の中心街から国道230号線で中山峠へ向かって南西へ約30kmほど、原生林が生い茂る豊平川の両岸に大型旅館・ホテルを中心に15軒の宿が建ち並ぶ。
登別温泉と並んで北海道を代表する大型温泉地だ。


定山渓の名の由来は、備前(岡山県)出身の僧・定山が蝦夷の地に渡り、明治維新の少し前、慶応2年(1866年)にこの地に温泉を開いたことに由来する。
温泉街の中心にある定山源泉公園には彼の像が置かれている。


定山渓温泉には50数本の源泉が湧くが、その内の1本を除いてすべて昔ながらの自然湧出泉、しかも50℃以上の高温泉である。

温泉仲間との道南・道央の旅、札幌集合の都合上、市近郊の温泉に宿泊する必要があったため、定山渓温泉に宿泊することにした。
客室数が600を超える超大型ホテルもあり、内心は温泉情緒に欠ける俗化した温泉地を想像していたが、実際到着してみて、自然豊かな渓谷沿いに宿が点在していることが分かった。

豊平川の渓谷・両岸に旅館・ホテルが建ち並ぶ
源泉が湧き出る定山源泉公園内に開湯した僧・定山の像がある。
河童が可愛らしい足湯ならぬ「手湯」
温泉の中心街
簡素な造りの外観。
館内は絨毯が敷かれていないピカピカのフローリングで清潔感が漂う。フロントにもロビーにも余計な貼り紙や飾り物は一切なく、この規模の宿に多い猥雑さが全く無くて気持ちいい。
正面玄関前とうって変わって、ロビー正面からは定山渓の見事な峡谷が見下ろせて、ここではじめて崖の上に宿が建てられているのが分かる。


部屋数はBT付きの和室が21室、宿泊料金は、平日で1万円程度で宿泊できる。
宿泊客の80%がリピーターだそうだ。
クリーンなロビー
湯上り処
住 所 北海道札幌市南区定山渓温泉東3
電 話 011−598−2301
交通機関 札幌市街から約30km
JR函館本線札幌駅からじょうてつバス定山渓行きで約1時間、終点下車
施設(日帰り用) 湯上り処、ロビー、駐車場(40台)
宿 泊 21室(全室BT付) 平日9,600円〜(予約の際に電話で確認下さい)
泉 質 ナトリウムー塩化物温泉 (源泉温度65℃ 毎分65リットル 自然湧出
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 平日:12時〜19時  土曜・祝前日 :12時〜15時(予約不要) 
定休日 不定休
入浴料金 大人 700円  
入浴施設 内湯:男女別各1 露天風呂:混浴1 女性用1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、 ロッカー、ドライヤー
観光スポット 豊平峡(ダム)、札幌、小樽、積丹半島、洞爺湖・支笏湖
お土産・食事 館内では食事不可
近くの温泉 小金湯温泉、豊平峡温泉(日帰り)ニセコ温泉郷
札幌市HP
札幌観光HP
http://www.city.sapporo.jp/city/
http://www.welcome.city.sapporo.jp/
雑記帳 定山渓温泉には巨大ホテル・旅館が多い。中でも定山渓ビューホテルは和室437、洋室98、和洋室83、合計で616室もある。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
露天風呂は6、7人が一度に入れる大きさ。
内湯は男女別に各1、露天風呂は以前は混浴1ヶ所だけだったが、現在は間仕切りして混浴1と女性用1となっている。

敷地内から湧出している温泉は65℃のナトリウムー塩化物泉で、加水・加温無しで湯舟に注がれている。透明な黄緑色で、ヌメリ感がある上質なものだ。

立ち寄り入浴の時間は12時〜19時(土曜日・祝前日は〜15時まで)、料金は大人700円になっている。
黄緑色の美しい色。
内湯には2つの浴槽がある。
清潔な化粧台。
ホテル山水は、大規模な旅館・宿が多い定山渓温泉にあって客室20余りの家庭的な宿。温泉は自家源泉を有し、加水・加温無しでかけ流しされている。