しっかりした朝食。宿では珍しいベーコンエッグが嬉しかった。

温泉街の中心・源泉公園の中に僧・定山の像

ツアーバス「彩りの富良野・美瑛・丸山動物園と秘境積丹半島4日間」富良野のラベンダーは少し時期が早かった。




定山渓温泉 悠久の宿 白糸 (北海道)
   

部屋数わずか9室、定山渓温泉で一番小さな旅館「悠久の宿白糸」に宿泊した。
ここは、定山渓温泉では数少ない源泉かけ流しの風呂と心がこもった料理が評判の宿だ。

食事は大きな旅館では味わえない、文字通り手作りの温もりがあって嬉しかった。
ここのきりりとした若女将が采配あるいは自らが作るのだろうか。
宿泊料金からして当然のことながら、決して高級食材をふんだんに使った豪華な料理・凝った盛り付けではない。

しかし精一杯道内特産の食材を使い、どの料理も手を抜かず一手間かけて調理されたものばかりで、料理に力を入れる宿の心意気が伝わって来た。
また食器もすべて料理を引き立たせる控え目な色合い・風合いのものばかり、この点からも好感が持てた。

ここまで書いてじゃらんの「口コミ」を見たら、宿泊者の誰もが料理の良さを褒めており、料理が評判の宿であることが分かった。

風 呂

料 理

北の都・札幌の奥座敷である定山渓温泉は、市の中心街から国道230号線で中山峠へ向かって南西へ30kmほど、原生林が生い茂る豊平川の両岸に大型旅館・ホテルが目立つ15軒の宿が建ち並ぶ。
登別温泉と並んで北海道を代表する大型温泉地だ。


定山渓の名の由来は、備前(岡山県)出身の僧・定山が蝦夷の地に渡り、明治維新の少し前、慶応2年(1866年)にこの地に温泉を開いたことに由来する。

定山渓温泉には50数本の源泉が湧くが、その内の1本を除いてすべて昔ながらの自然湧出泉だそうだ。

温泉仲間との道南・道央の旅、札幌集合の都合上、市近郊の温泉に宿泊する必要があったため定山渓温泉に宿を取った。
客室数が600を超える超大型ホテルもあり、都会型の情緒に欠ける温泉地を想像していたが、実際到着して見て、自然豊かな渓谷沿いに宿が点在していることが分かった。

施設名 : 悠久の宿 白糸 (宿泊日:2008.6.24)(3人1室日曜日 1人11,000円税込) 


所在地 : 札幌市南区定山渓

貸切風呂

内湯のもう一つの風呂

前面だけ開口の半露天風呂。

旅館が大型化し、これに合わせて風呂を増やしたり大きくしたり露天風呂を新設したせいで温泉が不足したのだろうか、手持ちのガイドブックによれば定山渓温泉で純粋なかけ流しの宿はたったの2ヶ所、ホテル山水とここ白糸しか見つからなかった。

風呂は内風呂・露天風呂がそれぞれ2ヶ所あり、男女交代制になっている。(他に貸切風呂が1か所…宿泊者無料)

大浴場が10人程度が一度に入れる大きさだが他は小型、何れの風呂もシンプルなタイル張りである。
温泉は含硫黄ーナトリウムー塩化物泉
わずかに硫黄の臭いがして口に含むと塩味がした。硫黄分のせいだろう、わずかに白濁しているように見えた。

日帰り入浴は、大浴場が正午から午後7時までで大人600円。露天風呂は正午〜午後2時・・・これ以降午後5時までは貸切となる。

札幌市は石狩平野の南西部にある日本最北端の政令都市で、人口が約190万人、日本で5番目の大都市だ。

市街地は石狩川の支流・豊平川の扇状地に広がり、碁盤目状に道路が広がっている。

札幌は市域の観光地以外に北海道観光の拠点でもあり、年間来札観光客数は1400万人を超える。
特に大通公園で開催される雪まつりは、国内ばかりでなく海外にも知られ、毎年200万人の観光客が訪れる。

南区は札幌市の南西にあって市の6割の面積を占めている。
その2/3が山林で、区域の一部は支笏洞爺国立公園に指定され、北海道有数の温泉地で年間200万人が訪れる定山渓温泉もここにある。

夕食・朝食とも食事処で。


大きな地図で見る

札幌市のシンボル・時計台

やや熱めの温泉は貯湯タンクからそのまま湯船に放流される。



大型旅館・ホテルが目立つ

温泉街の中心・月見橋周辺

16階建て、客室が600を超える定山渓ビューホテル

当初、定山渓温泉のイメージに沿って大型ホテルに泊まることも考えたが、やはり拒絶反応が働いて、低料金かつかけ流しの小さな宿を条件に探した。
しかし定山渓温泉では完全な「掛け流し」の宿は意外に少なかった。

最初に温泉評論家に評判の「ホテル山水(21室)」に3か月以上前に電話を入れたが、あいにくこの日は福祉関係の団体の貸切で満室、そこで第二候補としておいた「悠久の宿白糸(9室)」に予約を入れた。
因みに、白糸は、じゃらんネットの「売れた宿ランキング北海道エリア10室以下」で第1位を受賞している。
料金(日曜日宿泊)は3人1室で1人11,000円(T付き)、定山渓温泉では、低料金の部類だ(ツアー旅行を除く)。


白糸はホテル山水とともに、温泉街の中心から少し離れ、交通量が多い国道230号線沿いにある。

緑豊かな豊平川の渓谷両岸に旅館が点在する。

国道沿いに建つ白糸。

温泉名 : 定山渓(じょうざんけい)温泉 
住 所 北海道札幌市南区定山渓温泉東2丁目138−1
電 話 011−598−3351
交通機関 札幌市街から約30km
JR函館本線札幌駅から定鉄バス定山渓行きで約1時間、白糸の滝下車徒歩1分
施設(日帰り用) ロビー、駐車場(20台)
宿 泊 9室(全室ウオッシュレットT付き) 8、500〜13,500円(2009.3現在)
宿泊者数・曜日・季節・年度等によって変わるので予約前に下記HP参照のこと。
泉 質 含む硫黄ーナトリウムー塩化物温泉 
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 大浴場:12時〜19時  露天風呂:12時〜14時
露天風呂:14時〜17時は貸切  50分1人1200円

家族風呂:宿泊者は無料 日帰り入浴は1人1000円
定休日 不定休
入浴料金 大人 600円 小人 300円  
入浴施設 内湯:男女別各1 露天風呂:男女別各1 貸切風呂1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、 ロッカー、ドライヤー
観光スポット 定山源泉公園、白糸の滝、二見吊り橋、豊平峡(ダム)
札幌、小樽、積丹半島、洞爺湖・支笏湖
お土産・食事 館内では昼食不可
近くの温泉 小金湯温泉、豊平峡温泉(日帰り)ニセコ温泉郷
札幌市HP
札幌観光HP
白糸HP
http://www.city.sapporo.jp/city/
http://www.welcome.city.sapporo.jp/
http://www.jozankei.com/
雑記帳 小さな宿に泊まる利点の一つは、風呂が近いことだ
ここ白糸でも50歩以内で全部の風呂に入れた。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

ロビーなどのパブリックスペースはコンパクトだが、焦げ茶とベージュでまとめた民芸調の雰囲気。

昭和35年開業、9室(すべてシャワートイレ付)の小さな宿で2004年6月にリニューアル。料金は8500円〜13500円(2009年3月現在)

12畳(シャワートイレ付)の和室。チェックイン時に蒲団が敷いてあった。

河童家族の願掛手湯