九重町は大分県の南西部にあり、東は由布市・竹田市、北西は玖珠町、南西は熊本県阿蘇郡に接している。

町の北部には東西に走る大分自動車道、東側には南北に縦断し九州を代表する山岳道路である「やまなみハイウエー」が通っている。

町の中央部を筑後川上流の玖珠川が東西に流れ、西側は標高350m〜1,000mの山林や田畑、東南には九州の尾根・標高800m〜1,700mに達する九重連山がなだらかな稜線を描いている。

九重連山(九重山)は九重町から竹田市北部に広がる火山群の総称で、最高峰は中岳(1791m)、日本百名山の一つに数えられ、一帯は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。

町は観光資源に恵まれ、「高原と温泉の町」を謳っている。
高原(飯田高原他)、峡谷(九酔峡他)、滝(日本の滝100選の振動の滝・竜門の滝他)、そして町域には個性が異なる数多くの温泉がある。

住 所 大分県玖珠郡九重町湯坪筋湯
電 話 0973−79−2381(観光案内所)
交通機関 大分自動車道九重ICから県道40号経由で20km
JR久本本線豊後中村駅から日田バス筋湯経由九重登山口駅行きで50分、筋湯下車徒歩1分
施設(日帰り用) 駐車場:温泉街外環に無料パーキング2ヶ所 駐車場から徒歩5分
宿 泊 不可
泉 質 単純温泉(47度 pH7.4 無色澄明無味無臭)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 午前7時〜午後10時(現地看板に表示)
定休日 無休
入浴料金 大人300円(現金箱に投入) 
入浴施設 内湯1(日替わり男女交代)
浴室備品 シャンプー類無し、ロッカー無し
観光スポット 九重連山登山・トレッキング、飯田高原、九酔峡、九重”夢”大吊橋、くじゅう花公園、阿蘇山、久住高原竜門の滝、竹田
お土産・食事 温泉街で(店あまり無い)
近くの温泉 湯坪温泉、長者原温泉、寒の地獄温泉、牧の戸温泉、筌の口温泉、九酔渓温泉、星生温泉、瀬の本温泉、黒川温泉、奥万願寺温泉、小田温泉、白川温泉、宝泉寺温泉郷、川底温泉岳の湯温泉、はげの湯温泉、山川温泉など多数
九重町HP
観光協会HP
筋湯温泉HP
http://www.town.kokonoe.oita.jp/
http://www.kokonoe-k.com/
http://www.sujiyu-onsen.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

施設名 : 薬師湯 (入浴日:2013.4.16)

筋湯温泉のシンボル、「うたせ大浴場」。

脱衣場から見た浴槽。湯温は41℃位で適温だった。

筋湯温泉 薬師湯 (大分県)

筋湯温泉は、日本百名山の九重連山西麓、標高1000m前後の飯田高原に点在する「九重”夢”温泉郷」の中で最も大きな温泉地で、大小の旅館が25軒ある。薬師湯は4つある共同浴場の一つで、筋湯温泉のシンボル的存在である「うたせ大浴場」のすぐ近くにあって、こじんまりした浴場は、ゆったり、しみじみと湯に浸かれる。
尚、この記事中の写真の多くは、ご一緒した福岡在住・プースケさんからお借りしている。

共同浴場への案内版が整備されているので迷うことは無い。

脱衣場から風呂を見下ろせる。300円は右の箱に投入。

筋湯温泉の共同浴場には、「うたせ大浴場」「薬師湯」「岩ん湯」「せんしゃく湯」の4ヶ所がある。うたせ大浴湯以外の3ヶ所は浴室が一つしかないので、薬師湯と岩ん湯は日替わりで男女が変わり、せんしゃく湯は混浴になっている。

せんしゃく湯以外の3ヶ所は温泉街の中心にありいずれも無人、自動販売機あるいは現金箱に300円投入して入浴する。

薬師湯は、筋湯温泉のシンボル、うたせ大浴場からすぐ近くにあるが、趣きは全く違い、こじんまりした木造の共同浴場だ。

黒塗りの建物と館内の壁、風呂と床は着色しない無垢の板を使い、脱衣所は風呂と一体、とても風情があり、しみじみと入浴出来る浴場だ。

風呂は3mx2mの大きさ、源泉名は47℃の薬師湯、泉質は単純温泉、無色澄明無臭で肌触りは刺激が無いさらさら感。
もちろんシャンプー類は置いてない。

温泉名 : 筋湯(すじゆ)温泉
落ち着いてしみじみ入浴出来る浴場だ。

九重連山の西麓に広がる飯田高原(はんだこうげん)は、標高800〜1,200m、阿蘇くじゅう国立公園内にある。
この一帯はやまなみハイウエイをはじめ、どのルートを走っても雄大な景観を見ながらの心弾むドライブが楽しめる。

ここで以前は見かけなかった「九重”夢”温泉郷」の看板と出会った。これは、今や九州全体の観光スポットとなった「九重”夢”大吊橋」をなぞったものだ。
この温泉郷には、「筋湯・宝泉寺・長者原・湯坪・龍門・壁湯・筌の口・寒の地獄・馬子草・九酔渓・川底・水分」の温泉が含まれる。


この中で最も大きな温泉地が筋湯温泉で、大小25軒もの温泉宿が営業している。
この規模は28軒の黒川温泉にほぼ等しい数だ。


涌蓋山(わいたざん 標高1500m)の南麓、標高1000mの高所にあって、歴史は確実な所で江戸時代に遡れる。
しかし、明治と昭和の2回の大火に見舞われたので、現在の旅館は昭和以降に建てられたものばかりだ。

所在地 : 玖珠郡九重町(くすぐん ここのえまち)

九重連山を走るやまなみハイウエイ。

九重町は九州の屋根と言われる「くじゅう連山」の麓に広がる高原と温泉の町です。
 四季の変化が鮮やかで、春は野焼きの「黒」、夏は新緑の「青」、秋は紅葉の「赤」、冬は雪の「白」と折々に移ろう大自然をご堪能いただけます。
 なかでも、「九重連山」の登山基地として知られる長者原をはじめやまなみハイウェイ沿いに雄大な自然景観が広がります。
 6月、夏山シーズンの到来を告げる「くじゅう山開き」の頃には天然記念物のミヤマキリシマのピンクのじゅうたんがしきつめられます。また、出力日本一の規模を誇る「地熱発電所」や、その蒸気で卵などが蒸かせる「小松地獄」など。
 そして、断崖絶壁の九酔渓が360度のパノラマで見わたせる「九重“夢”大吊橋」と見どころ満載です。

黒塗りの外観。