藤が満開の露天風呂。男女交代の2ヶ所の露天風呂とも「あつ湯」と「ぬる湯」がある。

風呂はこの宿の売り物で、複数の浴槽がある広い内湯が2ヶ所、内湯と繋がり藤棚がある庭園風露天風呂も2ヶ所あって、それぞれに温度が違う大きな風呂が2つある。
時間によって、男女が入れ替わるので、宿泊の場合は4ケ所の風呂に入浴することが出来る。

両方の露天風呂とも無人の時だったので思う存分に撮影したが、どの写真も無造作に撮影したのに見事な構図になっていて、ここが入念に設計された上で、岩石・草木・藤棚。東屋等が巧みに配置されているのが分かる。
風呂は、この他に2ヶ所の有料貸切風呂とサウナがある。

使用する温泉は、前述の通り湖に沈んだ源泉を補償するために県が掘削した源泉「共有泉湯島(カルシウムナトリウム硫酸塩温泉)」が4軒の宿に配湯されており、猿ヶ京ホテルには150L/分程度が供給されている。湯量が豊富なために、すべての風呂が掛け流しになっている。

日帰り入浴は、13時〜16時で、料金は大人1050円だ。

スノコ状の床は滑り止めのための工夫。大きな浴室には3ヶ所の浴槽がある。手前はジャグジー、前方に庭園露天風呂。

一番落ち着いて入浴出来る。無色透明無臭、感触はキュキュ感が少々。

比較的浅い岩石の風呂は寝湯用?

深夜から早朝にかけて男性用となった内湯。造りは似ていて、手前の箱は湯温を下げるための工夫か。

こちらの2つの風呂ももう一ヶ所と酷似している。肌への感触はキュキュが少し。

大小の岩石と草木がバランス良く配置された庭園風の造り。両方とも熱め・温めの大小の浴槽がある。今が盛りの藤棚から下がる紫色の花が見事だった。翌朝男性用だった右の露天風呂が大きく、一度に50人は入れる大きさ。

改定版

猿ヶ京温泉 猿ヶ京ホテル (群馬県)
夕食はこの宿の名物、豆腐懐石をレストランで取る。
自家製の豆腐・豆乳を使った料理が6品もあり、我々の年代には嬉しいが、若い人にはボリューム的に少し物足りないかもしれない。
かって三国街道沿いの宿場町に湯煙を上げていた笹の湯(湯島温泉)がダム底に沈み、その補償として群馬県が掘削した温泉を利用して、赤谷湖を見下ろす国道17号沿いに移転、温泉名を猿ヶ京温泉に改めた。

猿ヶ京ホテルは、その温泉利用の権利を与えられた旅館4軒の1つ、桑原館が前身の大型旅館で、風呂が掛け流し、それに自家製の豆腐を使った豆腐懐石に魅かれて宿泊した。

引き上げ湯葉

豆腐三珍(スモーク他)

お造り

料 理

みなかみ町は、2005年10月、同じ利根郡の月夜野町・水上町・新治村が合併した町で、群馬県で最も広い町域を有する。
群馬県の最北部、谷川連峰を境に新潟県と接し、町の大部分は山林原野である。
その中央を関東地方の水瓶であり、流域面積日本一の大河、利根川の最上流部が流れている。

谷川連峰は、群馬県・新潟県の県境を成す三国山脈の山であり、日本百名山の一つ谷川岳(1977m)を主峰に、周辺の万太郎山・仙ノ倉山などを含めた総称である。
何れの山も標高が2000mに満たないが、急峻な岩壁(剣岳・穂高岳とともに日本三大岩壁)、複雑な地形、中央分水嶺のための急変する天候等が相乗して、遭難者の数が、8000m級14座の合計を上回り、登山死のワースト記録としてギネスブックに登録されている

町域には、利根川に沿って数多くの温泉が湧出し、これを総称した水上温泉郷の他に、秘湯の一軒宿を含む猿ヶ京温泉郷が湯煙を上げている。

本来は50分、2100円の貸切風呂(桜の湯)を選択プランにより無料で入浴。もう一つの「楓の湯」は3150円と高額。

振り返ってみると内湯出入り口の上の壁は日本古来の紅殻色だった。

館内から見える赤谷湖。こちら側の部屋は高目だ。

背後に谷川連峰の山々。登山死の数が8000m級14座の合計を上回り、ワースト記録としてギネスブックに登録。

猿ヶ京ホテル裏の通りは、温泉街の雰囲気は薄い。

猿ヶ京ホテルの敷地内に、与謝野晶子紀行文学館がある。ここで喫茶も出来る。

風 呂

2013年1月に発行された日本温泉協会の温泉利用証。評価6項目の内、3項目が5星。加水あり(温度下げるため毎日の張り替え時に)、加温・消毒無しの完全放流式。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1171
電 話 0278−66−1101
交通機関 関越自動車道月夜野ICから国道17号線等で約17km
上越新幹線上毛高原駅から関越交通バスで猿ヶ京温泉行きで35分
施 設(日帰り) ロビー・売店、駐車場(約80台)
宿 泊 52室 平日・1泊2食付14,700円〜 (手ごろな企画もあるので詳細は下記HP参照)
泉 質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉 630リットル/分、源泉温度55.5℃、無色透明
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 13時〜16時 (繁忙時不可) 
定休日 不定休
入浴料金 大人1050円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、貸切風呂2(有料)
(宿泊の場合は夜間男女交代)
浴室備品(日帰り) シャンプー・ボデイソープ・ドライヤー・ロッカー
観光スポット たくみの里、フルーツ公園桃李館、与謝野晶子紀行文学館(猿ヶ京ホテル内)、旧街道ハイキング
お土産・食事 土産は館内で可能
食事・軽食・喫茶は温泉街で。尚、食事付入浴は予約すれば可能。
近くの温泉 湯宿温泉、赤岩温泉、法師温泉、奥平温泉、川古温泉貝掛温泉水上温泉郷
日帰入浴施設は
まんてん星の湯、猿ヶ京温泉センター、いこいの湯など。
みなかみ町HP
観光協会HP
旅館組合HP
猿ヶ京ホテルHP
http://www.town.minakami.gunma.jp/
http://www.enjoy-minakami.jp/
http://www.sarugakyo-ryokan.com/index.html
http://www.sarugakyo.net/

大きな地図で見る

名物豆乳しゃぶ(野菜・牛肉・豚肉)

地鶏西京焼

豆乳スープ(海老・根菜茶碗蒸し)

赤池湖を見下ろすレストランでバイキングの朝食。

国道17号沿い、赤谷湖を見下ろす小高い丘の上に堂々たる猿ヶ京ホテルが聳える。

施設名 : 猿ヶ京ホテル (入浴日:2006.6.11  宿泊日:2013.5.13)

新潟県との県境、江戸と越後を結ぶ三国街道(現在の国道17号線)沿いには、法師温泉川古温泉などの秘湯の一軒宿を含めて6つの温泉が点在していて、これらを総称して猿ヶ京(三国)温泉郷という。

猿ヶ京温泉はその中心にあって、谷川連峰の山々を背後に、赤谷湖を眼前に10数軒の旅館・ホテルの他に民宿が点在している。

開湯は江戸時代初期だが、昭和33年のダム建設により当時の温泉宿は湖底に沈み、そのときに現在の国道17号線沿いに移り、湯島温泉という名前も改められて猿ヶ京温泉となった。

湯量が豊富で露天風呂を持つ旅館が多く、また浴槽数が多い旅館でも、掛け流しのところがけっこうある。

日帰り温泉施設としては、「まんてん星の湯」と「猿ヶ京温泉センター」がある。これ以外に余り知られていないが、共同浴場の「いこいの湯」がある。

部屋数に応じた広いロビーだが、昭和47年築、時の流れを感じさせる造りだ。

玄関先は折からの紅葉もあって、和の雰囲気でしっとり感があった。

谷川岳側の616号室。10畳+広縁+BTで13,000円、2100円貸切風呂無料プランなのでコスパ良好に感じた。

赤谷湖を見下ろす高台に旅館が点在する猿ヶ京温泉。

温泉名 : 猿ヶ京(さるがきょう)温泉 

稚鮎東寺揚げ・蓮根と桜エビの飛龍頭他

自家製蒟蒻4種

豆乳の杏仁豆腐・桑の葉豆富アイス

水上温泉郷谷川温泉から見る谷川連峰(爼ー)。

所在地 : 利根郡みなかみ町

関越自動車道月夜野(つきよの)ICで下りて国道17号線に乗り、新潟県三国峠方面へ15kmほど進むと、やがてダム湖の赤谷湖が左手に見えて来る。相生橋を渡ってすぐの右手小高い丘の上に、鉄筋6階建て(一部3階)、部屋数60室の大型旅館・猿ヶ京ホテルが現れる。

料金は概ね13,000円〜20,000円の範囲で、時期によっては10,000円を割るプランも登場する(詳細・最新情報はここのHP参照)。
館名の前に豆腐懐石が付くように、自家製の豆腐を使った懐石料理が売り物で、自分が引き上げる出来たて湯葉も賞味出来る。

かって温泉は、猿ヶ京ホテル(当時は桑原館)など4軒が2ヶ所の源泉を利用していたが、赤谷湖に沈むことになり、県があらたに掘削した源泉を各館が4分の1づつの所有権を持つことになった。
現在の使用源泉や湧出量等は不明だが、猿ヶ京ホテルは掛け流しの内湯・露天風呂を有している宿だ。

実際に宿泊してこの評価は妥当と思った。掛け流しの風呂と自家製の豆腐懐石料理が売り物。利用するプランによってコスパの良い宿と感じるだろう。

じゃらん クチコミ総合 4.4 (115件平均 2014.1.14現在)
部 屋 4.0 風 呂 4.4
朝 食 4.5 夕 食 4.5
接客サービス 4.3 清潔感 4.0