旬の果物盛り合わせとヨーグルトとコーヒー。

選べる干物(ハタハタ)をレモンで。地元の野菜のサラダと温泉玉子。

朝食にも産地が書かれたお品書きが付き、地産地消の手料理が並ぶ。夜・朝とも土鍋で炊きあげた御飯が美味しかった。

朝 食


湖北から・・・
松茸御飯、鱧と松茸の土瓶蒸し 香の物
 湖北産のコシヒカリを使用した松茸御飯を最初にお楽しみください。松茸と相   性の良い鱧が入った土瓶蒸そのままでも、また茶漬けには薬味を入れてご   堪能ください。

甲賀の恵み・・・
鹿深野菜と伝助穴子の香味揚げ~料理長特製美味あんを注いで
 鹿深(かふか)、現在の甲賀市の杉谷茄子と脂の乗った伝助穴子を鰹の利いた 美味あんと柚子の香でお召し上がりください。

料理長のこだわり・・・
甘鯛葛叩きとマツタケ清まし仕立てで
 料理長こだわりの利尻昆布、枕崎の削り節を相乗効果によるコクと旨味を効かせた出汁に、脂の乗った甘鯛と炭火焼きにした松茸を合わせて秋のお碗に仕立てました。

大海の彩・・・
黒鮪、炙り太刀魚、炙り帆立(皿2段重ねで太刀魚は下の皿にある(写真右)
 黒鮪は旬菜を巻いて、帆立とともに特製黒酢ドレッシングでお楽しみください。まだまだ美味しい 旬の太刀魚を焼き霜造 りにしております。梅肉と山椒でご賞味ください。

遊び心・・・

・車海老・占地とほうれん草のおしたし、かます寿司、鮑・小蕪・アメーラトマトを黄身醤油と共に(写真左)
 車海老とほうれん草のおしたしを柚子胡椒ジュレでさっぱりお召し上がりください。これから旬のかますをお寿司に して、表面を炙り香ばしく 焼いてます のでそのま まお召し上がりください。鮑と野菜を葭蘆葦オリジナル黄身醤油で ご堪能ください。

・鰻白焼きを特製焼蓮根とともに(写真右)
  鰻の白焼き香ばしく焼き上げた特製蓮根豆腐に合わせ吉野醤油と山葵の香でお楽しみください。

食前酒(へベス・柚子をブレンドした日本酒)に続いて

夕 食

全国の温泉旅館でも珍しい高層階(11階)にある露天風呂。、遮る物が無く、眼下に琵琶湖を望み開放感たっぷりの露天風呂だ。正面に琵琶湖グランドホテル。


南館5階にあり、巨岩で組み立てたかなり広い本格的な露天風呂(内湯は無い)。男女日替わり。

西館2階に有り、浴場の名称にぴったりの浴場。初期スーパー銭湯のごとくレトロなタイル張りでジャグジー、ジェットバス、歩行湯、サウナなどの機能風呂を備えた浴場で趣はない。

回游大浴場 昭和レトロの湯

おごと温泉 湯元舘 (滋賀県)
おごと(雄琴)温泉は、大津市の琵琶湖西岸、天台宗総本山・比叡山延暦寺の麓に広がる滋賀県最大の温泉地で、1929年(昭和4年)創業の老舗湯元館をはじめとして9軒の旅館/ホテル(大型が多い)が国道161線と琵琶湖岸の間に点在する。

真偽は定かではないが、延暦寺の開祖、最澄が開湯した1200年の歴史を持つ由緒ある温泉だ。西暦2000年以降は後述するイメージを変えるためだろう、平仮名表記の「おごと温泉」に変更している。

戦後、交通アクセスの良さから、関西地方の奥座敷として発展、湖西線の開通もあって団体旅行が増加し、1970年には日本万国博覧会の特需に沸き、開催地(大阪)から近隣の雄琴温泉は連日満室の盛況となった。

その歴史ある温泉が、1980年~90年代の観光・温泉ガイドブックに紹介されなくなったのは、昭和40年以降に風俗のトルコ風呂(当時の呼称)が温泉街の南側に多数進出し(これらは温泉を利用していなかったが)、日本一の歓楽的温泉としての評判が浸透したためだ。

その後、マイカーブームの進展などで、風俗利用者が減少、さらにバブル崩壊で団体客が大幅に減少、30軒近くあった旅館がも多くが閉館に追い込まれ、9館を残すのみとなった。

夜中も入浴出来る露天風呂。湯は沸かし湯でなく温泉。木造で手すりもあり、足腰に支障がある我々にも入りやすい設計になっている。



かって雄琴温泉は温泉より風俗のイメージが高く、歓楽的温泉として広く世間に知られ、旅館が10軒以上あったにもかかわらず温泉ガイドブックに無視されて掲載が無かった時期があった。
しかし、バブル崩壊後、生き残った10軒に満たない宿の経営努力や連携により いまや年間60万人が宿泊し、おごと温泉として京都観光の修学旅行生が宿泊するまでになった。
今般、当地の老舗旅館、湯元館の10室全てが露天風呂付きのはなれ葭蘆葦(かろい)に宿泊、湯巡りと評判の食事を満喫した。

露天 月心の湯

こじんまりした露天風呂が付く。

別の角度からの浴槽。

同じく南館8階にある眺望が素晴らしい浴場で、湖望の湯と男女入れ替え。入浴していないので写真は湯元舘のHPから借用した。ここも小型の露天風呂が付く。

ツインの553号室は角部屋で2方に窓があり明るい。温泉旅館で露天風呂付は見つかってもツインの部屋を見つけるのが難しい。さらに足腰が悪い我々には、座敷より椅子が置かれているこのような部屋が理想的。料金は1人28,800円で、ここから「Go to travel」の35%が割引された。

2ヶ所の有料露天貸切風呂(50分3000円)を除く5ヶ所の浴室は、男女別の1ヶ所を覗く4ヶ所は時間で男女が代るので宿泊すれば全ての風呂で入浴出来る。

売り物は2ヶ所の高層棟の最上階にある(露天)風呂で、視界を遮る物が何も無く開放感たっぷりだ。、
特に月心亭の最上階にある露天風呂「月心の湯」は、温泉旅館には希有な地上11階にあるので、温泉に浸かりながら琵琶湖を見渡せる。

おごと温泉の源泉は、市4号、5号、6号の掘削源泉の混合泉で、pHが9を超えるアルカリ性源泉なのでかなりのぬるぬる感がある。

日帰り入浴は昔から受け付けており、新型コロナの対応を迫られれる今日でも11時30分~21時30分迄、大人料金2000円(2種のタオル付き)で入浴出来る。

部屋からの眺め。5階のため琵琶湖が辛うじて見える。

じゃらんクチコミ 総合 4.6(2021.4.10現在)

部 屋  4.4 風 呂 4.7
朝 食  4.5 夕 食 4.8
接客・サービス 4.5 清潔感 4.5

宿泊してみて、特に夕食の評価が高いことを納得した。

温泉名 : おごと(雄琴)温泉

大津市は人口34万人余り、滋賀県の南西部、琵琶湖南西岸と比叡山の山並みに臨み、西隣の京都市との境には比叡山が南北に走り、山を挟んで両市が向かい合っている。

都道府県庁所在地同士が隣接している例は、ほかに仙台市と山形市、福岡市と佐賀市の計3例があるが、この中でも格段に近接しており、両市の中心部からの距離が約10kmしか離れていない。

大津市は、天智天皇が近江大津宮に遷都して以来、1350年の歴史を持つ古都だ。元亀2年、信長は延暦寺を焼き討ち、湖岸に坂本城を築き近江・畿内平定の基地とした。
三日天下の明智光秀があえなく果てたのは近くの坂本、天下統一した秀吉は、陸運・水運の要衝のこの地に大津城を築いた。

太平洋戦争時の戦災の被害も少なかったので、延暦寺(世界遺産)、園城寺(三井寺)、日吉大社、石山寺などの寺社仏閣をはじめ、多くの文化財や史跡が所在する。

この他に第1回地域ブランドに「認定されたおごと温泉や、日本三名橋の瀬田の唐橋、かるたの聖地として知られる近江神宮、松尾芭蕉の墓がある義仲寺、明智一族の墓がある西教寺などの名所も所在する。

市町村単位での国指定文化財保有件数は、京都市、奈良市に次いで、全国で3番目に多い。

住 所 滋賀県大津市苗鹿2丁目30-7
電 話 077-579-1111  
交通機関 ・車で
名神京都東ICより西大津バイパス(161号バイパス)経由約20分
・電車で
京都から
JR京都駅より湖西線おごと温泉駅まで約20分(おごと温泉駅より無料送迎有り)
大阪から
JR東海道線大阪駅から京都駅湖西線乗換おごと温泉駅下車送迎有
宿 泊 69室((洋室1,和室60、和洋室8) 全室バス・トイレ・シャワー付
泉 質 アルカリ性単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 11時30分~21時30分(予約不要)
定休日 不定休
入浴料金 大人2000円
入浴施設 内湯・露天風呂合計5ヶ所(男女交替 貸切2ヶ所
浴室備品 バスタオル、タオル、シャンプー、リンス、ボデイソープ、ドライヤー
観光スポット 比叡山、延暦寺、日吉大社、浮御堂西教寺、滋賀院門跡、三井寺、石山寺、三千院、大津プリンスホテル
近くの温泉 比良温泉、くらま温泉、石山温泉、南郷温泉、白滝温泉、北白川天然ラジウム温泉、天然ラジウム不動温泉
大津市HP
大津観光協会
旅館組合HP
湯元舘HP
湯元舘はなれ 葭蘆葦.
https://www.city.otsu.lg.jp/
https://otsu.or.jp/
https://www.ogotoonsen.com/
https://www.yumotokan.co.jp/
https://www.karoi.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

淡海と北海の出会い・・・
認証近江牛サーロインと北海道産雲丹
日本三大和牛の最高ランク近江牛サーロインと雲丹の濃厚な甘味のコラボ、地元東近江市産の黒あわび茸、焼き夏野菜を特製オニオンソースでお楽しみください。

貸切露天風呂

眺望大浴場  山望の湯

眺望大浴場 湖望の湯

大小の岩石を積んだ本格的な岩風呂だ。

風 呂

客 室

湖岸と国道161号線の間に9軒の旅館・ホテルが点在する。比叡山山麓(堅田丘陵)にあり、前方に琵琶湖が広がるので、眺望に恵まれている。写真前方は琵琶湖グランドホテル

所在地 : 大津市雄琴(おごと) 

昭和4年創業の老舗旅館。以後、増築、隣地買収・増築を繰り返し、現在は本館(5F)、南館(8階)、西館(5階)月心亭(11階建て)の4棟から成り、総客室数69室(洋室1、和室60,和洋室8)の旅館となった。
駐車場から見る本館はそれ程では無いが、右手を見ると8階と11階建の別館が聳え大型旅館が納得出来る。

宿泊料金は、平日2人1室1人22,000円~50,000円程度で、高額なものは客室に露天風呂が付くプランだ。

クチコミ評価(じゃらん)は、上記の通り、おごと温泉の旅館の中で一二を争う高得点を獲得しており、特に風呂と夕食が高い。

南館八階にあり、琵琶湖を望む素晴らしい眺望を持つ浴場で、小さな露天風呂も付く。もう一つの山望の湯と男女入れ替え。

月心の湯の掛け湯。

エピローグ・・・
旬の果物と栗菓子にカカオの香り
 季節の果物と和栗のお菓子にカカオをかけてお楽しみください。シャーベットはお口直しに。

大地からの贈り物・・・
金目鯛と近江黒鶏~自家製唐墨の風味
金目鯛を地元の西京味噌に漬け込み、香ばしく仕上げました。地元近江黒鶏を麹で焼き美味しくしあげました。自家製唐墨をかけてご賞味ください。甘い無花果と白芋茎は「お口直しに。

本館ロビーは大型高級旅館に見るけばけばしさはなく、老舗旅館らしく和と洋が調和しシックな空間が広がる。

高層別館2ヶ所の最上階には、琵琶湖を前方に見下ろす眺望露天風呂があり、他の内湯や露天風呂と合わせ館内で充実した湯巡りが出来る。

昼食無しの日帰り入浴を積極的に受け付けており、11時30分~21時30分まで、少々高いが大人2000円(バスタオル・フェイスタオル無料利用)で入浴出来る。

食事に関しては、日本を代表するブランド牛の一つ、近江牛の夕食が魅力的だが、料金が少々高くなる。
これと合わせ、地元と旬の食材を使った繊細な料理に感動する。

前記の通りじゃらんのクチコミ評価中、夕食が4.8と高得点、これが納得出来る季節を感じさせる繊細な手の込んだ料理が、タイミング良く供された。因みに、卓上に置かれたお品書きは、B5・2枚折り4ページ、会席料理の用語を避けしゃれた料理名が記され、食材・調理方法まで触れていて、これまでのどこの旅館のものより詳しく、粋なもので、料理長の誇りと意気込みが感じられた。以下の既述はお品書きから転用。

料 理

貸切露天風呂が2ヶ所あるが、宿泊者でも50分3000円と高額、入浴しなかった。写真は湯元舘のHPから借用。

これほど高い所にある露天風呂で入浴するのは初めてだ。

檜造りの露天風呂は趣が全く異なる。

贅沢な足湯だが、宿泊者の利用は?

二方がガラスで明るく開放的、かなりの広さで琵琶湖と雄琴の町並を眼下に見る眺望が素晴らしい。

湯幻逍遙

昭和にピッタリなレトロなタイル張り、

ジャグジー、ジェット、サウナなどの機能風呂が揃う。

部屋に入る前に浴衣を選ぶ。

広い洗面所。女性用アメニティが充実してる。

部屋は13階建別館「月心亭」内の高層階「はなれ葭蘆葦(かろい)」の553号。ここは10室全てが露天風呂&ベッド。写真は専用のフロントとラウンジ。ここには足湯もある。

家内の健康・身体状況から、この数年、部屋選びにはベッドと部屋付き(露天)風呂が必須、今回もこの条件を満足させる近場の宿を探し、ここにぶつかった。

施設名 : 湯元舘 (宿泊:2020年9月28日)

これらの旅館が生き残りを図るために雄琴=風俗のイメージを消し去る懸命の努力をし、全室露天風呂付の客室の新館や別館を併設したり、趣向を凝らした露天風呂などを建設した。..
平行して、接客サービスの改善、創作料理の提供、ブランド牛の近江牛の積極的な提供などに努めてきた。この結果、全国的に見ても最も変化著しい温泉街にの一つとなり、着実に宿泊者が増加してきて年間60万人に達し。京都方面への修学旅行受け入れ先になるほどの社会的信頼も得ている。勿論、近年の温泉ガイドブックにも9旅館全てが堂々紹介されている。
日帰り入浴は、ここ「びわ湖花街道」「湯元館」の2館と大型日帰り施設、「スパリゾート雄琴あがりゃんせ」だけのようだ(他に昼食付入浴可能旅館が若干)。

湯元館にチェックイン前に立ち寄った「びわ湖花街道」と同館駐車場から見た琵琶湖。

大津譜面に出かけた際必ず立ち寄る鶴喜そば本店。比叡山延暦寺の門前町として坂本の地で、享保元年に初代鶴屋喜八が創業して300年の歴史を誇る老舗蕎麦屋だ。写真の天ざるは1790円。

琵琶湖畔のシンボル、大津プリンスホテルの客室から見た琵琶湖。

回 50分 3,000円(税込)